2013年4月21日日曜日

フリークライミングのルールを再確認

4月18日(木)の昼は、リード講習3回目。
常連女性SMさん、最近すっかり連続講習の女性IMさん。

本日、最後に本気トライをしてもらったら、IMさんが“手繰り落ち”をしそうだったので、テンションして諦めるように指示をしました。

これで、SMさんは大混乱。

「テンションって、しちゃいけないんじゃないの?」
「なぜ、IMさんはテンションした後に、そのまま続行したの?」
「他のホールドに触るのはNG?あり?」
「壁を触るのはNG?あり?」

という質問メールが届きました。

私も
「文章では説明しにくいなー」

とは思ったのですが、以下の内容で納得いただけたようです。
よくある質問かと思ったので、ブログで共有してみます。
①フリークライミングは、岩場もジムも、一度もロープにぶら下がらずに登りきったら完登というのが定義
(「ロープなしでも、死ななかった」という意味。つまり、テンションやロープに掴まる行為は、ルール上はフォールと同じ失敗にあたります。)

②ジムでのテープ課題は、「この壁に、そのホールドしかない」という仮定で、フリークライミングのルートを設定したもの。
だから、他のホールドを触るのも、フォールと同様に失敗にあたります。

③上記の内容は、リードもトップロープも同じ

④スポーツとしてのクライミングでは、フォールするまで頑張るのが理想なので、テンションや他のホールドを触る、といった諦めグセは成長を阻害する。
ただし、安全上やってはいけないことでは無いので、完登ではないと分かった上で、“何かしらの手段”として用いることは有り得る。

今回の、IMさんの場合は、手繰り落ちしそうだったので、私の指示で完登を諦めさせ、テンションをさせました。
そこから先を登り続けたのは、単に練習のため、完登にはなりません。
SMさんに限らず、フリークライミングのルールにまつわる質問は、案外多いんですよね。


特に、早い段階でマルチとかアルパインを体験した人ほど、色々と混ざって理解不能な状態に(笑)!

ルールを誤解すると、スポーツとして上達どころじゃあなくなります!

ハッキリ言って、練習方法以前に重要な問題です。
この手の話は、ガンガン質問して良いんですよ。

ただ、答えるのに労力が要る問題ではあります(笑)。

具体的な講習内容
・ビレイヤーが壁に近付く理由
・墜落距離の予想
・落ちる練習、止める練習
・ガッツンビレイ
・トラバース落ち
・クリップを諦めた場合の対処

・実践本気トライ
(2人とも、まだかなり危なっかしい感じ・・・)

IMさんは、なるべくなら補習(リード3回目)を受けた方が良いでしょう。
SMさんは、もう1回、リード3回目を受講予定なんで、大丈夫かな?