2016年12月26日月曜日

2月の予約受付

四国は高知県の大堂海岸に、クライミングツアーに来ております。
ゴッド本先生、カメチヨ先生と。
2年前にコテンパンにされた、大ルーフ(5.11c)に再トライしましたが、まだダメでした。ただ、色々と細かい点では成長を感じつつ。

さて、本年も大変お世話になりました。
早速ですが、2月の予約受付に関して、お知らせです。

1月5日(木)の午前0時より、受付を開始いたします。
今回は、土日のうち1回は雪上訓練Lv.2と固定させていただきます。ご希望の方は、受付を開始後にメールいただければと思います。

また、最近は冬もクライミング講習が多いのですが、アイスクライミング講習、雪上訓練なども受け付けておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
一方で、クラックリード講習は、城ヶ崎からスタートするとクラック嫌いになりにくいとも言われておりますので、こちらもよろしくお願いいたします。

では、少し早いですが、良いお年をお迎えください。

2016年12月22日木曜日

すでに登っている講習生

12月21日(水)は、岩場リード講習にて、湯河原。
女性NMさん、女性Hさん。
<ポカポカ陽気>

ここ1年ほど、普段から岩場に行っているというNMさん。

講習以前に、自分で登っているという人には、教えやすい点と教えにくい点があります。
<今回、ムーヴの細かさが、よく分かった様子>

まず、教えやすいのは現実をよく知っていることです。

固定分散の話になったとき。
「単純なオーバーハンドだと、解けにくいですよね。」
「でも、クローブヒッチって、ちょっと混乱しやすいような気もするんですが。」
「他のやり方を推奨している人とかもいて、どれがどんなメリットがあるか、訳わかんないんです。」

と言った会話が。

何も知らない素人さんに教えるよりも、話が早い、ということも多いです。
一方で、ボルト2本(6mほど)のルートで、ヌンチャク多数、PAS、スリング数本、安全環付きカラビナ数枚、カラビナを、ジャラジャラと腰に下げて登ろうとしたり。

軽量化のためには、先を読んで「使いそうなギア+最小の予備」にしよう、という意識が必要です。

でも、
「何があるか分からないから・・・。」
と、二言目には先読み放棄宣言が出て、ギアが増えがちに。
<おたまじゃくし(5.6)>

「岩場で軽量化したくなるような本気トライしたことが無い、ってのもあると思う。」
と、本人は言います。

たしかに、最初ジャラジャラの人が、徐々に軽量化される場合もあるでしょう。
私も、沢登りから入ったので、その1人だったような気がします。

でも、湯河原なんかで見ていると、「最初ジャラジャラで教わった初心者は、このまま一生ジャラジャラなんじゃないかな?」と思うこともあります。
本人の意識次第かもしれませんが、習慣の修正というのは、人間にとって難易度高めなんでしょうね(笑)。
<アブラカダブラ(5.10a)>

どんなジャンルでも、どんなレベルでもそうなんでしょう。

最初に良い習慣で教わった方が、伸びやすいものって、ありますよねー。
でも、ガムシャラに独学で始めた人は、案外あとあとで強くなりますよねー。

この話も、もう10回くらい書いている気がします。
講習生のためなのか、自分自身に言い聞かせているのか・・・。

具体的な講習内容
・ムーヴ練習(指ではなく身体で圧力を掛けるホールディング、踏み替え・足クロスなどの比較実験)
・終了点作業の練習(結び替え、など)
・リードで落ちる練習
・実践本気トライ
NMさん:アブラカダブラ(5.10a) オンサイト
      フック船長(5.10a) 再登
Hさん:フック船長(5.10a) ハングドッグして、ムーヴだけは解決。初めてのハングドッグらしいのに、かなりマトモで驚きでした。

広い世界のニッチ産業

12月20日(火)は、昼にリード3回目。女性MMさん、男性YNさん。
夜に無料体験。

この日は午前中に、都立多摩高校へ。
またしても、職業説明のオファー。
今度は、大学時代の別の先輩より。

「高校生の狭い視野に、刺激を与えて欲しい!」
という熱いオファーです。

狭い視野ってのは、
「勉強できないから、ダメ人間。」って思っちゃう、とか。
将来なりたい職業を考えるにも、選択肢が少ない、とか。

(消防、警察、教員、とかは分かりやすいけれど。ある程度は勉強できないと、なれない職業らしい。)
<学力とは、ほぼ無関係な世界>

先輩曰く、「どんどん、変な人と繋がりを持たせたい!」という。

山ガールが5年前に流行ったり、ボルダリンが大流行して、スポーツクライミングがオリンピック化されても。
まだまだ、クライミングって、説明には窮するものですね。
<広い世界。視野は狭いかも。>

こんな機会は、そうそう無いと思いますが。
私の持っている写真は、山を知らない人に山を説明するには、かなり分かりにくいですね。

<滝です!右側を登れそうですよね?>

役に立てたかどうかは、またしても分からずです。
その生徒の考え方に、どんな影響を及ぼしたかなんて、効果測定が困難ですし。

山とか岩だと、丸一日は一緒に行動するし、具体的に色々な場面が起こりますからねー。

ほんとに、学校の先生は大変そうに思えます。
<完登して、ロープで降りてくる場面です。>

2016年12月19日月曜日

「どんな感じですか?」

12月18日(日)は、雪上訓練Lv.1-Aにて、天神平。
NSさん夫妻、新規男性Mさん。
<ラッセル>

ここ数年、何かを練習してもらう際に、色々と尋ねることにしています。

「今って、何を意識してますか?」
というピンポイントの質問。

「やってみて、どんな感じでした?」
という漠然とした質問。
<歩行訓練>

後者の方が、特に私の講習に慣れないと、答えに窮するようです。

「感想でも、何でも良いですよ。」
とは言いますが、

「いや、特に。(言われた通り、やってます。)」
という雰囲気を醸す方も、ときどき居ます。
期待する回答には、色々。

①発見
「こんな風にしたら、ちょっと楽でした!」
「こんな風にしたら、ダメだってことが分かりました。」

②考え途中
「こういうのはアリかなーと思って、試行錯誤してみてるんですけど、まだ分からないって感じです。」
「~~さんのは、スムーズだなぁって見えるけど、何がポイントなのか今一歩見えてこないんです。」

③感想
「さっきアドバイスされた内容、なかなか出来ません。」
「××山で昔苦労したんだけど、これが出来てたら違いそうです。」
「結構、疲れるもんですね。」
「ちょっと、ふくらはぎが疲れました。」

①が最も効果的ですが、③でも理解を深める切っ掛けになることもあるし、「何でも言ってくださいね」って気持ちで聞いています。
言いやすい環境作り、言葉掛けは考えます。
でも、まだまだ足りないようで、本日もMさんがちょくちょく言葉に詰まっていました。
今回に限っては、Mさんがコミュニケーション能力高めで、NS夫妻がクライミング講習の常連という組み合わせだったこともあり、まずまず上手く行ったとは思います。

ただ、たまに泥沼にハマるものです。
Mさんに感謝しつつ、どうしたもんかなと試行錯誤の日々。

多分、どうやっても講習生次第みたいなところもあるので、どうぞよろしくお願いします。
<白毛門>

話は変わりますが、教える技術も、終わりなき旅ですね。

7年くらい前に、自分が教えるのチョット上手いと思っていたのが、井の中の蛙っぽい感じです。
クライミンググレードで言えば、所詮は5.10そこそこだったかなと。
今なら、当時の私に相当ダメ出しすること間違いなしなので。

教え方にグレードは無いので、自分の実力把握は難しいです。
でも、延々と続く道のりであることは、以前よりは見えて来ました。

たぶん、これは生涯学習です。
<谷川岳天神尾根>

<夕暮れ>

本当のエイド

12月17日(土)は、マルチピッチ講習の予定ながら、あまりの寒気に城ヶ崎変更希望。
男性FKさん、男性ONさんのペア。
<オバステ正宗(5.8)の組長>

クラックの場合、登れなければエイド可能なことが多いです。

まず、カムにセルフを取って、その状態で30cmくらい上にカムを決めて、ロープを緩めてもらってクリップ。
で、テンションして、その30cmをポンプアップ。

そして、またカムにセルフを取って、その30cmぐらい上に次なるカムを決めて、・・・。
<午前中は、調子良さそうなONさん>

これを繰り返せば、3mくらいムーヴが出来ないセクションがあっても、地道に通過できます!
慣れてくると、ホールドが無くても出来ます。

あとは、これの逆再生で、カム残置をせずに敗退することも多いです。
本日、フラッシュダンス(5.9)の本気トライで、2人とも下部でフォール。

「上まで抜けないで、エイドダウンした方が次のトライのために力を温存出来て、良いと思いますよ。」
と御提案。

しかし、これがまた滞った作業になりました。
<フラッシュダンス(5.9)>

夕方、ONさんが足の付け根が痛くて本気トライを辞退したこともあり、私が見本を見せてエイド練習。

終わってから
「これって、クラックリード講習でもやった方が良いんじゃないですか?(敗退とか考えると、必須技術なんじゃ。)」

と聞かれました。
<真剣なビレイ>

「必須だとは思うんですが、必須であることが伝わりにくいので、今のところ標準メニューには入れてません。」
と、お答えしました。
<だいぶ上達しました>

ONさんは、結構気に行った様子で、
「腕が終わっちゃったときとか、これを練習するだけでも勉強になりそうですね。」
と言っていました。

スポーツクライマーではなく、山屋っぽい発想ですね。
個人的には、好きな発想です。

例えば、マルチでは、こういう小技があるか無いかで、だいぶ精神的に楽になります。
<完登!>

マルチもアルパインも、フリー全盛の時代ではあります。
とはいえ、エイド出来ないのと、一応出来るけれどで意識的に封印するのでは、壁の中でも安心感が違いますよねー。

実際、自分が登れない可能性がある壁に突入するときは、こういうこともバックアップとして考えてますし。
<「むー・・・」>

同じ要領で、手持ちのスリングだけで簡易のアブミとかも、一応慣れておくと良いです。

小技に走り過ぎると、インチキクライマーみたいになりそうなので、ムーヴ、戦略、安全管理、といった本題からは逃げないように、とは意識して講習しています。
<エイド練習>

具体的な講習内容
・ジャミングのコツあれこれ
・カムが外れる1パターン
・実践本気トライ
オバステ正宗(5.8、個人的にはPD) FKさんがオンサイト。ONさんは再登。
 その後、カムセット練習のためにトップロープにて。
フラッシュダンス(5.9) FKさんは本日2トライ目にて、完登。(過去に数トライしている)ただ、完登したトライの安全管理自体は、褒められたものでは無いので、今後は御注意ください。
              ONさんは1トライ目にて、足を少し痛めて、本日は辞退。

・エイド練習
<メルトダウン>

易しいランナウト

12月16日(金)は、クラックリード講習にて、城ヶ崎。
女性SMさん、男性OMさん、女性NRさん、男性SGさん。
<城ヶ崎でも珍しく寒い>

とても易しいセクションで、プロテクションを取るか!?
という話になりました。

「もちろん取った方が安全なんだけど、実際問題ここで落ちるかなぁ?」
という状況。

講習生ごとに、かなり温度差があり、私も頭を悩ませました。
<リードで落ちる練習>

同じくらいのクライミング技術の2人を見ても、ここに結構な温度差があることは多いです。

例えば、5.8のルートで、5.5以上に易しい(ほとんど梯子か階段)のだけどチョットだけ脆いとか。
<ワイドムーヴも練習>

ミニマムボルト色が濃厚なボルトルートとかだったら、たしかにボルトが無いセクションでしょうね。
クラックでも、そういう部分でギア節約できる方が、だいぶ軽量化できて楽に登れます。
(有名なクライマーは、めちゃくちゃ腰回りがスッキリしてますよね。)

そして、マルチや沢登りをやる上では、プロテクションが取れないなんてことはザラなんで、そういうところを安定して登る技術自体は必須だと思います。

だから、フリーソロに近いようなランナウトも、実際問題は許容していると思います。
そして、アルパイン系の人は、積極的にそういう練習もしますしね。
<ネッシー(5.8)>

とはいえ、プロテクション無しで行けるところでも、プロテクション取っても良いんですよ!
だって、相当簡単でも絶対落ちないように登るって、結構な労力じゃないですか?
(試しに、アップで登るくらいのクラックを、普段よりカムを2~3個減らしてみると、よく分かります。)

特に、初級者のうちは、不意落ちリスクも高めなので、相当易しくてもランナウトを怖がるぐらいが丁度良いと思うんです。
<フラッシュダンス(5.9)>

講習でもランナウト必須の課題もやらせているので、初心者は混乱するかもしれません。

でも、安全意識VS冒険性の本質が、見え隠れする好例かなとも思います。
末永く付き合っていく問題なので、よくよく考えてくださいませ。
<怖がりつつも、よく落ちました>

具体的な講習内容
・ジャミングの方向を意識して、ムーヴを作る練習
・ゆっくり引きながら馴染ませる意識
・地上でのカムセット練習
・易しいルートでのリード練習&ムーヴ練習&落ちる練習
・実践本気トライ
SMさん:フラッシュダンス(5.9) オンサイトトライにて、ハングドッグしてトップアウト。1ヶ所エイド。
OMさん:フラッシュダンス(5.9) フラッシュトライにて、ハングドッグしてトップアウト。数ヶ所エイド。
NRさん:ネッシー(5.8) オンサイトトライ。下部50cmで落ちたので、オンサイトではないけれど、仕切り直して完登。トライ自体は、必死なムーヴなりに、安全が守られていて、良かった。
SGさん:ネッシー(5.8) フラッシュ。ムーヴ自体は、なかなか良いのだけれど、安全上はまだ甘し。少しずつ修正して行きましょう。
<そうは言っても、フラッシュしたのは素晴らしい>

SMさん、OMさんは、私の中では予定通りの卒業。たぶん、そろそろチョット背伸びしたルートのハングドッグも可能かなと思って、今回そのハードルを課した流れ。

NRさんは、あと1回にするか迷いましたが、卒業にしました。
ネッシーのオンサイトトライでの状況と、ボルトルートのハングドッグ経験を買って、あとは自分でオンサイト経験を重ねられるかなという読みで。

再現性

12月15日(木)は、岩場リード講習にて、湯河原。
静岡の女性IUさん。
アプローチが苦手というIUさん。
過去に2度行ったことがある桃源郷でも、紆余曲折を経て、到着。

「さて、どこをどうすれば良かったでしょうかね?」
と尋ねてみると

「あそこの岩のところに行かずに、右に行けば近かったような。」
と回答。

そこで、歩いた道を図に書いてもらったりして、私としても納得。
概念図が全く描けていません。
「せっかくマンツーマンだし、戻って検証しに行きますか?」
と提案。
で、検証するにも迷走気味。

結局、2時間半ほどアプローチに関することを話し合いました。

山では「迷ったら、引き返せ!」なんて言いますが、分岐まで戻れないことって大きなリスクですね。
そんなことを、ヒシヒシと感じた時間でした。
お次は、低いトラバースでのムーヴ練習。

「今のムーヴ、ちょっとバランス悪かったと思うんで、もう1回やってもらっても良いですか?(そしたら、他の足位置とか体重移動とかを提案したいんで。)」

すると、
「あれ!?あれ!?」
と再現不可能。

最終的には
「さっき、私どうやってました?」
と聞きたくなる状態。
もちろん、ベテランクライマーでも有りうる話ですけど、毎回それって結構な問題ですよねー。

“ムーヴの修正”を考えると、考えるより前に身体が反応しちゃうばっかりじゃぁ記憶なんて無理なんじゃないでしょうか。
オンサイトトライでは、ムーヴが違ったら戻ることも作戦のうちです。
レッドポイント戦略では、イマイチなムーヴは次回は変更したいものです。

どっちも、無我夢中で手足を動かしていたら、もう覚えてないですよね。
そして、何年もクライミング経験があった上で、これが修正出来ない人は、アプローチにも弱いようです。
原因は、どうやら同じようです。

数年前も、こういうのが物凄く苦手な講習生がおりましたが、今の私なら当時よりはチョット上手く教えられるような気がして来ました。
IUさんがチョットした感銘を受けていたのが、小さな自信になります。

具体的な講習内容
・アプローチ練習
・ムーヴの再現性、逆再生可能かどうかの意識
・結び替え練習
・実践本気トライ
アブラカダブラ(5.10a) 再登

2016年12月17日土曜日

山の知り合いを増やす会

明後日の12月19日(月)に、定例の山の知り合いを増やす会を行います。
19時30分に新宿駅西口改札集合です。
遅れる方は、直接お店にお願いします。

忘年会シーズンなので、飲み疲れた方はウーロン茶でどうぞ。

お店に、大体の人数を伝えますので、事前に私にメールお願いいたします。

2016年12月15日木曜日

お知らせ

急ですが、明後日の内容が、クラックリード講習に変更になりました。
現在2名(残り2名)。

ちなみに、21日の岩場リード講習も現在1名です。

御都合付く方は、是非ともよろしくお願いいたします。

2016年12月13日火曜日

ある種のエイド

全国の長門ファンの皆さん、こんにちは。

12月12日(月)は、そのまま居残りで、長門さんと城ヶ崎。
<ちょっと風邪気味な御様子>

一部では、イケメンインストラクターというアダ名も定着しつつある、長門先生。

ヨセミテから帰ってきたそうで、何人もからパンプでの目撃情報が寄せられました(笑)。
長門人気もすごいけど、僕の情報網もビックリ。
<アップ中>

2日前の某所では、
「いかに優しいか!」
「いかに話を聞いてくれるか!」
といった話で、大盛り上がりしているところに居合わせました。
<調子は悪そう>

長門さんに「ガンバ!」と言われたら、「うん。頑張れる!」という講習生も多いとか。
長門講習でリード出来ても、それはイケメンエイドであって再登できるとは限らないという話も。
<タランチュラ(5.13a)は濡れ濡れ>

イケメンに限らず、講習中はちょっと気持ちを強く持てるものです!
が、女性方の絶賛は、すごかったです。
<スコーピオン(5.12b)>

ちなみに、私も本日は長門さんのビレイで、3日前の残置カムを回収できました!

人生の汚点を1つ減らしたような、晴やかな気持ち。
イケメンエイド、万歳!
<スコリア(5.12d)>

具体的に登ったルート
・トラベルチャンス(5.10c) アップだけど、緊張感が高い。
・スコーピオン(5.12b)
1トライ目:
核心と感じるのは、2ヶ所。ムーヴの再現性が低い状況に、変化なし。核心っぽくない場所には、多少の改善あり。
      
フォロー0回目:
30分ほど作業して、カム回収に成功!

フォロー1回目:
核心以外は再現性が出てきたので、1トレースするごとに猛烈な全身疲労という状況からは、脱出できた感じ。しかし、R.P.までの道のりは見えず。

・ストップ・ザ・トマホーク(5.10b、後半はゲルニカを登るライン)
またもフォールを繰り返す。夕方、ヘッデンでようやく再登!先生が、暗闇の中でフォロー回収してくれました。
こういう安心感が、一種のイケメンエイドなんでしょうか?
<すごい傾斜>

スコーピオンは進捗しなかったものの、カム回収とストップ・ザ・トマホークだけで、大満足して帰りました(笑)。
<レスト中>

もうすぐテラス

12月10日(土)、11日(日)は、クラックリード講習にて、城ヶ崎。
1日目は、男性YDさん、女性NYさん、男性TRさん、新規男性JBさん。
2日目は、男性KBさん、女性MMさん、男性KYさん、復習参加の男性TNさん。
<地上でのジャミング練習>

城ヶ崎の講習エリアは、核心部が数mというパターンが多いです。

今回のYDさんが、何度も体験したパターンは、以下。
ルートは、鬼ころし(5.7)、純(5.8)。
<鬼ころし>

核心も終盤。
今、手掛かりにしているホールドの50cmくらい上に、テラスがあるという状況。

 そのムーヴも、99%で行けそうな雰囲気です。

言うなれば、完登間近!
怖がりの人なら、「もうちょっとで楽になれる!」と思う場面です。
<純>

だから、焦るとランナウトしてでも、このムーヴをこなしてしまいたくなります。

でも、それって危ないですよね。
グッと堪えて、プロテクション態勢を作ってほしいところ。

この手の話で、一番に思い浮かぶのはアイスクライミング。
抜け口で、スクリュー取らずにマントルっぽいムーヴに入ってしまう、という話です。
<メンバー総入れ替えで、2日目>

早く安全圏に入りたい気持ちも、分かります。
ジムなんかでも、初心者は手繰り落ちしそうになりながらも、決死のクリップ先行を目指す傾向にありますし。
ただ、冷静になってみれば、「99%行けそう」なマントルってのは、1%落ちる可能性を感じているのです。
そこが、立てるくらい安定していれば、皆さん必ずプロテクション取りますよね?
<易しいラインで、リード練習>

感覚的リスクと、現実的リスクの見定め。

上級者でも終わりのない話なんでしょうけど、初心者は振り回されますよねー。

「だって、怖いから仕方ない。」
で、思考停止にならないように、気をつけましょうね。
<懸垂下降の仮固定>

ちなみに、YDさんはランナウトした訳ではありません。
ちょっとカムの効きが甘いのに、固め取りなどの対処をせずにマントルしちゃったという軽傷です。

さらに、「気持ちは分りますよ!」って話ですね。
さて、今回でNYさんはクラックリード講習を卒業といたしました。

もしよかったら、来年度はマルチピッチリード講習を受けてほしいと思います。
もともと、初登攀ごっこに強い興味がありそうだったので、きっと楽しめますよ。
実践本気トライの状況
1日目
NYさん:純(5.8) オンサイト
YDさん:純(5.8) 再登

2日目
TNさん:樹氷(5.8) オンサイト
MMさん:純(5.8) オンサイト