2016年5月10日火曜日

夢の国ミクランド

GWツアー、中盤戦。
5月3日(火)の雨を移動日として、5月4日(水)、5月5日(木)で広島の三倉岳。
<ヒップクラック(5.9)、K口さん>

どうやら、私は三倉の岩場が大好きらしいです。
3年連続で、GWに来てしまったのですから。
<猫まねき(5.11a)、S本くん>

5.9~5.11までのクラック(ワイドは、5.10b以下が中心)が豊富
ちょっとジャミング疲れしたときに、5.10~5.11のフェースやスラブも充実。

キャンプ場(無料)、岩場のボルト整備(ほとんど1人でやっているらしいです。凄すぎます。)、ともに有難い限りのレベル。
<素晴らしいキャンプ場>

5.8、5.9はチムニーだったりして、初級者泣かせかもしれません。
実際、ワイドとスラブに苦手意識のあるK口さんは、泣かされそうでした。
(でも、瑞浪よりはマシな気も・・・。)

トポを見る限り、高難度ルートも少ないようです。 
でも何故か、毎回1人くらいは有名クライマーに会うような気がします。
すごく、居心地が良いからかもしれません。

クライマーがキャンプ場でも歓迎されているのも、嬉しいことです。
来年のGWにでも、いかがでしょう?
<スカイチムニー>

そして、マルチ。
今回は、看板ルートのスカイチムニー(5.10b、4P)に行ってみました。
これも、楽しいクラックが何度も出てきます。

今回、はからずも上部へと3ピッチ継続登攀してしまったのですが、何ピッチも綺麗な花崗岩が続きます。
<整備されたビレイ点>

このまま継続を続けていって、三倉岳山頂へと抜ける“パーフェクトスカイ”というラインも設定されているとか。

三倉を満喫できるラインだそうで、いつか登らねばなりますまい。
<スカイチムニーから、上部壁のチムニーに継続>

また、今回面白かったのは、テント場でワイド好きの面々に出会えたこと。

Mr.スランプ、清盛クラック、帝王、あたりの有名課題の話も聞けました。
というか、初登者も居たり・・・。

そして、僕がこれまで登った5.10中盤クラスも、必ずというほど何人もが登っていて、話が合うのが面白かったです。
小積ダキの45mオフィズスを登った、というマニアックな女性もいました(笑)。

彼らが言うには、ここは夢の国ミクランド。
「いろんなアトラクション、あるよ!」
Aコース、Bコースに続き、宮島がCコースだとか。
<随所に、整備されたビレイ点>

また、「ワイドクラックしか登らないんです。」というクライマーに会えたのは、衝撃的でした。

最高グレード5.11cで、もちろんワイド。
ずっとワイドの話をしていて、挟まれ愛を感じるレベルでした。
<綺麗な花崗岩>

ここ数年、クラックでしか遠征していないんですが、この岩場に来るとフェースもスラブも何でもやりたくなります。

それだけ、魅力ある岩場ってことなのでしょうかねー。
私もワイドは好きですが、ワイドだけの岩場だったら、数日で飽きそうです(笑)。

<懸垂下降しながら、別ラインを観察>

具体的に登ったルート
1日目:
・ヒップクラック(5.9) 再登(すごく綺麗に感じて、毎回アップで登りたくなる)
・モルモットクラック(5.11a、ハンド系?) オンサイト(見た目が5.10中盤っぽくて、油断して取りついたらギリギリだった。見る目が足りんです。)
・モアイカンテ(5.11b、ボルト) オンサイト(カンテのオンサイトトライは、ムーヴが読みにくくってドキドキ感がすごい。意外と、この2日間のベストクライムだったかも。)
・猫まねき(5.11a、NP&ボルト) オンサイト(NPセクションがちょっとしたワイドで、楽しさ倍増)

2日目:
・スカイチムニー(4P、5.10b) 最終ピッチを勘違いして、グレータワーに登らずに対面の岩を登り続けてしまった。そのまま、懸垂下降を交えて2ピッチ進めて、天狗の踊り場まで。三倉を満喫する楽しいクライミングでした。

・桃太郎(5.10d、スラブ系) ムーヴが見抜けずテン山、2トライ目でR.P.。
まだまだスラブが下手ですね。5.10台なら何でもオンサイト、というのは生涯目標かと思いました(笑)。

こうして振り返ると、スカイチムニー以外はボルトルート中心に登ってましたね。
ちょっと、宮崎でクラック疲れしてたのかも。