2016年10月15日土曜日

練習したくない心理を吐露する

10月14日(金)は、リード1回目。
男性KTさん、新規男性YNさん。
本日の話ではないんですが。
沢とかマルチに行きたい初心者で、ジムに行きたがらない人が、よく居ます。

大抵のクライマーは、
「それって危ないから、ジムにも通って、練習した方が良いと思いますよ。」
と、オススメすると思います。

そこで、初心者の発言が重要です。

パターン①
初心者:「でも、前に行ったときに、なんとなく雰囲気に馴染めなくってさぁ。」
クライマー:「じゃぁ、~~ってジムなら良いかもしれませんよ。あるいは、××ってジムで良ければ一緒に行きますか?」
などと提案を持ちかけてくれます。

パターン②
初心者:「あーゆー雰囲気、ダメなんだよ。もう、あれは別に。」
クライマー:「あ、そう。」(こいつ、練習せずにどうにかしようとしていやがるな・・・。)

僕なんかは、相当しつこい性格なので、
「具体的に、どんな感じなんですか?」
「もしかしたら、合うジムがあるかもしれませんし、あるいは気の持ちようかもしれません。もっと丁寧にやるなら、体験講習みたいなのから始めてみるとか。」
と御節介になります。
最近は、講習中にこういう会話を繰り返しているだけに、初心者全般にお節介にやるエネルギーは激減しましたが(笑)。
という訳で、練習できない心理、事情を吐露するのは、オーケーだと思っています。
その吐露が、私や他の講習生からの提案を呼び込み、もしかしたら練習できるようになるかもしれないのです。

ただし、この心理や事情を正当化し始めると、「練習したくないんだ。」と言い訳している感じになるので、上手いことやりましょう(笑)。

本日の2人を見ていても
「ちょっと遠慮しすぎかなー。もうちょっと、出来ない理由を吐露しても良いのに。」
と思う場面があったりしました。
言い訳はパスしますが、クライミング関係の愚痴くらいなら聞きますよ。

最後に、この話の背景。
1つは、長く通っていただく方は、このあたりのコミュニケーション能力が上手い気がします。
もう1つは、自分もちょっと怖そうな先輩を前にすると、言い訳がましく聞こえるのが嫌で、この心理の吐露が出来ないのです。そして、その先輩からのアドバイスは受けられない、という経験を、未だに続けています。
ということは、長く通っていただいている方は、私よりコミュニケーション能力が高そうです(笑)。

ちょっと山とクライミングの話とはズレるんで恐縮ですが、こういうのって成長速度を決める重要なファクターだと、私は感じています。