2015年6月21日日曜日

講習or練習会?

6月20日(土)は、クラックムーヴ講習が中止にて、ロープワーク講習。
どうやら、結果的には登れた様子ですが。

予定メンバーの女性WNさん、女性ARさん、男性HYさん。
加えて、男性ONさん。
<肩コイル、ロープのキンク取り>

本日は、講習の初めから質問攻め。

「先日、岩角からの懸垂で捨て縄を2本使ったのは、どういうリスク分散になるんでしょうか?」
「セカンドの確保で、ちょっとロープを緩める方法は、~~しか無いんでしょうか?」
「先日、隣のパーティがやっていた間違ったセカンド確保のやり方を、もう一回説明してください。」

などなど。

マルチに行き始めた3人も居て、さすがに質問が実践的になって来ました。
<ロープのキンク取り>

システム練習でも、もはや話し合いにも手慣れた4人。

「こーじゃないの?」
「いやいや、これが危ないでしょ。」

と、上手く話し合えます。

という訳で、私は最初の問題設定をやれば、講習生達の間で大部分まとまっていくという流れ。
本日の最初の課題は、“リードが落ちて、ハング下に宙づり”。

あとは、気づかなさそうなポイントを指摘したり、話し合いの方向性をときどき修正するくらい。
<実験中>

しかも、その中で次から次へと疑問が湧いてきて、

すっかり興味の的は
“リードのビレイからの脱出”
へと移って行きました。

という訳で、第2問はこれ。
私としては、丁度良い練習問題が出て来て、嬉しい誤算。

さすがに、これには2時間を要しました。

システムを組むところから、話し合っているので、皆さんアドレナリン出まくり。
<HYさんはレベルがちょっと違うので、登り返しの復習を交えて、時間調整>

ただ、それでも今回の議題は難しいものでした。

4人とも、作業の流れが理解できたレベル。
ちょっと実践練習するだけでも、小さなロープトラブルが連発して、作業が進まないものです。

また、それ以前に状況設定に失敗して、自分で自分を混乱させるパターンに陥る人も出ました。
<リードビレイからの脱出>

まぁでも、この小さなトラブルと向き合うことが、システム理解全体に通じるようです。

“リードのビレイからの脱出”を考える中で、マッシャーの仕組みや、仮固定のメリットが以前より見えてくる、といった話で。

そういう訳で、1~2年長くマルチをやっているHYさんは、新しいロープワークやらせても上手いです。
ちなみに、ナゼか全くマルチをやったことが無いONさんも、結構上手いという謎が。
いや、上手い方が絶対良いんです(笑)。
<HYさんも議論&練習に戻る>

本日は、常連さんチームだったこともあり、講義よりも考える要素たっぷり。

HYさんに限らず、4人ともロープワークを考える能力が上がっていると実感できて、嬉しい限りでした。
<大体、考えもまとまって来た>

具体的な講習内容
・ロープ畳み各種
・上記の問題解決の中で、色々な小技、リスク回避など
・フィンガークラック練習
(肘を落とすことを前提に、ムーヴを組み立てる)
<フィンガー能力が高まるARさん>

<ついうっかり、フォールの瞬間を激写>