2016年5月30日月曜日

オンサイト疑似リード

5月29日(日)は、クラックリード講習にて、湯川。
男性TNさん、女性SMさん、女性MTさん、男性KBさん。
<ジャミングの仕組み練習>

今回、疑似リードを何回かやってもらいました。
その際、MTさんとKBさんの組での話。
<湯川は盛況>

最初に、MTさんが疑似リード。
ルートは、大和屋(5.7)。

オンサイト状態だったのですが、プロテクション戦略は大失敗。

「もう一歩進んだら、安定しそう。」
という心理で、ちょっとずつランナウトしてしまいます。

最終的に、
「そこで落ちたら、グランドですねー。」
と私からコメント。
<カムセット練習>

「ダメダメでした!」
と反省しつつ、

「次のトライは、ランナウトしないように気を付けます!」
というポジティブ思考。
<大和屋(5.7)>

続いて、KBさん。
他に、いろいろ課題はあったものの、ランナウトだけはせず。

というのも、MTさんをビレイしていたので、
「なるほど、あーやったらダメな訳ですね。」
と分かっている状態。

言うなれば、弟が長男を見て育つようなもの。
<デゲンナー>

KBさんは、今回が初回なので、本日はずっと次男状態でも良いかな、と私も考えていました。

が、次のルートのデゲンナーでは、2人の中で話し合ってトライ順序を逆転。
今度は、KBさんがオンサイト疑似リードです。

意識、高いですね!
<リニューアル中の草餅>

KBさんは、初クラックなので、さすがにデゲンナーの疑似リードはテン山。

でも、
「少しずつ、いろいろなイメージが分かってきて、とても楽しい。」
と素晴らしいポジティブ思考。
<泥餅、という呼び声もある>

疑似リードであっても、オンサイトかフラッシュかは、結構な差があるようです。

もちろん、意識レベル次第です。
ちなみに、MTさんは登りが安定していたので、最後にデゲンナーをリードしてもらいました。

すると、疑似リードではランナウトでこなしていたセクションでも、プロテクション取りまくり(笑)。
本人も、自分の心理状態の違いに、ちょっと驚いていました。
<疑似リード>

練習方法として、オンサイト疑似リードする、というのもアリかと思っています。
あんまり、一般的ではありませんが。

たぶん、
「トップロープだし、もうちょっと上がっちゃおっかなぁ。」
という甘えが出ちゃうからでしょうか。

・登るだけのトップロープ
・登るだけのトップロープ、のちに疑似リード
・オンサイト(orフラッシュ)状態での疑似リード
・1トライ目からリード

という順序で戦略&メンタルコントロールの練習度を並べてみると、捨てたもんでもないでしょう。
僕自身はやらないけど、講習生には有効かなと。
<講習では、初クラックリードのSMさん>

具体的な講習内容
・ジャミング練習(ボトミングを優先する意識、色々な脱力、効く方向)
・地上でのカムセット練習
・疑似リード(SMさん、MTさん、KBさん)
・リードで落ちる練習(TNさん)
・実践本気トライ
TNさん:草餅(5.8) オンサイト
SMさん:草餅(5.8) フラッシュ
MTさん:デゲンナー(5.8) 疑似リード後にR.P.

草餅は、本日2回フォローしたんですが、やっぱり汚いですねー。
テラスの泥を落としたせいで、もともと掃除不要だった核心部が砂っぽくなってしまった感も否めず。
一雨降ってから、やはりもう1日やりますか。