2013年6月7日金曜日

リーチ差

6月4日(火)の昼は、ムーヴLv.0。
女性ODさん。
ODさんは、私の講習を受けてくださる方の中でも、最もリーチが短い人です。

クライミングは、よくリーチがあると得だと言われます。

実際、そういう部分もありますし、そうでもない部分もあります。

たとえば、ガバ、悪いホールド、ガバ、と並んでいたら、リーチのある人は悪いホールドを使わずに済むかもしれません。
同じように、ガバ足、悪い足、ガバ足、と並んでいたら、リーチのある人は、悪い足を使わないかもしれません。
(僕なんかが、「ズルーイ!」と言われるパターン)

ただ、ずっと同じくらいのホールドが続いていたら、顕著な差は出ないことが多いようです。
また、手と足の関係が、狭いムーヴというのもあるので、稀に不利になることもあります。

まあ、結論としては、やっぱりリーチがある方が少し得。
でも、ジムのルートは、ある程度はそれを緩和するように“作られた”課題です。



で、ルートは、5.10代くらいなら150cmの人から180cmの人まで、それほどグレード差が出ないように作りたいものです。

(そうでないと、平均身長から大きく離れた初心者がトライするものが無くなってしまい、つまらない。)

5.11以上で、ムーヴが複雑になってくると、「小さい人でも、(大きい人でも、)不可能な設定ではない」ってのが関の山な気がしますけどね。
(5.11bと書いてあっても、180cmの人には5.11aで、150cmの人には5.11dだったりする場合もあって仕方ないかな・・・)


具体的な講習内容
・オブザベーションと実践トライを繰り返す練習
・アンダーホールドを取る前に、体を上げてから取りに行くと楽
・踏み替えの練習
・壁スメアを利用した反動ムーヴ

ODさんの場合、ルート設定者の意図より小さいので5.10代でも5.11のような高度なテクニックを要しますね。