2014年11月2日日曜日

出し惜しみゼロでも、終わりはなかなか来ない

11月1日(土)は、ロープワーク講習にて、ストーンマジック。

もともと岩場リードに参加予定だった男性SKさん。
昨年のマルチピッチリード講習卒業生の、女性KSさん。
ロープワーク講習は、ムーヴ講習と同じで、なかなか「これで終わり」ってのがありません。

例えば、ロープの畳み方。

これは、ロープを絡ませない扱い方のコツを学ぶためにやっています。
だから、素人さんからマルチピッチリード講習卒業生レベルまで、教えることはあります。

でも、やればやっただけ絡まなくなるので、マルチピッチでは重要な技術だと思います。
<ロープワークは、やや苦手意識のあるKSさん>

次に、ショートルートの終了点作業練習。

結び替え、立木の懸垂下降だけをとっても、

「もっと安全に、シンプルに出来る方法は?」
「結び替えで、多い事故例のパターンは?」
「こういうやり方も、アリ?」
「ギアが足りなかったら、これだけでも対処できる?」

といったことを講習生同士が議論するだけでも、十分に基礎技術が高まるように思います。
<登りは、さすがの安定感>

それから、トラブル対処技術。

懸垂下降の仮固定、登り返し、ATCを落としたときのムンターヒッチ、あたりは基本ですね。

できれば、セルフレスキューとして・・・

セカンドのテンション解除、リードのビレイからの脱出、3分の1システム、背負い搬送、なんてのも一応知っておいては欲しいところ。

セルフレスキュー自体は、使うことは滅多にないんですが。
ロープワークのシステム切り替えの練習問題として、良い訓練にもなります。
<初日にして、フィンガークラック足自由Ver.を完登してしまったSKさん>

で、オマケ講習のクラック。

これも、いまやフィンガージャムの好課題。
ロープワーク講習を4回、5回と受けた人が、やたら上手いという状態に(笑)。


このトレーニング、本当は毎月か隔月1回でもやれば、相当基礎力になると思うんですよねー。
教えている私でさえ、ロープワークに頭を使って、毎回のように知恵熱が出るのですよ。


具体的な講習内容
・ロープの畳み方を洗練
・ロープの背負い方を洗練(KSさん)
・終了点作業練習
・懸垂下降と登り返しの切り替え(KSさん)
・クラック練習