2015年5月7日木曜日

三倉岳クラックツアー、第2弾

今夜0時から、6月の予約受付開始です。
見落としの無いように、ここに再掲載しておきます。

5月2日(土)を移動日、3日(日)~6日(水)で、広島県の三倉岳。
GW休みとして、自分のクライミング。

大阪に転勤したHさん、東京のK田さんと。
<初日の3日は、雨・・・>

ツアー恒例の、東京からの大移動。
私が旅に苦手意識があるのも確かですが、やっぱり疲労やら道迷いやら。

毎度ながら、私はスマホも使いこなせず、すぐ疲れるやらで、役立たず君1号です。
<山口の観光名所、秋芳洞で洞窟見学>

次に、今回は雨。

クライミングジムという案もありましたが、「せっかく、中国地方まで来ているのだから」という話で、観光ツアーに。

まずは、雨でも影響を受けにくい洞窟へ。
<巨大な石灰岩ケイブ>

自然の造形美にせよ、歴史的な遺産にせよ、興味はあります。

実物を見ながらパンフレットを読んで歴史的経緯を知ったり、後でウィキペディアみたいなので歴史上の有名人との関わりを知るのが好きです。
<続いて、世界遺産を目指すと宣伝している錦帯橋>

ただ、パートナーに言わせると、私は全く元気ないらしいです。

なんせ、車での移動に疲れきっているのと、スマホで行き先を調べたりするので、役立たず君2号ですから。
しかも、移動日含めて長期間に渡ってスポーツせずに暮らすということが、心身ともに落ち込んで来ます。
<2日目も、昼まで雨っぽい感じ>

K田さんには、「朝、走ったら?」と言われましたが、そういうのも苦手・・・。
我ながら、使えないっす。
<またもや、観光で厳島神社>

でも、歴史は好きなので、厳島の資料館は特に楽しめました。

<平清盛>

で、ようやく2日目(移動含めると3日目)の夕方に、広島のクライミングジムへ!

もう、楽しくて楽しくて仕方ないっす。
3時間弱ボルダーで、常連クライマーの方々とセッションしました。

キャンプ場までの帰り道は、
「クライミングって、楽しいっすねー。」

とつぶやく、子供のような私・・・。
<2日目の夕方に、ようやく運動できる環境へ>

で、3日目についに岩場。

4日目は、昼ぐらいまでしか登れないので、この日だけがフル活動。
<3日目に、入門エリアの源助崩れ>

今度は、私ばかりが時間を掛けてトライ。

ウォームアップで、2ピッチの5.10台のルートを繋げて50mのルートとして登ったら、1時間越え。
まぁ、混雑で5.9のルートに入れなかったというのもあるのですが。
<ジェードルルート1P目(5.11c、40m)のオンサイトトライ>

さらに、本気トライは40mのルートのオンサイトトライ。

完全レストポイント多数で、行きつ戻りつ出来るルート!
<必死過ぎてムーヴは雑だったが、懸案の下部を突破!>

下部核心につき、限界まで軽量化して挑みます。
作戦としては、上部で慎重にクライムダウンを繰り返しながら、ランナウトして高度を稼ぐもの。

結果は、2時間越えのトライで、ようやくオンサイト。

懸垂下降でカム回収して地上に降り立つも、
「良かったね。」
とは言いつつも、だるそうなK田先生。

町で使えない癖に、登りまくって申し訳ありません(涙)。
<後半30mは、大レストポイントだらけだが、5.9~5.10aくらいのワイドが連発>

もはや15時ということで、あとは2人の応援&トップアウト出来なかった場合のカム回収要員。

っていうか、僕が時間を掛け過ぎたため、2人はこの時点で5.9を1回ずつしか登ってないんですが。
<久々のクライミングで、気だるそうなK田さん>

そう言えば、5.9のワイドを登ったら、九州のクライマーにメチャクチャ褒められました。
皆さん、ワイドの登り方が分からないんでしょうね。
<ヒップクラック(5.9)は、ワイドグレードにしても女性サイズなら5.10a欲しいかも>

ちなみに、私はテント生活でも役立たず君3号です。

何にも出来ないという訳ではないんですが、自分より手際の良い人に任せると、ろくに手伝えません。
気がきかなくてイラッとさせるタイプ、らしいです。
<中盤は、快適なチムニー>

せめて、クライミングでくらい役に立ちたいものですが、講習じゃないですしねー。

どっちかっていうと、自分が多めに登ってますし。
<核心で、スイッチが入った様子>

3日以上のツアー、冬山登山、マルチピッチの本気トライ、バリエーションルート、・・・。

どれも、登山技術以外の人間性が、どうしたって出て来ます。
講習中でも、それが上手くいかないパターンも見て来ました。
<4日目も、半日ながら登れそう>

もちろん、今回もそれを痛感・・・。

楽しいし、クライミングも充実しました。
けれど、自分の人間性を見つめ直すことばかり。
<暑いくらいの天気>

長期で衝突する人間関係ってのは、有名な話。

でも、衝突以外にも、自分の欠点をパートナーにどう思われているかと考えて、落ち込み度数も倍増するパターンもあります(笑)。
<1本ごとに勘を戻すK田さん>

ちょっとしたものでも、ツアーは人間修業だと感じます。

クライミングそのものよりも、人間性を問われる分だけ、落ち込んだりしやすいんじゃないでしょうか。
でも、僕がそういうのに極度に弱いだけ、という気もしますが。
<兵隊クラック(5.10a)のHさん>

こんな私ですが、付き合って下さった2人には感謝です。
実質1日半のクライミングでしたが、バッチリ筋肉痛にもなり、充実させていただきましたよ。

今後とも、よろしくお願いいたします。
<シンハンドで苦戦>

具体的に登ったルート
3日目:源助崩れ
・水晶クラック1ピッチ目~ファニールーフ(5.10b+5.10c、40m)
下部はフラッシュ、上部はオンサイト。
上部は、ルーフチムニーからジャミングでハング越えというパターンで、ワイドグレードかなぁ?

・ジェードルルート1P目(5.11c、40m)
オンサイト。
下部10m弱の核心は、5.11前半の印象。
あとは、完全レストポイントを挟みながら、延々とワイド30m。

ワイドギア2セット持って行きたいのは山々だったけれど、下部核心をオンサイトするために、気合いの軽量化。
上部は、慎重にカムを出し惜しみする探り探りのクライミング。

2時間越えのビレイ、ありがとうございます。

・ヒップクラック(5.9、オフィズスグレード?)
回収便
<良い景色>

4日目:上の岳
・ルート42(5.10c、10m、フェース系フィンガー)
オンサイト。
予想通り、怖い!

・ルート名不明のスラブ~ノーマルチムニー(体感5.10a+5.8、45m)
オンサイト。
易しいながらも、とにかく長い!
懸垂回収も含めて、充実の1本。
<ノーマルチムニー(5.8)と、下にあったボルトルートのスラブを繋げて>

三倉岳もまた、

「何度も行きたい。」
と思える1大エリアです。

ミニマムボルト、終了点整備、キャンプ場、どれも利用しやすくて快適でした。
5.10台のワイドが点在しているのも、なかなか魅力的ですよ。
<易しいとは言え、50mも伸ばすと気分はマルチピッチ>