2016年4月19日火曜日

つながってます

4月17日(日)は、クラックリード講習が中止にて、ロープワーク講習。
もともと参加予定だった女性MMさん、新規女性MTさん、加えて男性FKさん。
本日の講習生から、一言。


「フリーとアルパインを分けて考える人もいるけど、繋がっているんじゃないかと。
マルチはフリーを繋げたようなものだし、アイスもフリーみたいな感じだし、冬山もアイスを繋げたような感じじゃないですか?
しかも、落ちちゃいけないかどうかで分ける人もいるけど、フリーも落ちちゃいけないじゃないですか?」
100%賛成はできませんけど、本質を突いてて面白いです!
もともと、フリークライミングってジャンルじゃなくて、スタイルを指す表現です。

中上級者の傾向としては、マルチであろうと冬山であろうとフリークライミングの対象として見る人が多いと感じます。
単純に、エイドよりフリーの方が面白いので、山であろうとフリーで登りたいというのは自然でしょう。

もはや、“フリーの岩場”という表現自体が古臭いのかもしれません。
(私も、たまに使っちゃいますが。)

敢えて言うなら、ショートルートでしょうか。
(マルチとの対比表現として)

“クラッグ”なんていう表現もありますが、これは将来一般的になるでしょうか?
一方で、山もショートルートも、フリークライミングの対象として見るにしても・・・。
スキルが違う部分は、否めません。

・山は、落ちちゃいけない場面が多いのは確かです。
・山は、リスク判断、ロープワーク、その他もろもろの山ヂカラが要求されるのも確かです。
・山は、エイドで登ったとしても、それはそれで完登とみなしたりするのも確かです。

御本人が、どこまでそれを意識していたかは分かりませんが。
とはいえ、ロープワーク講習に御参加くださるあたり、安全管理への興味も十分だと思います。

スポーツ要素と冒険要素、うまく噛み合わせて上達してくださることでしょうね。
具体的な講習内容
・ロープの畳み方を洗練
・スリングの収納、アルパインクイックドローの作り方を洗練
・ショートルートの終了点作業練習(MTさん)
・仮固定、懸垂下降のバックアップ、登り返し(FKさん、MMさん)

実際には、この中でリスク分散や、手際向上について、色々と講習しております。
ところで、4月19日(火)に、荻窪のワイドクラック登れました。
通算3日間、50トライ以上。
嬉しいっす。

体感は、5.11b?
昨年登った、摩天楼(5.11a)、土竜(5.10d)よりは、ムーヴ的には難しく感じました。
めちゃくちゃ安全で、プレッシャーゼロですが(笑)。
ボルダーグレードだと、よく分かりません。

ちなみに、まによんさんも、直後に完登。
しかも、半袖半ズボンという、フリークライミングの真髄のような服装で!!!

3mのジムボルダーも、越沢バットレスのような本チャン顔負けの初登攀ごっこも、全ては繋がっているのでしょう。