2013年9月2日月曜日

講習生が学びたいことと、講師が教えたいことのギャップ

8月31日(土)は、湯川にてクラックリード講習。
東京の女性HMさん、以前に申し込みがあった日は雨で中止になった男性YKさん。

今回の講習で、特に強く感じた話ではなんですが。
講習生が習いたいことと、講師が教えたいこととには、ギャップがあります。

例えば
「もっと、グレードを上げたい!」
と、思ってムーヴ講習を申し込んだとしても

私は
「この人は、もう少し丁寧に登るようにしないと、見ていて危なっかしいんだよな。」

と思って、ネコ足やレスト態勢を中心に講習するかもしれません。
また、
「ジャミングなどを覚えて、クラックグレードを上げたい。」
と言う人に、

「独学で始めた初心者で、カムセットが上手い人なんて稀だから、その辺をチェックしたいよな。」
と思ったり。
マルチのシステムで、
「流動分散、固定分散やセカンド確保の方法を教えてください。」
と言う人には、

「マルチの本質は、様々なリスクを想定したり、色々な突破方法を考えたりすること。生兵法を教えると、怪我の元なんだよなー。。」

なんて思います。
要するに、自己分析による課題と、上のレベルから見た課題は、ズレがあるんです。

とはいえ、あんまり押し付けがましいのも問題(笑)。

自己分析も自立したクライマーとしては大事だし、お金払って申し込んでいる人に全然希望と違う内容を教えるのも変な話。

常日頃から、バランスの難しさを感じています。
①安全管理
②スタイル
③グレードアップ

の3つが、講習の柱だとすれば・・・

①とか②は、言われて気付くことが多い話です。
でも、全部大事ですよねー。

ムーヴ講習は、「たまーに」をオススメしていますが、

安全管理が関わる講習は、自分が必要性を感じるよりは少し回数多めに受講するのも良いかと思っています。
本当は、教えたいことは山ほどあるんです。
一気に教えても、消化不良ですから。


具体的な講習内容
・ハンドジャム、フィンガージャム、フットジャム、フィストジャム、のちょっとしたコツについて
・レストポイントでやること(次のレストポイントの見当を付けて、そこまでは頑張るように覚悟を決める)
・バック&フット
・地上にて、カムセット練習