2014年12月5日金曜日

ヤバそうなら、諦めても良いんですよ

12月5日(金)は、岩場リード講習にて、天王岩。
女性STさん、男性NSさん、男性IGさん、女性NSさん。
私の教え方も、毎日のようにマイナーチェンジしています。

1年前の岩場リード講習と、今のそれは、別物っぽくも感じます。
で、最近ジムリードと岩場リードで、強調するようになったのは、

「リードトライ中、危険と感じたら、完登を諦めて良い。」
ということ。

“手繰り落ちしそう。”
“ランナウトしている箇所、ボルトが不安な個所が、ムーヴが難しくて落ちかねない。”

ってのが、代表例。
なんで、それを強調するようになったかって言いますと・・・。

「それを強調した方が、ランナウトしていないときに、落ちるまで頑張ることも理解出来るようだ!」

という経験則を得たからです。
つまり、
「危ないときは、落ちそうなムーヴはダメ!」

と、徹底的に意識することで、

「安全なときぐらい頑張らなきゃ、クライミングじゃないよねー。」

という風に分かってくれるようです。
私にとっては、
「安全なときぐらい頑張らなきゃ・・・」

が重要なテーマだったのですが。

意外と多くの講習生にとっては、
「危険なら、諦めてO.K.」

こそが重要なテーマだという不思議。

そう思うことで、リラックスしてリードに取り組めるということみたいで。
クラックとか、マルチなら、私も敗退を強く意識しながら、リードを始めるのは同じです。

たぶん、
講習生にとってのボルトルートは、私にとってのクラックやマルチ以上に、不安の大きなものなんだろう・・・

という風に、予想しております。
「ヤバそうなら途中敗退アリで、リードで取り付いてみましょう。」

これを擦り込ませておくと、クラックやマルチも教えやすくなりそうです。
半年後、1年後に、その結果は見られると思うので、楽しみです。
具体的な講習内容
・ムーヴ講習(手を馴染ませる、足を馴染ませる、体を安定させてから手を出す)
・レストしながら、オブザベーションする
・ヌンチャクの長さの使い分け
・ヌンチャクの向き(ウィップラッシュ現象)
・落ちる練習、止める練習で、墜落距離予想とビレイ位置を洗練させる
・終了点作業練習(結び替え、立木での懸垂下降)(女性STさん、男性NSさん)
・実践本気トライ
男性NSさん:涅槃の風(5.10b)をフラッシュ
女性STさん:クラックジョイ(5.9)をR.P.
男性IGさん:クラックジョイ(5.9)をオンサイト
女性NSさん:クラックジョイ(5.9)をフラッシュ