2014年12月25日木曜日

岩場へのアプローチ

12月24日(水)は、湯河原にて岩場リード講習。
女性NSさん、女性Hさん。
岩場では、アプローチを講習生にルートファインディングしてもらうことが多いです。
(特に、小川山が勉強になります。)

なぜなら、岩場へ辿り着くのは、意外と難しいのです。
でも、それがクライミングの中にも、登山の要素があるようで、ちょっと面白いと思います。
湯河原の場合は、駐車場から岩場が見えております。

さらに、岩場の直下までは、ハイキングコースが続いています。

ですから、
「あの辺が、前回も講習した桃源郷です。そこを目指してください。」

とだけNSさんに指示。
ですが、岩場を通り過ぎて行こうとしました。

そこで、湯河原に初めて来たHさんが気づいて、
「そこにある岩場も、一応チェックして行きませんか?」

との一言。
結果は、そこの岩場の下まで行ってみたら、NSさんの記憶とも一致。

「ここです!ここです!」
ということで、到着しました。
教訓としては、

①岩場があったら、一応これかどうかチェックしておく。
もしも、違ったとしても、それがトポに載っている岩場であれば、あとどのくらいの距離かを予想できる。
他にも、

②分からなくなったら、分かるところまで戻って確認。分かるところが無ければ、スタートまで戻っても良い。

これは、登山で道に迷ったときと同じノウハウですね。
今回の場合は、スタート地点で岩場が見えておりますので、スタートまで戻れば確実でした。
ちょっと、納得いかなかったNSさん。

「復習のために、1人で駐車場のトイレに行ってきます。」
と言って、ちゃんと岩場に戻って来られました!

「エライ!」
と、私も思ってしまった瞬間。

というのも、NSさんは登山をやっていません。
だから、この必要性も実感しにくいかと思っていたので。


湯河原の桃源郷は近いので、慣れた人にとっては、

「こんなところ、迷いようが無い。」
なんて、思うでしょう。

だけど、もしかしたら場所を覚えてしまっただけで、岩場を探すノウハウは、まだまだ甘いかもしれませんよー。

アプローチ10分のエリアは迷わなくても、小川山やミズガキでは迷っていたりしませんか?
(実際、かなり難しいエリアも多い。)

このノウハウは、私も毎年のように成長を感じます。
地形とか岩の特徴を、言語化する能力が上がってきているのかな?

そんな訳で、アプローチ記録のために写真とかを撮るのは、どうも好きになれません。
そんなことしたら、山の力がない状態で、山奥の岩場に入ろうとしちゃうんじゃないかと。

まずは近場で迷いながら、岩探しの能力を上げて行きましょう!


具体的な講習内容
・ムーヴ講習(手を馴染ませる、スタンスを押す力、股関節を曲げるメリット)
・落ちる練習、止める練習
・終了点作業練習(結び替えの実践編)
・ボルトの種類
・実践本気トライ
NSさん:フック船長(5.10a)をフラッシュ
Hさん:ルート名なし(体感5.7)をオンサイト