2014年10月16日木曜日

説明を聞くこと、体得すること

10月15日(水)は、湯川にてクラックリード講習。
2週間前のメンバーが、4人中3人まで揃いました。

女性HMさん、男性ONさん、名古屋の女性ANさん。
同じ説明を聞いても、分かるときと、ピンと来ないときがあります。

女性HMさんは、講習後にそんな話をしてくださることが多いです。
「前回までも、体が安定してから手を出すように言われていたけど、今回でよく分かった。」

「カムの仕組みも、今回でよく分かった。」

などなど。
<隣では、長門クライミングスクールも行われていました>

1つには、私の説明方法が毎回マイナーチェンジしているってのもあります。

ただ、それ以上に大きいと思うのは、やはり本人の経験値です。
ジャミングにしても、

・ジャミングが出来ない人

・「初めてジャミングが効いた!」
と感じる人

・ジャミングを100回、200回もやっている人

・実は、5.11くらいのクラックも登っているけど、ジャミングの仕組みが何となくボンヤリしている人

では、全然違います。
「これこれ、こういう仕組みだから、こうやると効きが良くなりますよー。」
という説明でも、

経験がなければ
「ふむふむ、なるほど。」

経験があれば
「そういうことだったんですか!?たしかに、言われてみれば。」

というぐらい、インパクトに差が出たり。
例えば、ANさんなんかは、独学に近い感じでクラックを触って来たので、前回の講習はインパクトが強かったようです。

で、今回までの間に、また瑞浪に行ったら明らかに以前より登れたと喜んでおりました。
その一方で、常連さんはジックリ腰を据えて行きます。

「前回まで分からなかった説明が、今回は分かった。」
っていう体得を繰り返し、繰り返し。

一見、効率悪いみたいです。

でも、常連さんで卒業していった方々を見ると、ピンポイントで来た方とはちょっと雰囲気が違います。

安全意識、スタイル、練習方法の全てにおいて、初級者とは思えないくらい体得しているものがあります。
経験を積んでから講習を受けるのも、講習を受けながら経験を積むのも、

どちらも無駄ではないんでしょう。

私としては、講習を受けながら経験を積む方が、安全上の理由からオススメです。
<今回で、かなり登りが安定したANさん>

具体的な講習内容
・胸を、保持している手の方向に向けるか、向けないか
・体幹を入れるか、入れないか
・骨盤を入れるか、入れないか
・保持している手主体のバランスを確実にしてから、もう一方の手を離すこと
・カムセット練習(地上にて)
・トップロープ練習(ANさん、ONさんは、北風小僧を完登)
・疑似リード(ANさんがデゲンナー)
・実践リードトライ
HMさんが、台湾坊主をR.P.。デゲンナーは、1テン。