2015年2月27日金曜日

お知らせ

3月中に、いくつか例外的な講習枠がありますので、お知らせします。

①3月7日(土)
雪上訓練Lv.1-Bコース

Lv.1-Aコースを受講済みの方を対象。
実際に、谷川岳の天神尾根を登りながら、雪山登山に関して実践的なアドバイスを行います。

②3月8日(日)
ジムリード講習6時間コース

通常のリード講習の2回目、3回目の内容を予定。

特に、岩場リード講習やクラックリード講習から受け始めた方で、
「今さら、ジムリードを3回セットで受けるのは、ちょっと面倒。」
という方は、是非ともお問い合わせください。

その場合、ジムリード1回目を受けないでも受講可能としますので。

③3月22日(日)
ムーヴLv.0、6時間コース

遠方の方からの依頼につき、土日にジム講習を開催。
東京近郊の方でも、これに参加することが可能です。

スキー練習でビデオ撮影

2月26日(木)は、スキー練習にて宝台樹。
K田さんと。
<自分の滑り。初級者面での小回り練習>

スキー練習の場合、2人以上で行くと、お互いの滑りをビデオ撮影しています。
最初は、ごく一部の部活的な人だけかと思っていましたが、最近一緒に行く人は誰もが取り合おうと言い出します。

どうやら、一般的な練習方法なんですね。

今回も、撮ってもらったんですが、なんとも微妙。

そこまで、“ド下手”ではなくなって来たんですが、やっぱり滑らかさは無い。
自己分析

①まず、上半身がやる気ない感じ。

例えて言うなら、英国貴族がお遊び程度でスキーをたしなんでいるような、やる気なさ。

自分でも、脱力は意識しているんですが、どこは脱力して、どこは力を入れるべきなのか、よく分からず。

②身体が振り回されている。

自分でも、ズラすのか、切るのか、下半身だけなのか全身で板を踏むのか、全てが曖昧。

ちょっと意外な方向に板が進んだりして、

「えっ!?あなた、そっちに行きたいの?」
って驚きを感じながら対応している。
ただ、クライミングでも私は脱力ばかり意識している時期が数年あって、テナガザルのようだと言われ続けて来ました。

自分の性格からすると、まずは脱力系で滑らかさを目指し、それから上半身のフォームに入るのも自然なのかもしれません。

にしても、なんだか下手なんですよねー。
初級者面でコレなんで、中級斜面以上では、小回りなんぞ出来もしません。

まぁ、でも今日も僅かばかりの発見はあったので、良しとしましょう。

講習過多の成果とマイナス

2月25日(水)は、クラックリード講習にて、城ヶ崎。
女性HSさん、女性KMさん、男性ITさんの3名。
<早くも桜>

今回で、ITさんはクラックリード講習を卒業としました。

クラック講習3日目で、意外と早い。
というのも、ITさんは休みが直前に決まるので、講習も空きを見つけて直前参加。

さらに、クライミング仲間もおらず、自分で岩場に行くこともほとんどゼロ。

そういう環境だと、自立したクライマーを育てる当塾講習は、なかなか大変。
ただ、彼の場合は、他のガイド講習会で10年間のトップロープ経験がありました。

月に数日以上を、岩場でのトップロープを行う時期もありました。

トップロープは、作戦を考えずに登ってしまうので、マイナスに働くこともあります。
でも、彼にとっては、ちゃんとキャリアになっていたようですね。
今後も、定期的に登れるようになるまでは、ちょくちょくクラックリード講習の補習にいらっしゃるでしょう。

講習そのものも、気に入ってくださっているようなので、しばらくはそれで良いかなぁと思っています。
でも、マルチピッチにも興味があるようですし、やっぱりクライミング仲間を見つけて欲しいと思っております。

講習にベッタリというのも、それはそれで長続きしないと思いますしね。
今日明日、という話ではなく、また講習を続ける中でボチボチでも良いと思いますから。

講習と、自分のクライミングのバランス、長期的に楽しむためには大切だと思います。
具体的な講習内容
・テーピングの巻き方(KMさん)
・ジャミングのコツいろいろ
(ボトミング、馴染ませる、脱力、縦に入れるケース、親指を入れる方法)

・ジャミングを引きつける練習(KMさん、HSさん)
・地上でのカムセット練習(ITさん)
・カムで落ちる練習(ITさん)
・トップロープでのムーヴ練習(KMさん、HSさん)

・実践本気トライ
ITさん:純(5.8)、オバステ正宗(5.8)、どちらもオンサイト
特に、オバステはPD(プロテクションディフィカルト)な部類なので、よく頑張りましたね。

<純(5.8)>

<鬼ころし(5.7)は、城ヶ崎入門>

<オバステ正宗(5.8)>

2015年2月26日木曜日

核心的な質問

2月24日(火)は、昼がムーヴLv.0。
女性OGさん、女性KDさん、女性KIさん、女性THさん。

夜は、無料体験で3名。
本日、
「フリークライミングっていうのは、仮にロープが無かったとしても、死なずに登りきれた!っていうのが完登の意味合いです。」

っていう話を、いつものようにしていました。

初心者向けのクラスなので、
「トップロープは、張り過ぎるとバランスの助けになっちゃうから、張り過ぎ注意。」

という文脈で。

すると、
「トップロープも、フリークライミングなんですか?
(リードが完登とみなされている、という話じゃなかったの?)」

という質問が飛び出しました。

いきなり、核心的。
皆さん、どう思います?
私なりの回答:
(講習時に答えたものを、加筆修正)

定義からすると、フリークライミングとしてオッケー。

一方で、岩を登るという観点からすると、リードのスリルはやっぱり重要。
“スリル”っていうと乱暴ですが、リスク判断や恐怖心との駆け引きと考えれば、それも技術です。

という訳で、
フリークライミングを完全にスポーツとして見るコンペ(試合)とかなら、本当はアリなんじゃないかと思います。
(とはいえ、一般的にはコンペでもリードが採用されています。これはこれで、別の事情もありそう。)

そして、
フリークライミングという言葉に、冒険的な精神が含まれていると考えるなら、

リードじゃないと本質的にはフリークライミングと言えないことが多いと思う。

と、まぁそんなところです。


ただ、初心者講習にしてはビックリするほど深い話(笑)。
回答も人によるかもしれません。

これを読んでも
「まぁ、そうだよねー。」って思える具体例は、本人の経験値に比例するでしょうし。

講習レベルで言えば、Lv.0、ジムリード講習、岩場リード講習、クラックリード講習、マルチピッチリード講習、そしてそれ以上のレベル。
それだけでも、全然違うでしょうし。

それぞれのレベルで、考える切っ掛けになればと思います。

2015年2月24日火曜日

4月の予約受付

連投失礼します。

2月27日(金)の午前0時より、4月分の予約受付を開始いたします。

お知らせは、以下。

①雪山の講習は、4月いっぱいまで可能です。
ただし、アイスクライミング講習は行えません。

②マルチピッチ体験、マルチピッチリード講習、どちらも本格的にシーズンインです。

③クラックリード講習は、湯川を予定しています。

④岩場リード講習は、天王岩を予定しています。(小川山は、5月からを予定)

先月に引き続き、予約が重複した場合は、以下のように対応いたします。

土日2日間の講習を希望される方や、前日の講習エリアから近いエリアでの予約を優先的に受付させていただきます。
(過去に、城ヶ崎~谷川岳~湯河原、という組み合わせがあったりして、身が持たないと判断いたしました。)

では、講習内容・エリア・参加条件など、お問い合わせの方は、前日までにメールいただけるとありがたいです。

リスクの低い講習

2月22日(日)は、クラックムーヴ講習が雨中止にて、ロープワーク講習。
宇都宮の男性IKさん。
常々、ロープワーク講習は受けて欲しいと思っています。

一番の理由は、岩場でのリード講習の際には、ロープワークはほとんど扱わないからです。

「もっと洗練させるには、もっとリスクを減らすには」
といったことを講習していると、せっかく外で講習している意味が半減するからです。

だから、雨の時こそ、まとめて講習したいなと。
ちなみに、雨でロープワーク講習は残念ではありますが、私自身は内心ホッとする部分もあります。

というのは、外の岩場で講習生にリードさせたり、終了点作業をさせたりするのは、結構なリスクがあります。
実際、他のガイド講習会でも、死亡事故もありますし。

ってな訳で、ロープワーク講習になったら

「あぁ。明日は、少なくとも講習生が死ぬことは無さそうだな。」
と、感じる訳です。
雨中止ではありませんが、ムーヴ講習も似ています。

で、私がこの講習を強くオススメし続けるのは、

「講習自体にはリスクが低いけれど、現場でのリスクを減らせる。」
と感じているからです。

ロープワーク講習やムーヴ講習を沢山受けてくれる人は、リードさせるにしても、私の精神的に負荷が低いなと。
今のところ、雨天時に参加したい方向けに一斉メールを送信しています。

もし、これを読んで、自分もそのメールが欲しいなという方がおりましたら、連絡いただければ幸いです。

逆に、1年以上メールのやり取りが無い方に関しては、こちらでロープワーク連絡リストから削除することもあります。
そちらも、御承知おきください。
具体的な講習内容
・ロープの畳み方を洗練
・終了点作業を洗練(結び替え、立木での懸垂下降)
・フィンガークラック練習

2015年2月23日月曜日

卒業は次の始まり

2月21日(土)は、岩場リード講習にて、湯河原。
前日とメンバー総入れ替えで、女性NSさん、男性FMさん、奈良にお住まいの新規男性TDHさん。


ちなみに、本日は山の知り合いを増やす会です。
まだ、直前参加も可能ですので、希望の方は連絡お待ちしております!
本日で、NSさんは岩場リード講習を卒業といたしました。

どちらかというと、卒業と言い渡されるのを心待ちにしている人が多いです。

が、NSさんは、
「えー、もうなんですか。」
といった感じ。
心待ちにしている人は、
「本当は、1日でも早く岩場に行きたいんだけど、せっかく講習を受けているからには卒業認定まで待とうかな。」

ゆっくり学びたい人は、
「まだまだ不安なことが多すぎるから、もっと通うつもりです。」
どっちの言うことにも、一理あります。

だって、ムーヴも、安全管理も、スタイルも、学ぶことは生涯尽きないと思います。

何度も言うように、卒業ってのは
「そろそろ、仲間内で岩場に行ってみてはどうでしょう?」

という私の見立てに過ぎません。
卒業しても安全な訳ではありませんし、教えることが無い訳でもありません。
むしろ、ようやく基礎が分かってきて、学ぶのが楽しくなるくらいかな?

とはいえ、自立した登山者・クライマーを育てる上では、

「そろそろ、自分で行き始めてみたら?」
というタイミングは必要でしょうと。
ですから、自力で岩場に行きつつも、講習は続けて欲しいと思っております。

もちろん、岩場リード講習をまだ数回受け続けるのも良いと思います。

クラック講習に進んでも、さらにクライミングがよく分かると思います。
年末に受けたマルチピッチ体験を、春に再受講しても、以前より楽しめると思います。
NSさんの場合、とりあえずクラックをおすすめしています。

城ヶ崎での講習が、初心者にとってジャミングの痛みも感じにくいですしね。
3月いっぱいが城ヶ崎なので、初回だけでもと思って。
具体的な講習内容
・ムーヴ練習
(足を馴染ませる、ホールディングするときに最初は脱力しておく)

・ヌンチャクの向き
・ボルトの種類
・リードで落ちる練習&止める練習
・立木での懸垂下降(NSさん)
・終了点の仕組み
(流動分散、固定分散、パワーポイント、など)

・実践本気トライ
FMさん:アブラカダブラ(5.10a)をR.P.
TDHさん:アブラカダブラ(5.10a)をO.S.
NSさん:ゼルダ(5.11a)をトライするも、ムーヴ解決までは至らず。ただ、トライ毎に進歩して見通しは立ったので、楽しいトライになったと思います。

結局、2人も見ていたらゼルダが気になってしまって、ヘッデン直前まで2人もトライ。
なかなか面白いセッションでした。

2015年2月22日日曜日

大陸からの登攀者

2月20日(金)は、岩場リード講習にて、湯河原。
男性SGさん、男性SZさん。
SZさんは、1年ぶり2度目の受講です。

私もジムのリード講習から受けてもらいたいし、本人もそうしたいのですが、岩場リード講習へと。

というのも、本人がすでに独学で始めちゃっている上に、中国在住で1年に1週間ぐらいしか日本に帰らない年もあるということで。
まぁ、そういうことなら、基本は中国での仲間内でのクライミングとなるでしょう。

そして、1年に1回~数回の講習受講で、基礎の補填をするしかないかなぁと。
彼の場合は、かなり極端な例ですが、よくあるパターンです。

本当は、基礎の基礎から受講して欲しいんだけど、諸事情によりピンポイント受講になる方。
メリットは、本人が習いたい内容を選べること。

デメリットは、私が教えたい内容を組んでいるカリキュラムにならないこと。
かくいう私も、誰かにクライミングを体系だって習ったわけではありません。

色々な人に、色々なことを部分的に学んできて、それがミックスされて今に至ります。

で、他のクライマーを見ていても、山屋さん系は大体そんな感じです。
でも、この方法って、結構怖いんですよ。

①抜けが多いので、知らないリスクが多い
②経験と学習のバランスを保ちにくいため、どちらかが先行し過ぎて、根拠のない自信家になりやすい

だから、基礎の基礎から講習したいとは常々思います。

でも、
「部分的に習いたい方が、普通だよね。」

というクライミング業界の常識も、重々承知です。

私の場合、一生の悩みかもしれませんね。
具体的な講習内容
・ムーヴ練習
(安定するまで動かないこと、ネコ足、指の脱力を、より理解を深めるために)

・ヌンチャクの向き
・ボルトの種類
・リードで落ちる練習
・実践リードトライ
2人とも、桃源郷の5.7くらいのスラブを、2本ずつ1撃。

さて、次回は終了点関係と、いよいよ本気トライです。
といっても、SZさんは、来年になるかもしれませんが!

2015年2月21日土曜日

ロープワーク講習の連絡

明日の2月22日(日)、雨予報につき、ロープワーク講習を行います。
参加希望の方は、メールお願いします。

出先につき、一斉メールを送れませんでしたので、取り急ぎブログにて。

2015年2月20日金曜日

強引なムーヴでも、突破すべきか?

2月19日(木)は、リード講習2回目&3回目。
女性HKさん、後半のみ男性ENさん。

本日は、クライミング練習方法の中級編。
専門的なので、初心者は御容赦あれ。
ジムのクライミングは、スポーツクライミングの典型的なものなので、基本的には落ちるまで頑張るものです。

ただ、最後の本気トライでHKさんが見せた戦略は、その真逆。
しかしながら、かなり洗練されていたので参考までに御紹介。

①足位置に迷ったら、すぐにテンション。
→ テンション後、スタンスの見落としが無いかをチェック。
→ 最適なスタンスを見定めて、そのムーヴを実行。

②また、足位置に迷う場面になったら、すぐにテンション。
以下、繰り返して、テンション掛け掛けトップアウト。

こうやって、1つのルートに対して、もっとも無理のないムーヴを探っていくものでした。
強引なムーヴで突破することは勿論、パンプするまで粘るようなことも、極力しないタクティクスです。

ちなみに、HKさんは最近初段を登ったボルダラーで、トライしたルートは5.10cなので、強引なムーヴでも十分に突破可能だったと思います。
このトライ方法のメリットは、1つのルートで最大限にムーヴの勉強をしていることです。

彼女としては、5.10台くらいは、全て無理のないムーヴで登れるようになるだろうというイメージがあるのだと思います。
(彼女の場合、ボルダーっぽい全開ムーヴを封印してどこまで登れるかを試行錯誤中なので、これはこれでアリかと思いました。)

デメリットとしては、自分にとって難しいルートを一撃で登れる可能性を、ほとんど捨てていること。

例によって、場面場面での使い分けですよねー。
HKさんの方法は、ベテラン勢がレッドポイント戦略に使うことが多いです。


参考までに、私はこんな意識でやっています。

①ワンテン(1回目のテンション)までは、多少強引なムーヴが混ざっても、完登の可能性が高い方を優先。
とはいえ、なるべく無理のないムーヴだけで登る意識は強くある。

②-A
それで、完登できたら、ロワーダウンしながら

「あそこは、強引だったなー。」
と記憶している場所を、無理のないムーヴが他になかったか試す。

②-B
それで、完登できず落ちたら、以後は次のトライで完登するためのリハーサルと割り切る。

「そこ以降の、全てのムーヴを、無理のないムーヴだけで完成させよう。」
「可能なら、落ちた場所より下のムーヴも、強引だった箇所を修正しておこう。」

という流れで、強引なムーヴを減らすことが、ムーヴ勉強とレッドポイント戦略を兼ねるようにする。


ちなみに、これはボルダーでも、クラックでも基本的に同じ。


まとめると・・・

スポーツクライミングでも、山でのクライミングでも、やっぱり一撃は大事だと思うので大切にして欲しいです。
その一方で、強引に突破しちゃった箇所を放置しない意識もあると、さらに良いと思います。

2015年2月19日木曜日

山の知り合いを増やす会

来週の月曜、2月23日。
定例の飲み会を開催いたします。
http://ishidajuku.web.fc2.com/gathering.html

講習に1回でも参加したことがある方なら、誰でも参加可能です。

場所:
新宿

集合:
19時30分に新宿駅西口改札
(間に合わない場合は、直接お店に)

お店:
金の蔵Jr.新宿西口駅前店


一緒に登る仲間を見つけて、さらに登りを充実させてくださいませ。
特に、初心者ほどパートナーが見つけにくいのが、この業界。

ジムリード、岩場リードを受講中くらいでも、十分に仲間が見つかると思いますよ。

解かったような解からないような

2月16日(月)、17日(火)は、1人スキーにて、奥利根。
初日は、今シーズン1回目のスクール受講してみました。
クライミング講習、特にムーヴに関しては、
「あ、そうそう。良い感じですよ。」

と私がコメントしても、

「おー、なるほど。」
と、なるときも

「え、そうですか?イマイチ体感できないんですが。」
と、なるときも。
後者の場合、そうしたら楽になるとかのメリットが体感できていないことが多いです。

本日も、私がスキースクールを受けていて、何度もこの状態に陥りました(笑)。

講師の立場なら
「まぁ、つべこべ言わずに反復していれば、段々と身体が反応するサイクルに入るでしょう。なんせ、時々は上手くいっているんですから、大丈夫ですよ。」

生徒の立場なら
「うーん。解かったような、解からないような。よく解からないものを、反復するんですかー?」

たしかに、反復すると解かって来ることが多いですね。
ただし、結構な不快感ですが・・・。


今回習ったこと
①基本姿勢が悪い。
背中が反っているので、デッチリ。再三言われることだが、股関節が曲がっていない。
パークアイテムなどで、ジャンプしたりすると、ポジションの善し悪しが分かりやすい。

②スタンスが狭い。
今よりワイド気味の方が、両足に力を加えやすい。
また、わざと大袈裟にワイドスタンスにして、内足の股関節が曲がっていることを確認する練習方法もある。

③視線が定まっていない。
斜度方向を見る意識。
斜度が変わるときは、意識的に視線を先送りしないと、ガクン!という急荷重や急抜重を感じるので、分かりやすい。

④内足に意識が弱い。
「内足!」と思うだけでも、効果はある。
プルークで練習するときは、内足のポジションを変えないようにしてみる。
片足練習する際に、浮かせた内足をクロスさせる練習方法もある。

⑤フォールラインに対する向かい角が小さい方が、ずらしが大きくなるらしい???
→まだ、イマイチ納得できず。


色々と学んだけれど、トータルでの成長は感じにくい2日間。
まぁ、次回に期待します。

2015年2月18日水曜日

安全マージンを意識した登り方

2月15日(日)は、アイスクライミング講習にて、西上州のエイプリルフール。
女性SGさん、男性ONさん、男性SKさんの3名。
<準備中>

アイスクライミングのリードで、落ちちゃいけないのに、氷は壊れることがあります。

素人さんが聞いたら、「そりゃ危ない。」っていう矛盾です。
<アックスを振るのが苦手なSGさん>

その一方で、硬い氷にアックスを深く刺せば、足ブラになってもアックスが抜けずに落ちなかったり。

ってことは、ムーヴは下手でもアックスが決まってれば、安全マージンになるんです。

実際、SGさんはSKさんよりもムーヴが上手いんですが、SKさんの方がアックスが決まっているので、落ちる確率はドッコイドッコイに見えました。
(もちろん、ムーヴで登るSGさんの方が、パンプしないです。)
<ガニ股ムーヴを得意とするONさん>

また、アックスを深く決めておくと、もう1個プラスがあります。

本来、アックスっていうのは、外向きにに引くと外れちゃうものです。
が、深く決まっていると、ちょっとぐらい外に引いても大丈夫。
<ちょっと、ムーヴが安定したSGさん>

同様に

スタンス:
2回3回と蹴り込んでも、良いスタンスを作ってしまえば安心。

アックスを引く方向:
ちょっとぐらい外向きに引いても大丈夫だと思っても、下向きに引くと安心。

足を押す方向:
ちょっとぐらい掻き込んでも大丈夫だと思っても、少し押す意識だと安心。
<だいぶサマになった、SGさん>

こうやって、全体的に安全マージンを上げていけば、登りに余裕も出て来ます。

これで、ようやっと本格的なリード(Ⅳ~Ⅴ級くらい)が出来ると。
<午後から晴れ>

一方で、アイスエリアで私より上手い人を見ていると、案外アックスは浅かったりします。

スタンスも、ちょっとしか蹴り込まなかったりします。

ただ、アックスを引く方向は正しいように見えます。
足も、しっかり押しこんでいるように見えます。
<Ⅳ~Ⅳ+程度のエイプリルフール1P目>

たぶん、こういうことだと思っています。

まず、アックスをしっかり決めるのは、それなりに労力が掛かります。
だから、ムーヴ中に変な方向に力を加えないだけの絶対的自信があるパートでは、かなり浅い決まりでも大丈夫。

だから、上級者ほど、浅打ちにしたり、バチ効きにしたりを使い分けて登れると。
<ガニ股ムーヴを得意とするONさん>

今回も、となりでマリさんが登っていたので、SGさんが浅打ち登りを真似っ子。

が、見事に不安定で、一度はアックスがすっぽ抜け。

初級者はムーヴが下手な分、アックスで安全マージン取った方が良いってことが、再確認できた気がしますよ。
<そうは言っても一番上手いので、疑似リード中のONさん>

私も、アックスをバッチリ決めるかどうかは、場面による使い分けを意識してます。

とはいえ、アイスは下手な方なんで、かなり深く決めちゃいますけどね。
時間掛かって疲れちゃうんですが、自分の力量以上に攻めると危ないし!
<撮影を頼まれるSKさん>

講習生の皆さん、自分に見合った安全マージンを意識すると良いと思いますよ。
<スクリュー回収練習>

<懸垂回収するSGさん>

<まだ登り足りない男性チーム>

<半分も下山すると、もはや雪も少ない西上州>

暗くなる45分も前に下山したもんで、なんだか戸惑ってしまいました(笑)。
特に、元気な面々だったものですから、ヘッデン必至と覚悟しておりましたもの。