2017年5月19日金曜日

設計図 VS 現場合わせ

5月14日(日)は、クラックリード講習にて、湯川。
男性KBさん。
<カムを選ぶ>

デゲンナーを1トライして、テンションが入ったKBさん。
夕方に、レッドポイントトライです。

その際、1トライ目で決めたカムの位置、核心と感じた場所を十分にイメトレ。
(マンツーマンでビレイも無かったので、休憩も長かった。)
<日差しを浴びて>

さて、いざ出撃。

で、先ほどカムセット体勢が作れなかったところで、意外とカムが決められる状態に!
「やった!これで、ランナウトしない。」
(ランナウトと言っても、膝下程度。KBさん的には、やや怖い。)
とばかり、セット。(3個目のカム)

すると、4個目のカムもやや低めに決めざるを得ず。

本来なら、ここで5個目も同様に低めに決めれば帳尻が合う(カムが足りなくなることはある)のですが、ここではムーヴに夢中になってランナウト。
(ここのランナウトは、足元。KBさん的には、相当怖いはずだが、夢中だった様子。)

5個目は、1トライ目と同じ場所に決めました。
<湯川は、城ヶ崎より長い>

さて、皆さまどう思うでしょうか。

1トライ目で、カムの位置を大体決めていたのですが、2トライ目で現場判断で少し場所を変えました。
それならそれで、オンサイトトライのように安全を判断して登りたいのですが、1トライ目の記憶が混ざって、安心してしまったのです。

あるいは、こういうケースを考えて、敢えて現場判断は慎むという戦略もあります。
<草餅をR.P.>

レッドポイント前のイメトレを、設計図だとすると。
実際のトライ中の判断は、現場合わせに相当するのです。

10トライ以上するようなルートなら設計図は綿密になってきますが、数トライの設計図は細部は適当です。
現場合わせは大事なことですが、リスクもあるので気をつけてやりたいです。
<デゲンナー>

さて、本日でKBさんはクラックリード講習を卒業といたしました。

昨シーズンの湯川では、ボロボロにやられていましたが、本日は
大和屋、草餅、デゲンナーと3本をR.P.して、素晴らしい成果でした。

この登りなら、台湾坊主や北風小僧も十分に圏内でしょう。
<良い天気>