2016年8月9日火曜日

苦行は、口に苦し

8月5日(金)は、マルチピッチリード講習にて、ミズガキ。
男性FKさん、男性ONさん。
今回は、クライミングというよりも、登山らしいマルチとなりました。
<1P目>

状況①
岩が濡れており(講師のエリア選択ミスとも言う)、快適なクライミングというよりも、泥臭い山登り。
<2P目>

状況②
弱点を突いた結果、立木で行き止まり。(次のピッチが危なそうで、それ以上は進めない。)
その立木から斜め懸垂で、隣のラインへトラバース。
そこから、再スタート。
<2P目のフォロー>

<快適なテラスだが、ここは行き止まりテラスだった>

<斜め懸垂にて、隣のラインに復帰>

状況③
下降失敗。
例によって、ロープが引きぬけなくなるというトラブル発生。
どこまで講習生に自力解決させて、どこからは手助けするか、私も判断に迷う場面。

今回は、ロープワーク優等生のONさんだし、余裕を持って早めに下降開始したということもあって、できる限り自力解決してもらうことに。

案の定、登り返しの技術を半分忘れていたが、どうにか成功。

しかしながら、
「ここまで登り返せば、さすがに引きぬけるだろう。」
という本人予想は、ハズレ。

さらなるトラブル対処となったため、最終的には手を貸すことにした。
<登り返し中のONさん>

今回ほど濃密に経験値が積めることも、そうそう無いと思います。
サクッと完登できた日の5倍、連れられ登山の20倍は経験値になったことでしょう(笑)。

ただ、快適なピッチや、トップアウトの爽快感が無かったために、苦行の1日となりました。
<もうすぐテラス>

ONさんは、前回はリード&フォローのシステム自体で大苦戦していたことを思えば、今回の苦労はだいぶ実践編。
つくづく、成長していると思いますよ。

FKさんは、マルチシステムに対して、だいぶ落ち着いて来ましたねー。
ONさんよりも、一日の長を感じさせます。