2017年5月31日水曜日

将棋の詰み

5月21日(日)は、岩場リード講習にて、小川山。
女性Sさん、八戸の男性TSさん。
本日の本気トライ中、核心を抜けるマントルを返したそのとき、ロープが足に絡みました。
マントル時のハイステップで、ロープを足の右に持ってくるべきか、股の間に垂らすべきか、判断を誤ったのか、それとも判断せずにハイステップしちゃったのか。
そして、そのハイステップに体重は乗ったものの、予想より態勢が悪いのか、完全な安定姿勢にならず!
足にロープが絡んだことは自覚しており、プルプルと対処に苦慮しています。

ボルトは足首程度、ヘルメットは着用、傾斜は垂直以下。
死にはしないと思うけど、自分が同じ立場だったらと思うと、本当に嫌です。
ここまで来たら、私も助けることは無理!
本人に任せるより、他ありません。

①足を動かしたり、腰を動かしたりして、ロープの絡みだけ解除する
②クライムダウンする
③自らフォールして、ちょっとでもマシな態勢になる
④死ぬ気で突破して、落ちないようにする
このとき、本人には①、②、④が浮かんだそうで、④の「死んでも落ちてたまるか!」を選択。

そして、無事に突破できました。
2年位前に、岩場リード講習でこんな質問を受けました。
「足にロープが絡んで、どうしても外せなくて、登れなかったらどうするんですか?」

私「もう、逆さになって落ちるしかないと思いますよ。」
(将棋で言えば、詰み。)

そして、今回の本人は言いました。
「岩場のリードは、リードしなきゃ分かんないですね。」
詰んじゃダメ、ってのを理論じゃなくて実感するのは、ある程度の経験も必要だってことでしょうか。
具体的な講習内容
・スラブの足置き練習
・終了点作業の結び替え練習
・リードで落ちる練習
・実践本気トライ
2人とも、小川山ショートストーリー、かわいい女、の2本を完登。