2015年4月11日土曜日

ロープワークへの動機づけ

4月11日(土)は、ストーンマジックにてロープワーク講習。

元々のクラックリード講習予定者4名は、全員不参加(笑)。
直前連絡で手を挙げたのは、以下4名。

マルチピッチリード受講中のARさん、SRさん。
マルチピッチリード卒業生のSGさん、KSさん。
<ロープ畳み練習も、バリエーション色々>

ロープワークを勉強する動機づけにも、色々あると思います。

やはり、現場経験で必要性を痛感するのが一番でしょう。
まず、初心者が最初に通る関門は、ロープが絡むトラブル。

「ロープを綺麗に扱えるようになりたい。」
っていうのは、最初の動機付けですね。

ただ、これだけだと1回の受講でも多少絡まなくなります。
これだけがモチベーションだと、1回きりの方も多いかも。
<メモ>

次に、システム系の手際。

「立木で懸垂下降するだけ、ビレイ点でセカンドビレイするだけなのに、なんでこんなに時間掛かっちゃうの?」

これも、1つの入り口になるでしょう。

<システム系に強さを見せるSRさん>

ただ、5回、10回と顔を出す方々は、もうちょっと深いモチベーションで来ているようです。

「手際を良くして、岩場で少しずつアドバンテージにしたい。」
「ちょっとしたトラブルがあっても、自力で解決できるように、引き出しを増やしたい。」
「過去の事故例、想定されるリスクを学んで、自分の事故確率を下げたい。」
「ゆくゆくは、セルフレスキューが出来るくらいを目指したい。」
<今更ながら、カラビナの持ち方を矯正中>

で、このモチベーションだと、終わりというのがありません。
だって、僕ら講師も含めて、一生改善を続けるものです。

終わりがあるとすれば、講習無しでも学べる自信が付くか、講師に近い技量でお金を払うのが馬鹿馬鹿しくなるか(笑)。
<トラブル事例を自力解決&検討会>

今回のメンバーは・・・

自分で行ったときに、ヒヤリハットを経験したり、仲間や他パーティーの事故or事故未遂に遭ってます。
で、さらにロープが絡んだり、手際が悪くて困ったりも、何度か経験。
<フィンガークラック練習>

ポイントとしては、講習中だけじゃなく、仲間と登りに行ったときに色々経験しているということでしょうねー。
ま、これはこれで自然の流れです。
だから、なんだか見知った顔ぶれが多いロープワーク講習という気もします。。

でも、余裕があればマルチ以前の人にも受けて欲しいと思います。

マルチピッチ講習が始まってから、そんなにロープワークを練習するチャンスが無いかもしれません。
そして、ボルトルートやクラックのショートルートでも、終了点作業の事故は数多いですから。
<もはや、フィンガーが得意系になったARさん>

<今回、フィンガーのコツが分かってきたSGさん>

具体的な講習内容
・ロープの畳み方を洗練(肩振り分け、背負い、手畳み、手コイル、肩コイル)
・アルパインクイックドローの作り方、スリングの収納(ARさん)
・立木の懸垂下降セットでのロープトラブルを課題にして、解決&検討会
・終了点が立木で、スリングが足りなかった場合(ARさん)
・ムンターヒッチ(仮固定も)
・フィンガークラック練習