2013年5月11日土曜日

なぜリードするのか

5月9日(木)は、昼がリード講習3回目で、常連女性SMさん。
GW前に3回目を受講済みですが、補習です。

夜は、リード講習1回目。
女性OBさん、男性SRさん、男性FDさんの3名。
最近、マニアックすぎる嫌いのある当ブログ。

SMさんから
「なんでリードするんですか?」
「リード出来るようになると、何か良いことがあるんですか?」

という素朴な疑問がありました。

過去にもあった内容ですねー。
原点に返るような質問ですので、改めて。
①トップロープより、リードの方が楽しいから

リードすることによる“自力で登った感”が、一番の根源的モチベーション。

特に、ジム < ボルトルート < クラック < マルチピッチ、というように達成感が大きくなります。

他にも、「落ちたくない」というスリルも、クライミングの楽しさの一部。
だから、ジムでもリードは結構楽しいものです。

それ故に、クライミングの世界では、「リードの完登のみを“完登”と認めることが多い」という独特の文化がある。

(ジムなんて、スポーツ性だけを追及するなら、トップロープで良いはずなのに!!!)
②自力で、岩場やバリエーションに行くため

→山には、ジムのような常設トップロープはありません。


③その他の副次的な効果

A)安定したムーヴ、作戦を考えるため

→リードした方が、この能力は身につきやすい。
だから、アルパインを目指す人は、5.10a前後のうちからでもリード講習をお勧めしています。


B)今後、ロープワークや判断を覚えていくため

→ジムは、リードの仕組みを一番単純化したものです。
しかも、頻繁に落ちるので、ビレイ練習には最適です。
これからリード講習を受けようか、って人のモチベーションの足しになれば幸いですね。

具体的な講習内容
昼(3回目)
・落ちる練習
・墜落距離の計算
・振られ落ち
・ビレイヤーの立ち位置
・実践本気トライ
(5.7を完登!)

夜(1回目)
・トップロープのビレイ(持ち替え、スライド)
・エイトノット(効率的な結び方、注意点)
・クリップ練習
・姿勢(FDさんのみが、講習内容に余裕そうだったので)