2016年3月19日土曜日

素朴な感想

3月17日(木)は、マルチピッチ体験にて、越沢。
女性HMさん、女性HSさんのペア。
マルチ講習は、大きなトラブルによる衝撃体験も多いのですが、今回はチョット印象に残る体験多数という雰囲気を感じました。
さて、お二人の感想。

HMさん
「(ギアの収納は)以前もやったはずなんだけど、だいぶ洗練されました。」
「意外と、今日一番の収穫だったかもしれないです。」

こういうボソッとした感想のなかには、何か本質があるように思えます。
HMさん
「以前受けたことがあるから、って言って、体験講習を受けずにリード講習に行ったら大変でした。」

以前受けたのは、岩場リード講習の前なので、半分はガイド山行みたいなものでしたしね。
HSさん
「ビレイされている時間を延ばして、安全を図るんですね。」

コール無しにおいて、どうやって安全マージンを取るか、という発想を理解できたときの一言。
HSさん
「1ピッチごとに、何を考えれば良いかが見えて来て、面白いです。」

リード講習直前の体験講習では、ルートファインディングをしてもらって、そこを私がリードして行くという方式。
そこで、思った通りのラインで登れなかった場合のプランBや、敗退シナリオについても考えておくことに慣れて来た。
HMさん
「登りながら、敗退することも考えているってのが、スゴいですよね。」
(登っている最中は、ついつい上ばかり見てしまうので。)
HMさん
「ホントに、(岩のラインが)よく出来てるな、って思います。」

プロテクションが取れたり、ビレイ点が作れたり、ホールドが繋がっていたりして、何とか上まで登れることへの驚き。

HMさん
「セルフビレイに身体を預けて壁から離れて、こんなことしても大丈夫なんだ、って思いました。」

クラックではカムで落ちているんですが、カムのビレイ点にぶら下がる心理的抵抗はあるもの。
HSさん
「思ったより、岩が難しいですね。」

はい。そうなんです。
ショートルートの5.10aとかよりは簡単ですが、クラシックルートでも
「湯河原の5.9とかあるんじゃないの?」
と思うようなムーヴを感じます。

まだまだ、他にもロープワークやら話し合い方法やら、色々な感想が聞けました。
課題も見えて来て、これからのリード講習が楽しみですね。