2015年4月28日火曜日

微調整のスポーツ

4月28日(火)は、昼にムーヴLv.0にて、女性KDさん、男性HSさん、女性KMさん。
夜は、無料体験にて新規の女性1名のみ。
スタンスに足を置いたとき、「うん、乗れてる」って感覚を足裏で味わいます。
逆に言えば、どんなにガバっぽい足でも、「あれ?なんか馴染んでいないな。」と感じたら、ずらします。

これって、ほんの僅かな微調整です。

同じように、レストする態勢でも、ちょっとした身体の位置で「うーん、なんか不安定。」から「あ、なんかシックリ来ました。」へと変化します。

これも、ほんの僅かな微調整です。

講習でやるのは、基本は安定感と省エネ技術。

でも、こういう話は、どんどん難しいムーヴになっても同じです。
一見すると、全く同じホールドと足位置でも、1トライ目で出来なかったムーヴが10トライ目に出来るみたいな話で。

また、スラブの体重移動、クラックのジャミング、アイスクライミングのアックスの振り、みたいな話でも同じ。

クライミングって、微調整を大事にするスポーツですね。
具体的な講習内容
・ダブルチェック
・カラビナの持ち方
・トップロープのビレイを洗練
・一手一手レストする練習
・足をスタンスに馴染ませる
・肩の脱力(スタンスが低い方が寄りかかりやすい、など)
・ノーハンドっぽいレスト
・ロワーダウンされる姿勢

微調整の成果を味わいながら登るには、どんな練習方法が適切でしょうか。
私自身も試行錯誤中の、重要テーマだと思います。

2015年4月27日月曜日

マルチピッチコミュニケーション実践編

本日は、山の知り合いを増やす会です!
今からでもドタ参加可能ですので、連絡ください。

4月25日(土)、26日(日)は、マルチピッチリード講習にて、小川山。
女性ARさん、男性SRさんのペア。
<暖かい>

今回、初日は1度登ったルートということもあって、システムの復習がてら完登。

2日目は、本格的なマルチ入門、大貧民ルートへ!
<良い天気>

結果は、1ピッチ目と2ピッチ目の出だし付近を、

「あっちかな?」
「いや、やっぱりこっちから?」

と彷徨って、敗退でした。
<易しいピッチは、落ち着いてシステム練習>

大貧民ルートは、グレード5.7と付いておりますが、残置支点がほとんど皆無の総合力ルートです。

また、トポを見ずに、ラインを自分で読みながら登る講習なので、こういった右往左往は日常茶飯事。
(小川山の場合、岩塔の裏から回ると1ピッチだけで登れてしまうものが多いため、取り付きだけは指定することが多いです。)
<攻撃的なライン>

<詳しい状況>
取り付きで、2ラインが候補に挙がる

①1ピッチ目が易しそうだが、2ピッチ目が全く見えないライン。
②1ピッチ目が難しそうだが、2ピッチ目以降の可能性が高そうなライン。

これについて、激論20分ほど。

結局、①を選択してSRさんがリードで突破!
<なかなかの高度感>

次に、2ピッチ目の取り付きで、今後の相談。

①岩は硬そうで、難しそうなクラックがあり、登った先もカムでのビレイ点構築になりそうなライン
(立木やピナクルなど、簡単に懸垂敗退できそうな支点は、近くには無い)

②岩茸が生えているが、そこさえ突破すれば、すぐにピナクルがあって少なくとも捨縄で敗退できそうなライン

という選択。
どちらの方が、以降のピッチへの可能性が高いかは、微妙に判断しかねる状況。

2人とも、どちらにも否定的なニュアンスで、とりあえずARさんが①をトライ。
しかし、「難しい。」という判断で敗退。

そこで、懸垂下降してスタート地点に戻り、②を試すことに。
<トップアウト>

で、取り付きからの再スタート。

②案を、ARさんがリードトライ!
が、「難しい。」という判断で、敗退。
<余裕あり>

この時点で、取り付きで12時。
全ライン敗退で、可能性ゼロでしょうか?

いえ、まだ可能性はあるはずです。
<懸垂下降>

例えばの可能性

①ラインを見落としている可能性

②ARさんが敗退したラインでも、SRさんが交代すれば行けた可能性
(身長や体格の差もあって、ARさんが難しいと感じることは十分に有り得る。)

③ARさんが敗退したラインでも、もっと探れば「思ったより簡単だった!」という可能性

④そもそも、試さずに降りて来た岩茸~ピナクルのライン
<元気いっぱい>

こういった可能性を試すのが、ルートファインディングの思考回路です。
<余った時間で、スラブのムーヴ講習>

ただ、今回の場合は、この時点で12時なのでタイムアップ確定!

なんで、
「次に繋がるルートファインディングをしましょう!」

という発想で、再度易しいラインから1ピッチ目を突破。
(ARさんリード)
<2日目は、いよいよ大貧民>

で、2ピッチ目は岩茸~ピナクルのラインを、SRさんリードでトライ。
が、こちらも厳しく敗退。
<SRさんリード>

この時点で、昼2時過ぎ。

最後にARさんが、どちらかをトライという状態でしたが、2人とも集中力切れにて下山決定。
<敗退したライン、その1>

2人とも、グッタリと消耗して下山しました。

もちろん、ルートファインディングの思考回路そのものに不慣れでしたね。
しかし、毎回2人が話し合うたびに、意思疎通が上手く行かずに憔悴したというのも・・・。

2人からは、
「なんだか、話し疲れました。」

という感想も漏れます。
<仕切り直して、1ピッチ目>

これは、もともと持っているディスカッション能力も大事だと思います。

今回に関して言えば、

相手に「なんで、そうした方が良いと思うの?」と意図を質問したら、ちょっとズレた回答をされて会話が進まないという場面が頻出。
<敗退したライン、その2>

また、登山技術という観点では、

「クライミングの共通語を使い慣れていない」
というのも問題点として浮かび上がりました。

SRさんが
斜上バンド → ソフトクリームの筋
と言っていたら、全く通じていませんでした。

ARさんが
「あのスラブのやつは・・・」
と喋るときに、スラブがいっぱいあるので、混乱させるという場面もありました。

他にも、水平クラック、コーナー、ハンドトラバース、アンダーフレーク、ビレイ点、などと使うと分かりやすい用語はいっぱいです。
今後は、積極的に使いましょう。

ちなみに、2人とも、かなり語彙が豊富なので、聞いていて楽しいという側面もありました(笑)。
逆に、上手い言い回しだなと思ったのは・・・

細い岩塔の上にボルダーが乗った形状 → こけし
岩塔の上が水平に広い状態 → テーブル
<再度、易しい1ピッチ目>

また、ARさんに限って言えば、言い間違いが誤解を招くというポイントも浮かび上がりました。
環付きのことをセルフと呼んだり、ロープの色をを「えんじ」と呼ぶ予定を「オレンジ」と呼んだり。

さらに、「あれを、ここに、こうして!」といった指示語が大好きなことも、裏目に出ちゃいましたね。
<敗退したライン、その3>

要するに、
・ルートに関して相談している時間
・ロープワークに関して相談している時間

ミスコミュニケーションの連発で、相手の話を聞く集中力が切れまくり・・・。

そりゃー疲れますよね。
1日、本当にお疲れさまです。

私は隣で聞いていて、自分のクライミングと講習経験から、
「あー、多分こういうことが言いたいんだろうけど、伝わってないねー。」

と、思っておりました。
<下山後も、ラインについて検討を重ねる2人は、さすがのモチベーション>

ディスカッションのスキルは、私の専門外です(笑)。

とはいえ、ルートファインディングの思考回路に慣れて、相手の心情が汲めるようになる日は、案外近いと思います。
また、クライミングの共通語に慣れる日も、遠くはないでしょう。

しぶとく、コツコツやって行きましょう。

2015年4月25日土曜日

山の知り合いを増やす会

来週の月曜4月27日(月)
定例の飲み会を開催いたします。
http://ishidajuku.web.fc2.com/gathering.html

講習に1回でも参加したことがある方なら、誰でも参加可能です。

場所:
新宿

集合:
19時30分に新宿駅西口改札
(間に合わない場合は、直接お店に)

お店:
金の蔵Jr.新宿西口駅前店


一緒に登る仲間を見つけて、さらに登りを充実させてくださいませ。
特に、初心者ほどパートナーが見つけにくいのが、この業界。

ジムリード、岩場リードを受講中くらいでも、仲間が見つかると思いますよ。

全てはホントでウソかもね

4月24日(金)は、1コマ目がムーヴLv.0にて、新規女性THさん。
2コマ目もムーヴLv.0にて、NSさん夫妻。
初心者の頃、「腕を伸ばせ」と言われることがあります。

たしかに、肩を脱力すると、腕は伸びます。
だから、ガバでレストするときなんか、とても楽です。

でも、次のホールドを取りに行くときは、肘を曲げないと変な動きになることが多いです。

で、初心者を混乱させる話ですが、ボルダーなんかで本当に上手い人を見ていると、腕が完全に伸びているのは極一部の場面だったりします。

つまり、伸ばさない方が良い場面が、とても多いということ。
同じように、腰を壁に近付けると、腕の負担が減ることが多いです。
典型的なのは、やっぱりガバでレストするとき。

が、あえて腰を壁から離すと、懐が開いて、足の移動が楽になったり・・・。

他にも、腰を壁から離すメリットは、実は色々あります。
だから例によって、ジムの上手いボルダラーさん達を見ていても、腰が壁に付いている場面が案外少なかったり。
<次回から、NS夫妻はジムリード講習に参加O.K.です>

他にも

・「なるべく足ブラを避けろ」
・「壁から身体を離せ」
・「体幹に力を入れろ」
・「なるべく足で立て」
・「引き付けは一瞬で」
などなど

クライミング経験の長い方は、それぞれのメリットを理解した上で、敢えてそうしない方が有利な場面を想像できると良いですねー。

2015年4月24日金曜日

スポーツ系のクライミングインストラクター増殖中

4月23日(木)は、1コマ目でムーヴLv.0にて、女性OGさん、女性KDさん、女性KIさん。
2コマ目で、リード1回目にて、女性WNさん。
『クライミングジョイ』という雑誌をパラパラとめくっていると・・・。
おー、出てくる出てくるインストラクターの方々。

スポーツ系のクライミングインストラクターは、ここ最近でだいぶ増えて来たんじゃないでしょうか?
彼ら彼女らは、僕なんかより遥かにグレードも登れますし、

“お客さんの声”
みたいなコーナーでも、「コンペで上位目指してます。」とか「岩場で○段狙ってます。」とかまであります。

もちろん、皆さん初級者から教えてくれるんでしょうけど、引き受けるグレードの幅がスゴイなぁと感心します。

実際、僕もランナウトでは、強いボルダラーの面々にムーヴのコツを聞いて
「なるほど!」
と勉強させてもらいますし。
かくいう僕も、多少なりともスポーツクライミングのムーヴそのものを教える立場です。

ですが、こういう方々がガンガン登場してくると、
「餅は餅屋に」
という気もしてくるんですよねー。

スポーツ系の人が教えるのと、山系の人が教えるのでは、教える技術の優先順序が変わって来るようにも思いますが。
本当にモチベーションの高い人だと、スポーツ系と登山系の講習を併用するケースって、今でも少しありますからね。

2015年4月23日木曜日

体験と経験

4月21日(火)、22日(水)は、1人スキーにて、志賀高原へ。

かなり疲れていたため、1日目は1時間半だけ。
2日目は、1日遊べました。
<14時半に着いたら、寂しいほど空いてます>

体験と経験という2つの言葉を、ニュアンスによって使い分けることがあります。

初めてやるときは、体験と言うことが多いです。
「経験を積む」、「経験値が高い」とは言いますが、これを体験に置き替えることは、無いと思います。

辞書を引くと、2つを区別せずに使うこともあります。
が、大学時代の指導教官は口酸っぱく、この区別を話題にしていました。
<景色は、室堂に似ているかも>

じゃぁ、体験するだけで経験にならない例。

A君が、確定申告作業が嫌いだとします。
でも、時間に追われて、泣く泣く相談会に行ったりしながら、粗雑なものを完成させました。

で、
「もっとこうすれば、節税できたかも。」
「事前に、これだけでも準備しておけば、楽だったかも。」

と一瞬思うものの、臭いものに蓋をする気持ちで、また1年が経ちました。

で、再度
「あ、去年も思ったけど、やっぱり・・・」
<2日目>

これって、スポーツの場合にも顕著です。

クライミングジムで、登れなかったルートに対して、
「あのホールドが悪い!」
「グレード辛い!」

とか言っても構いません。

ただ、これだけだと経験値になりにくいと。
<全山共通1日券なので、色々なコースを体験して、経験値になるよう試みる>

登山でも、主体性のある無しが、体験と経験を分ける例もあるかと。

①地図読みやタイムマネジメントは、リーダーだけが経験値を積み上げている状態になりやすい。

②マルチピッチでも、フォロー中心の人は、同じような心理になりがち。
<クラックの走る、ちょっと脆そうな岩場>

で、スキーこそ、沢山滑っている割には・・・
という状況に陥りやすいスポーツだと感じます。

クライミングの場合、完登できなければ、普通は反省点を考えるようになります。
が、スキーは下手なりにも降りれちゃうんですよねー。
ついつい、練習もマンネリ化しがち。

これって、クライミングで登れたルートを、「もっと安定して省エネで登れるように洗練させよう」と考えるのと同じなんですが。
<ガラガラ>

体験でなく経験を・・・
マンネリ化を避ける・・・
意味のある反省を心がける・・・

全部、根っこは同じ話ですね。

「言うは易し」って話なんで、一生意識し続けるべきことですか。
だから、大学の先生も口酸っぱかったんでしょう。

2015年4月20日月曜日

ボルダラーからクラッカーへ

4月18日(土)、19日(日)も、クラックリード講習にて、湯川。
つまり、私にとっては3日目、4日目。

3日目は、女性TUさん、男性FTさん、男性TUさん、女性KIさん。

4日目は、メンバー総入れ替え。
男性EMさん、女性MOさん、筑波の男性TUさん、足利の男性NMGさん。
3日目のメンバーは、普段はボルダー中心。
例によって、有段者もいたりして、クライミング能力は高め。

申し込んでから、当塾の
「基本は、なるべく入門講習から受けて欲しい。」

というスタイルを知ったそうで、

「追い返されるんじゃないか?」
と、ビビりながら参加したそうですが(笑)。

※ホントは、そうして頂きたく思います。
<3日目は、乾燥して最高のコンディション>

アルパインクライミングも、スポーツ性と冒険性がありますから、

「ボルダラーであり、冒険家でもある。」
ってのが、アルパインクライマー像と言えるんじゃないかと。

そういう意味では、皆さんスポーツマンです。
<クラック系アイドル>

で、講習してみて、いつもながらの感想。

①ムーヴ、ジャミングに対するモチベーションが、とても高い。

マルチピッチのために、ちょっと止むを得ずカムを購入したタイプの方々とは段違い。
最初っから、興味津々。
<当然ながら、まだぎこちない>

②スタイルに対する意識が高い。

普段から、岩場ボルダーでトップアウトの気持ちよさを味わっていることがプラスなんでしょうね。

例えば、
「残置の終了点にクリップしてから最後のマントルをこなすのは、クラック的には有りか?」
(そのままの岩を登りきれるのが、クラックの魅力、という原点を考えると。)

みたいな議論も、違和感なく話せます。

これは、冒険的な要素なので、ちょっと意外な話。
ボルダラーの中で、当塾講習に興味を持つという条件で絞り込んだ結果だから?
<無名フィンガー>

③落ちるかもしれない場面でも、最後の一手が出せる人が多い。

これは、山屋さんが苦手なこと。
でも、ここにこそスポーツ性があります。
<本チャンっぽい1場面>

④リスク管理、ロープワークなどへの興味は、ムーヴのそれより低め。

ただ、ほとんどのボルダラーさんは、
「自分は、そういうことが苦手なので、本当は少しずつ学ばなきゃ。」

という謙虚な姿勢があります。

なんで、レベル的には山屋さんより成長は遅くても、教えにくいと思ったことは皆無です。
⑤レストが苦手。

毎回思うのですが、大ガバとか、ガバ足でしかレストしない人が、結構多いです。
だから、核心前後に大ガバがあるルートなら、対応できる感じです。

が、オンサイトクライミングでは、小ガバくらいでレストしながら戦略を練るような場面が多いものです。
(このケースでは、レストは回復しなくても消耗しなければオーケー。滞在して、落ち着くことに意味がある。)

そういうのには、なかなか慣れないものなんだなぁーと。
<楽しそうにジャミングするNMGさん>

で、いつもボルダラーの皆さんに
「なんでクラックやりたいと思ったんですか?」

と聞くと

・ジャミングに興味が湧く
・そのままの岩を登れるのがカッコイイ
・マルチにも興味がある

といった回答です。
今現在、クライミングブームでボルダリングジムは相当増えてますからねー。

今後、ボルダラーはどんどん層が厚くなるでしょうね。
それに伴って、クラッカーが増えるかどうかは、未知数です・・・。
<小雨につき、うつむき気味(笑)>

具体的な講習内容
・テーピングの巻き方
・ジャミングのコツいろいろ
・ジャミングが外れないように引き付けるコツいろいろ
・ボルダー練習
・地上でのカムセット練習(NMGさん)
・トップロープで本気トライ
・実践リードトライ
KIさん:
デゲンナー(5.8)再登
無名フィンガー(5.9)テンション掛けつつトップアウト

NMGさん:
デゲンナー(5.8)再登

2日目は、午後から小雨になってしまいましたが、モチベーション高く16時頃まで頑張ってました。
もちろん、500円に値下がりした灯明の湯に直行しましたよ。

「クラックは、ボルトルートより怖くない」

4月16日(木)、17日(金)は、クラックリード講習にて湯川。

1日目は、男性ONさん、女性HMさん、女性KIさん、加えて補習の男性ITさん。
2日目は、女性KIさん、男性ITさんの2名がそのまま連続で。
<ジャミングの仕組みと、引き付け練習>

クラックでリードするようになって、

「ボルトルートより怖くない。」
という発言をする初心者が、相当な割合でおります。

皆さま、なんでだと思います?
<力強くなってきた>

講習生の皆さんの声を、要約してお届け。

①「今、どのくらいランナウトしているか、次にどの辺でプロテクションを取ろうか、ということばっかり気にしているのが、自分にとっては落ち着ける。」
「ボルトルートだと、ついついムーヴだけに集中して、気づいたらランナウトして焦るという場面がある。」
<いつものボルダー練習>

②「ボルトルートの方が、ランナウトすることが多い。」
「クラックは、自分で調整できる。」
<地上でのカムセット練習>

また、私個人としては、ボルトルートでボルト1本でフォールすることに、結構な抵抗があります。

「抜けたら終わりじゃん!」
ってな具合で。

なんで、クラックの方が自分でチェックしているし、多くの場合は核心部では固め取りしているので、大事故のリスクが低いなと思っています。

※ボルトの種類にもよるし、プロテクションが怖いクラックもあるので、一概には言えません。
つまり、クラックの方が自分でリスクコントロールしている分だけ、安心感があるということでしょうか。

その感覚を持っているかって、これからゲレンデを飛び出して山でのクライミングをしようとする人にとって、重要だと思いますよ。
<無名フィンガー>

今回も、補習のITさんはさすがの登り。
無名フィンガー(5.9)を3トライ。

レッドポイントならずでしたが、カムでは落ちまくり。

「もう、私はカムで落ちる練習は必要ないですね。」
と自認しておりました。
<ONさんも、段々と本格的なリード開始>

KIさんも、デゲンナーをリードして、
「たしかに、クラックの方が怖くないですね。」

という発言。
<2日目>

ONさん、HMさんは、デゲンナーで、カムで落ちる練習。

まだまだ、おっかなビックリですが、毎回毎回少しずつ落ち着いて来ています。
<クラックに棲むヘビ>

クラックがボルトルートより危ないのではなく、クラックがボルトルートより自己管理の要素が強いという感じですね。

クラックでもボルトルートでも、「超怖い!」と思うルートはありますよね。
具体的な講習内容
・ジャミング練習&引き付け練習
・ボルダーにて、ムーヴ練習
・地上でのカムセット練習
・カムで落ちる練習(ONさん、HMさん)
・実践リードトライ
HMさん:デゲンナー(5.8)再登

ITさん:
デゲンナー(5.8)フラッシュ(たぶん、昔トップロープで触っているんだけれど)
大和屋(旧、イマイクラック)(5.7)フラッシュ
無名フィンガー(5.9)3トライして、全てトップアウト

KIさん:
デゲンナー(5.8)R.P.
大和屋(5.7)R.P.

<クラックの方が怖くない>


<だいぶ登られてきた、旧イマイクラック>