2015年6月13日土曜日

メリットの焦点化

6月12日(金)は、ムーヴLv.0。
男性OMさん、新規女性IMさん、新規女性2人組のTNさんとMDさん。
毎回とは言いませんが、講師側にも説明文句の発見があります。

下の写真は、レスト体勢の代表的なものです。

・肩は脱力し、ホールドに寄りかかっています。
・下半身は、足の上に腰が乗っていて、腕や指の負担を軽減しています。
・体幹にも、ほどほど力が入っており、身体がグラつかないようになっています。
<だいぶサマになっているMDさん>

このときに、「上半身は、壁から離した方が楽なことが多い」っていうのを、いつも説明しにくいと感じておりました。
なんでか、全身で壁にピッタリ張り付くのが好きな人が多いからです。

いつも
「せっかくガバなんだから、外向きに引いても大丈夫ですよ。そして、その方がバランス取りやすいことが多いです。」

「上半身が壁にピッタリ付くと、かえってホールドに力が入れにくいですよ。」
(ホールドだけでなく、クリップ、ジャミング、アックスの振り、など全てに共通)

という理屈で説明していました。

ただ、初心者クラスだと、ちょっと難しい理屈だと感じています。



そこでフッと、前日の講習でISさんが、
「上のホールドが探しやすい。」
と言っていたのを思い出して、

「壁にピッタリくっつきすぎると、その先のオブザベーションしにくいですよ。」
と言ってみました。

すると、今までの表現よりも、MDさんの動きガラッと変わりました。

なるほどねー、ソレが一番分かりやすい訳か。勉強になります。
説明文句ってのは、メリットをどれだけ焦点化できるかに掛かっていますね。

「レスト中にオブザベして!」とは常々言っているんですが、「オブザベしやすい位置に顔を持って来て!」なんて、言ったことなかったですねー。
いや、クラックでは時々話しているかな。

具体的な講習内容
・ダブルチェック
・カラビナの持ち方
・一手一手レストする練習
・肩の脱力
・足をスタンスに馴染ませる
・腰を入れる
・右手主体のバランスが出来あがる直前まで、左手を離さない方法
・上体を離す方法

女性TNさん、女性MDさんの2人は、ジムリード講習を受けてもO.K.としました。
ではでは、頑張って行きましょう。