2016年4月8日金曜日

意外と危ないトップロープ回収

4月7日(木)は、ロープワーク講習。
女性UNさん、女性SMさん、女性IUさん。
結び替えというのは、作業そのものは単純です。

「リードで登り、終了点がラッペルリングだったから、結び替えで降りる。」
という、教科書的なシチュエーションであれば。

ほとんど誰でも、1~数時間で理解できるでしょう。
ただ、仲間内で初心者を連れて行く場合、最初に結び替えを体験するのは、トップロープ回収だったりします。

そうなると、シチュエーションが少し複雑になります。
最初にセルフを取るにしても、ちょっと迷うでしょう。

通常通り、終了点のチェーンやラッペルリングに掛けるべきか?
それとも、トップロープ支点に掛けるべきか?

前者の場合は、いつでもトップロープ支点の回収ができます。
後者の場合は、作業が完了するまでトップロープ支点の回収ができません。

また、後者の場合、テンションの移行(※)がやりにくくなることもあります。

※テンションで張ってもらってから、セルフを外すことで、チェックになる。
このぐらいの話でも、大混乱する方が多いということは、知っておいて良いと思います。
何度も思考回路を回すことで、慣れて来ますから、成長を待ちましょう。

ちなみに、私はリードでの結び替えはすぐに教えますが、トップロープ回収は慣れるまでやらせないことにしています。

下から大声で指示を出せば済む、という話ではありませんからね。
具体的な講習内容
・ロープ畳みを洗練
・終了点作業の練習(結び替え)
事故事例から学ぶバリエーション、偽岩を使っての実践練習も

・フィンガークラック練習