2013年5月23日木曜日

ワイドクラック講習!

5月22日(水)は、クラックムーヴ講習で小川山。
講習2回目の男性YMさん、男性TNさんのペア。
さて、当塾での初開催のクラックムーヴ講習は、
ワイドクラック!

2人からの立っての希望です。
ワイドクラックというのは、フィストより広い幅で、ジャミングが効かないサイズです。

チムニーなんかも、その一種で、
「ゼーゼー、ハーハー」

といった奮闘的なクライミングで、知られています。
が、ワイドクラックは

・「どんな仕組みで、体が止まっているのか、前進しているのか分かりにくい。」

といった、初心者泣かせの意味不明さ。

・「上手い人が、どんな風に工夫して登っているのか、普通のクラック以上に分かりにくい。」

といった、ジムとは対極にある見た目。

が、問題です。
で、これが分からないままだと、

「なんじゃこりゃー!?疲れるばっかりで、進まない!」

と言って、ワイドクラックが嫌いになります。

(2人は、好きにはなったようですが、意味不明な部分が多かった様子)
そこで、「ムーヴを知りたい。」
という要望で、ワイド講習を実施しました。

もちろん、本に書いてあるような

アームロック、ヒール&トウ、ニーロック、なんかの名称は分かっています。

しかも、何となく見よう見まねで使ったことも数々。
「でも、なんか上手くないんだよなー。」
「よく分らないんだよなー。」

といった様子。
今回は、

・5.8程度のワイドをフラッシュしてもらう
(一応、カムセットもチェック)

・トップロープで、足の使い方の基礎練習
(それぞれの足技の、ちょっとしたコツを意識して)

・5.9程度のワイド2本を、フラッシュトライ
(時間が許せば、トップロープで再登する)

といった流れ。
たった1日ですが、かなりワイドクラックの基礎が理解できたと思います。

ここから、20本、30本と登れば、きっとグレードも上がるでしょうね。
具体的な講習内容

ルート:
お姫様岩、お殿様岩
①“ネイキッドクラック”で、基礎練習
(リード1回、トップロープ5回くらい)

②”しぐれ”を、2人ともフラッシュ
(リード1回、トップロープ1回)

③“予期せぬプレゼント”は、TNさんがふらっしゅ、YMさんがワンテン
(リード1回のみ)

アドバイスした主な点:
・カムの位置
・足をゆっくり確実に決めること
・膝を曲げて、膨らませる
・ヒール&トウの変形で、ヒール&インエッジ、など
・左右どちらを向くか
・チムニーでプッシュする際の、体の傾け方

・5.10台のワイドを想定した、トップロープでの限定練習
(手順、足順、などのムーヴの組み立てを意識したワイド)
この講習、他にも3人からの問い合わせがあったんですよ。

ワイドブーム到来なのか、マルチピッチのために止むに止まれずなのか?(笑)
これまた、他のクライミング講習会では、ほとんど扱われていないそうです。