2013年2月28日木曜日

ランナウトスタッフとスキー場へ

2月27日(水)は、スキー練習にて奥利根へ。
ランナウトスタッフのミツル氏、ジョジョカ嬢と。

一応、予定していたスキー練習は、今シーズン最終日。

<初心者コースにも、コブがあるので、それをお試し中の私>
やはり、独りよりも数名の方が良い。

2人とも年に1回2回というスキー経験なので、珍しく私が1番慣れていた。

それでも、運動感覚に優れたミツル君とは、リフトでセッションみたいに話ができるし。
スクールで習ったコツを、2人に伝えるのも、自分にとっては復習になる。

ジョジョは子どもの頃からやってるだけあり、ミツル君は運動神経が良いだけあり、2人の方が私より出来ることもあったりするし。

<人に見せる被写体慣れしたミツル氏>
それに、行き帰りの運転も楽。

無駄なお喋りも、アウトドアの重要な楽しみだと私は感じていますし。

いやはや、本当に良かった。

自分メモ
・初級者コースにあるコブを、ボーゲンで通過するコツが、少し分かってきた。
※ターンの際、外足がどこを滑るかを意識すると、少し滑らかになった。

・上級コースは、5回チャレンジして、2回だけ転倒なしで滑ることができた。
だいぶ疲れなくなってきた。

・ミツル氏に影響されて、ジャンプに少しチャレンジ。が、スピードが速すぎて、危うかった。
※ジャンプすると、ビビって後傾になり、それゆえに着地失敗しやすいことが分かった。

・ミツル氏に習って、スケーティングのコツが少し分かった。
※外に蹴り出す感じにすれば、エッジが効きやすい。

・普通の圧雪斜面に関しては、今日は進歩が見られなかったのは残念。

耳が不自由でもマルチピッチへ

2月26日(火)は、無料体験講習。

昼は、参加者0名につき中止。
夜は、参加者2名。
さて、本日は耳が不自由な男性YKさんがいらっしゃいました。

彼は、ボルトルートならすでに自立もしており、5.11cもレッドポイントしています。
先日、クラックをやっているところを、たまたま岩場で見かけましたが、こちらはまだ初心者っぽい雰囲気。

で、当塾へは「マルチピッチをできるようになりたい!」という御要望。

マルチピッチは、上級者同士ならコールなしでロープワークを行うことが多いので、最終的に習得可能でしょう。

ただ、マルチピッチ素人が、初級者をすっ飛ばし、一気に中上級者になろうって話。
それは、大変は大変だと予想しています。

例えば、コール無しとは言えど・・・

①ちょっとしたトラブルがあれば、声で助け合うのも事実

夏のマルチピッチでも、アルパインに匹敵する洗練されたロープワークと意思疎通が要求されるかもしれません。
毎ピッチどころか、5mも離れたら、声が届かないようなもんですからね。

②覚えるまでの過程、特に講習時に、声を使えないというのは不利

でも、これはYSさんがかなり頭の良さそうな人なんで、トータルで見たら案外ペースは早いかも。
さて、次回は早速マルチピッチ体験です。
途中で、それは危ないから止めてー!」って、言えないので、こちらも緊張します。

僕自身、かなり経験値にはなりそう。

具体的な講習内容
・ダブルチェック
・カラビナの持ち方
・トップロープのビレイ
・ネコ足

※講習内容は、初心者女性KIさんに合わせたもの。

ところで、ネコ足1つとっても、

「足音を立てない」

ってのははYKさんには意味のない表現ですよね。

2013年2月26日火曜日

現在、公募になっている講習について

あまりにも目まぐるしく変化する、講習カレンダー。
理由は、キャンセル、講習内容の変更などです。

それはそれで、仕方ないことです。
が、それを講習生の方が、逐一チェックするのは難しいですよね。

公募講習を整理してみました。
ジムは除く。


日帰り参加、2日間参加など、自由に調整してください。
日によって、残りの人数が異なります。


①3月8日(金)~10日(日):城ヶ崎クラックリード

②3月16日(土)~17日(日):城ヶ崎クラックリード

③3月23日(土)~24日(日):マルチピッチリード

④4月1日(月)~2日(火):岩場体験

⑤4月12日(金):岩場リード

⑥4月14日(日):マルチピッチリード

⑦5月22日(水):クラックムーヴ(この日は、ワイドクラックを予定)

また、次回の山の知り合いを増やす会は、
4月8日(月)とさせていただきます。

2013年2月25日月曜日

本日

本日の山の知り合いを増やす会、まだ当日でも参加可能ですよ。

こればっかりは、参加者が少ないと勿体ないので。

メールや電話で、参加したくなった方はお知らせください。

アイスクライミングは難しいけど、登山経験は要らない

2月23日(土)、24日(日)は、西上州にてアイスクライミング体験。
ビールが大好きなYZ夫妻。
最初に断っておきますが、私はアイスクライミングが上手くはありません。

クラックの5.9なら、ほとんどのサイズで淀み無く登れても、アイスのⅣ+リードは必要以上にアックスを決め直して登るくらいです。

※Ⅳ+は、ジムで5.10cが登れる人なら、アイス初日でもトップロープで何とか登れるレベル。

<石田登山塾の名物。同じムーブを反復練習>
ただ、アイスクライミングを初心者に教えるのは、結構得意です(笑)。

今回も、ほぼアイス初体験の2人が

旦那様:
ジムグレード5.11a
トップロープなら、Ⅴ-(エイプリルフールのvar.)まで余裕で完登。

奥様:
ジムグレード5.10c
トップロープなら、Ⅳ+(エイプリルフール)まで、ギリギリ完登。

というラインまで到達しました。

これって、アイスクライミングを3年やってもⅤ級になるとテンション掛け掛けの人がいることを思えば、メチャクチャ早い成長なんですよ。

<ice.jp向けに撮影した、犬殺し。見た目Ⅵ級+。エキスパートならリードできそう?>
さて、今回のYZ夫妻。

実は、登山経験は全くのゼロです。(笑)
そんなでも、アイスクライミングは出来ちゃう。

クライミング歴も1年程度・・・

夏のフリークライミングのためにテントやザックを買い揃え、マルチピッチのためにギアを買い揃え、アイスを体験してみたくて冬山装備一式を買い揃え(笑)。

<子犬殺し>
私も、今回の講習参加条件を

①ジムで5.10cがリードできること
②ダブルアックス・縦爪アイゼンが用意できること
③冬山テント泊装備が用意できること

に絞りました。

①は、アイスのムーブを教えたときに実践できる最低レベル
②、③は、冬山経験は無くても良いけど、レンタルじゃなくて本気でやりたい人に限る

という意味。

YZ夫妻は、全ての条件をギリギリセーフ!!!
実際、これで2人は充分に上手くなりました。
5.10aの人が、3シーズン真面目にアイスクライミングに打ち込んだとしても、彼らに勝つのは難しいでしょう。


雪の付いた登山道もヨチヨチ歩きで、休憩の度にパッキングに手間取り、いざクライミングの準備になるとベテラン山屋の3倍時間が掛かる様子であったとしても!!!

要するに、アイスクライミングを覚えるのに、登山経験なんて関係ないんです。

<2日目も、石田登山塾名物の基礎ムーヴ練習>
でもなー。
まさか、本当に冬山登山ゼロの人が受講するとは思っていませんでしたよ。

一応、アックス・アイゼン・テント泊装備が必須になっている講習ですしね(笑)。

しかも、奥様に至っては、ジムリード5.10cさえもギリギリ!
山歩き、手袋の付け外し、行動食、防寒具、そしてアックスを振るにいたるまで始めて尽くし(笑)。

お疲れ様でしたねー。

でも、楽しかったようで、本当に何よりでした。

<エイプリルフール>

<YZ奥様の渾身のクライミング>
アイスって、初心者のうちは

・フリー
・ギアを躊躇なく購入する財力

が最も決定的だと思います。

要するに、パンプしにくい登りを目指すだけなので。

<Ⅴ-くらいのラインも楽勝な、YZ旦那様>
中級者以上になったら、リードの手際、アックスへの拘りとかが大事な気がします。

実際、フリーが5.11台でも、私よりアイスが遥かに上手い友人や先輩も多いので。
パワーとスピードが大事なのかなー?

<ice.jp用に、登らなかった相沢の氷柱も写真撮影>
具体的な講習内容
1日目:子犬殺し
・雪道の歩き方(キックステップ、ハの字、など)
・アックスの振り方
・アイゼンの蹴り込み方
・アックスを振りやすいバランス(保持している手の下に重心を持ってくる)
・レスト(とにかく、アックスから手を離す習慣を!!!)

2日目:エイプリルフール
・尾根と沢
・ダイアゴナル的な足位置
・その他、弱点を指摘していく

最近、講習参加条件を目標にしてトレーニングしている人も多いようですね(笑)。
1つ高いレベルの講習を受けることをモチベーションにする、ってのもアリですよね。

2013年2月22日金曜日

全身で登る

2月22日(金)の昼は、ムーヴ講習レベル1。
講習5回目くらいの女性OMさん、AKさん。
クライミングで何本か本気トライをすると、

「前腕が終わった。」
「指が終わった。」

という言葉を耳にします。

たしかに、その辺りはクライミングで最も大切な武器。

逆に言えば、
「いかに、指や前腕を省エネして登れるようになるか?」

が、初級者に重要なテクニックです。

・ネコ足
・肩の脱力
・指の脱力
・姿勢
・引き付けよりも捻り

でも、これって意識すると全身が疲れます。
省エネなのに(笑)。

例えば、
「姿勢を良くすると、体幹は疲れるけど、その分だけ指は楽。」

つまり、全身で登りましょう、という話です。

<なかなか良い姿勢>
全身で登ると、こんな良いことが!

①いくら全身で登ろうと思っても、大抵はパンプして落ちる。だから、体幹の脱力はあまり気にする必要がない。

②指や前腕だけでなく、全身を使ったトレーニングになって、心地よい疲れ&効率良い運動。

本日も、講習後に2人は、
「疲れたような気はしていないんだけど、(いざ本気トライすると)ダルい。」
という感想が。

そうそう、それで良いんですよ。

具体的な講習内容
・一手一手レストしながら登る練習方法
・肩の脱力
・姿勢

講習後に、若いスタッフと一緒に登っていたら、
「インカットしたスタンスは、“全部”メッチャ掻き込みです。」

と言われて、
「そっかぁ。そこまで全部とは、意識してませんでした。」
と思いました。

実際、その課題は掻き込みにくいけど、掻き込んだら登れたんですよね。

私も、全身の使い方が甘いですね。

卒業しても、最初はトラブルだらけ

2月21日(木)は、城ヶ崎にてクラックリード講習。
常連男性NMさん、新規の男性KDさん。
NMさん、クラック講習を卒業してから、なんと本日で3日目の補習!
すでに、自立してクラックに行ったりしてはいますが、まだ学びたい様子。

補習の場合、以下のようなやり方でやっております。

①ウォームアップから、全てリードで登る。
(5.6ぐらいから)

②講師がカムのチェックをして、本人がトップロープで再登してチェックする。

③本気ルートをトライする。
※そこもカムを残しておいて、念のためにチェックを行う。

④もう一度聞きたいこと、こちらからアドバイスしたいこと、を話していく。
要するに、講習というよりも実践研修です。

自立した初級者のための、クライミング研修!
で、本日も例に漏れず、ちょっとしたハプニングが(笑)。

<5.9をオンサイトトライする、NMさん>

<核心を越え、無事にオンサイト!>
さて、上のルート・・・。
写真の後は、左上して立木まで。
そこで、トップロープにして降りてもらう段取り。

オンサイトして、立木に着いたら
「あっ!・・・スリング忘れました!」

まだまだ一般的な終了点作業でも精一杯なので、イレギュラーなケースは
「???」
正解例としては、

①まず、メインロープを木に巻きつけて、セルフを取る

②メインロープを途中まで引き上げて、弛んだ分を下に下ろす

③そこに、スリングなど必要なギアを結び付けて、引き上げる

④ロープの弛みを取る、セルフをスリングに交換してメインロープを木から外す

という作業を踏めば、ほら元通り。

<ここまで、全て独学で学んで来たKDさん>
でも、こういうのって、ケースバイケースだから体系的に学ぶものでもないですよね。

でも
「講習中じゃなかったら、どうやって対応してましたかね?」

ってぐらい、困ってました。

<この日、2本目の5.9をオンサイト!>
何か小さいトラブルが起こったとしても、

私は
「どうしたら良いと思いますか?」
とは、聞いてみることにしています。

気が長いのが取り柄なんで。

ただ、今回はそれでも
「うーん、どうしようもありません。(助けを待ちます。)」

って回答だったので、大声で指示を出しましたけどね。
具体的な講習内容
KDさん:
・テーピングの仕方
・ハンドジャム、フィストジャム、フットジャムの基本
・トップロープのビレイ、エイトノット、ATCの取り付け、などを修正
・カムセットの基本
・擬似リード(1本のみ)

NMさん:
・5.7、5.8、5.9、5.9と合計4本をリードで一撃
その中で、カムのチェックをしたり、戦略面や安全上のアドバイスを行なったり。


リード卒業生のための研修。
クラックより、マルチとか雪山で、もっと重要そうですね。

2013年2月21日木曜日

お知らせ3つ

お知らせです

①5月の講習受付を開始します。


②今後は、岩場体験講習、クラック体験講習の2つは、平日のみに受け付けることにします。

理由は
・ボルトルートのムーヴ講習ならば、ジムの方が効果的
・トップロープを張ることならば、講習生同士でも出来る。また、その方が輪も広がるので、積極的に行って欲しい

もちろん、体験講習が意味が無いと思っているわけではありません。
トップロープ講習で上達した方も、過去には何人もいますし。

※マルチピッチ体験は、これまで通り土日でも行います。


③クラックムーヴ講習、というのを始めます。

まだ、HPに載せていませんので、ここで詳しく。

講習内容:
・極端に苦手なサイズ克服のヒント(フィンガー、サムカム、シンハンド、フィスト、などの基本。ジャミングに伴うムーヴ。)
・ワイドクラックの基本(5.9程度ルートで)
・カムセットのチェック(基本を忘れていないか、念のために)

※参加者、ルート状況に合わせますので、日によって異なります。

参加条件:
5.9のクラックを、3本以上オンサイト(orフラッシュ)した経験がある

※安全管理も出来ており、クラック初心者レベルではない。が、なかなか初級グレードを抜け出せない人、というレベル設定。

※これ以下の経験の人は、クラックリード講習を補習的に受講して頂ければ、その中でアドバイスを行います。

具体的には、
①無理のない程度のルートを、オンサイト(orフラッシュ)トライをする
②講師が、セットしたカムを念のためにチェックする
③アドバイスを交えながら、そのルートをトライ

※練習になりそうなルートを選びます。
完登したルートをトップロープにして、“ジャミング限定で登る練習”なども積極的に行います。

2013年2月20日水曜日

セッション効果

2月19日(火)は、奥利根へ独りスキー。

話は飛びますが、
クライミング、特にボルダリングではセッションがよく行われます。
セッションというのは・・・
皆で同じ課題をやることです。

もしも、これが単なる競争だと、ときどきならばモチベーションが上がって有効ですが、毎回だと大抵勝つ人が固定されてきて面白くありません。

が、実際は競争って要素は、ほんの一部です。

例えば

・他の人の足の位置、ムーヴを参考にする
・同じ課題を、自分より上手い人がやっているのを見て、技を知る

・登れた人も、まだ登れていない人も、お互いに
「こーした方が、良いんじゃない?」、「こーしたら、楽だったよ」と気楽に意見交換する。

※アドバイスであっても、当たり外れがあるのは構わない


こんなことを日々やってれば、ムーヴ講習を受ける回数が3分の1で済むでしょう。

講習生の皆さんも、是非ともセッションしてみてください。
また、セッションには副次的な効果として、こんな面白い話が。

自分では、
「たぶん、Aの足位置よりもBの足位置の方が良い。」

と思って、Aを試す気にもならず、Bという選択肢の中で

「細かいコツで、どうにかならないものか?」

と試していたとします。


パターン1:

そこで、セッション相手が
「Aの方が良いんじゃない?」

と言ったら、私は渋々でもAを試します。

それで
「あれっ!?意外と行けそう?」
なーんてことは、日常茶飯事。

パターン2:

私が
「やっぱダメかー。単純なパワー不足かぁ?」
なんて諦めかけていても

セッション相手が
「Bで行けますよ!」
と言えば

「そうかなぁ」
という気になって、もうひと踏ん張り。

そこで
「あれ!?行けそうかも?」
となるのも日常茶飯事。

・・・要するに、メンタル的に諦めそうなところを、気軽に助けてもらえる感じです。

この効果、体調は悪くないけど、ちょっと疲れ気味なときなど、最高ですよ。

セッション効果・・・
リフトに乗ってる時間の長いスキーこそ、メチャクチャ有効だと予想しているんですけどね。
今回も、友人2名のドタキャンで、結局独りでしたが。


自分メモ
・外足は加圧、というイメージが前回よりも何となく体に染み込んで来た。

ターンする場合、下半身は加圧するために円弧の中央方向に倒し、上半身はフォールラインを向き続けるという、捻りの効いた態勢がようやく実感できた。
急傾斜だと、この捻りがかなり大きいように感じた。
大回りターンならば、上半身ごと円弧の中央に倒したが、中回りや小回りだと切り替えが間に合わなくて厳しい。

・初級コースにコブ斜面があるので、毎回ちょっとずつトライしていたが、今回ボーゲンならばついに転倒0回で行けた。(レッドポイント?)
・奥利根の上級コースも、毎回ちょっとずつトライしていたが、今日も4回トライして1回だけ転倒0回で行けた。(レッドポイント?)

14日目にして、子どもの頃や学生時代にチョットやってた人ぐらいには成れたかな?
「上級コースでも、一応降りては来れます。下手だけど。」

2013年2月18日月曜日

今月の、“山の知り合いを増やす会”の御案内

2ヶ月に1回ペースを目指す、知り合いを増やすための懇親会の御案内。

2月25日(月)の夜、新宿にて

場所:
金の蔵Jr. 新宿西口駅前店
http://www.sankofoods.com/shop/kinjr/kinjr_shop114.html

集合:
19時30分に、JR新宿駅西口改札。
(遅れても可。その場合は、会場に直接来てください。)

目的:
石田登山塾の講習生同士で、山の知り合いを増やす。
上手く行けば、山やクライミングのパートナーが見つかるかも。

参加条件:
当塾の講習に参加したことがある方

参加方法:
講習用のアドレスに、参加希望のメールをください。
sawayama.ishida@gmail.com


<飲み会の開催にあたって>

初心者、初級者にとって、パートナー問題というのは大きいです。
会社の同僚や友人の中に、同じようなモチベーションを持つ人が居れば、本当にラッキー!
一人で、ヤマケイや岳人を読みながら熱くなっている初心者も多いようです。

むやみなモチベーションで、本格的な山岳会に入ろうにも、先輩は案外相手をしてくれなかったり。
先輩も、二言目には「とりあえず、自分でやれる範囲の山に頑張って行きなよ。」。

僕自身も、このセリフを何十人の後輩に言ってきたことか・・・。

要するに、夏のテント縦走、冬山登山、スポーツクライミングくらい、自分で出来るような人じゃないと、アルパインを教えるのは本当に大変。
でも、そういう経験を積むの自体、近いレベルの仲間が居れば楽しいし、成長速度もアップします。

今時、ツイッターやメーリングリストも盛んですが、ネット上の知り合いといきなり山に行くのは抵抗もあります。
かと言って、当塾の無料体験講習も、お客様同士でゆっくり話す時間も無さそうです。

というわけで、アナログ的に飲み会を開催します。


追記:
・講習ではありません。参加費は、飲み会代のみ。
・山行計画には、タッチしません。ルートのことなど、質問くらいなら答えます。
・各山行は自己責任でやってください。
・数名しか集まらなければ、それはそれで飲み会しましょう
・新宿にしたのは、新宿を希望するお客様がいたからです。

ではでは、希望者からのメールをお待ちしております。

講習生コミュニティ

2月16日(土)、17日(日)は、城ヶ崎にてクラックリード講習。

女性TZさん、茨木の男性Hさんが両日。
男性ONさんと、男性NMさんが初日だけ講習に参加して、2日目は自主練習で別行動。
男性HYさんが、2日目だけの参加。

<初日は、予想外の雨で、宿にてロープワークが中心>
今回は、偶然にも全員が普段から岩場や山に一緒に行く仲間同士!

翌週は、この5人のうち4人で真教寺尾根行く予定だそうで。 
もともとONさんとHさんが友人、NMさんとHYさんが友人、ではありました。

が、今では岩場や冬山に一緒に行くコミュニティとなりつつあります。
このメンバーのプロフィールとしては

ONさん:
当塾No.1クラスのモチベーション。
チャレンジor安全パイの葛藤が、常にハイテンションで伝わってくる。

ロープワークや戦略面を得意とする、頭脳派。

Hさん:
クライミングを初めて数ヶ月で、ONさんと2人で源治郎尾根を登ったという行動力を持つ。

ただし、ONさんから「私も初心者だから、懸垂下降の他は、フリーソロしかないですよ」というリスク聞かされてのチャレンジ。

もとは、実業団サッカーのGK。
まだ、クライミングを始めて1年未満。

<夕方に、せめて1本ずつ登りに行く>
TZさん:
当塾に通い始めて、2年ほど。
マルチピッチリード講習も終えているくらいの状態。

ただ、これまではパートナーに恵まれず、連れられ登山or講習というスタイルだった。

が、最近になって、このメンバーと山に行ったり、一人で低山ハイキングにチャレンジしたりと、急激に自立度が上がっている様子。

今回は、故障中につき5.4くらいの無名ルートしか登らず、ひたすらカムセットとビレイ点作業の練習。
NMさん:
こちらもクライミング歴1年程度。

ランナウト&中央線の利便性が気に入り、クライミングを始めて数ヶ月で国分寺に引っ越したという実行力の持ち主。
さらに、最近は山用の車も購入し、改めて周りを驚かせる。

また、当塾の講習も最初に気に入った瞬間から、7週連続で岩場講習を受けたという経験も持つ。
(すでに今は、自力で行ける分野も多いので、そこまですることは無いでしょうが)

<「冬山に向けて!」と、ビレイ点作りを冬用手袋まで持参して練習するTZさん。さすが!!>
HYさん:
彼も、クライミング歴1年程度。

都岳連の岩登り教室、他ガイドの講習、なども受講してきた勉強家。
登山・クライミングの技術書だけでなく、小説やドキュメンタリーも読む読書家。

安全パイと、「ちょっと難しいことぐらいやってやろう!」という葛藤が、面白いぐらい伝わってくる。
自虐と他人イジリで、絶対的なムードメーカーの座を確立。

初級バリエーションに憧れる一方、私が

スポーツクライミングなら
「5.12a=黒帯=中級者のあかし」
みたいなことを言っているに、強く影響を受けている様子。

当塾の講習生には珍しい、ジムで5.11を登れるクライマー。
最近、講習を通じてパートナーを増やして欲しい、という思惑が少し結実してきたかなぁと。

山の知り合いを増やす会だけでなく、やっぱり公募の講習が良かったようです。

<TZさん、かなり壁に近寄ったビレイが習熟して来ました>

<「クラックは怖いからなー。あんまりやりたくないなー。」と逃げ腰気味のHYさん>

<完登して、本日のベストショット>


<初の本格的なリードに挑むHさん>

<5人の中でも、ビレイが1番上手いHYさん>

<Hさんも、いよいよ完登!>
具体的な講習内容
1日目
宿にて:
・ロープの畳み方の精度を上げる
・ロープを背負う畳み方
・終了点作業の復習&応用問題

夕方、岩場にて:
・パープルシャドウを再登して、カムのチェック(ONさん、NMさん)
・カムセットの復習(TZさん)
・ハンドジャム、フィストジャムの復習(Hさん)

2日目
・カムセット、ナッツの復習
・5.4程度のルートで、リード練習
・疑似リードにて、カムの練習(Hさん、HYさん)
・実践リード(Hさん、HYさん)
・カムとナッツで、ビレイ点作成(TZさん)

Hさん、HYさんも、これで仮免許です。
HYさんは、あと3日間もクラック講習の予約が入っていますから、さすがに卒業は出来そうですね。

2013年2月16日土曜日

初心者がリードのビレイを覚える障壁

2月15日(金)の2コマ目は、リード講習の2回目。
男性STさん、男性HMさん、女性HMさんの3名。
講習中に、ビレイヤーの立ち位置について説明していたら、

STさんが
「他人のことを言うのも何ですけど、あの人のビレイは良くないですよね。」

と、ジムのお客さんのビレイのことを、言って来ました。

うーん。残念ながらそうなんです。
その人も、5.11をトライしていたんですが・・・。
(その人には、その後にアドバイスはしました)

ジムで5.11を登るような人でも、ビレイがちゃんとしているのは半数くらいの印象です。
実際、5.11くらいだと、才能ある人なら落ちる前にテンション掛ける恐がりの人でも、登れちゃいます。
そうなると、ビレイヤーも実際に落ちるのを止める経験がないので、下手なまま・・・。

もちろん、5.12以上の中級者になってくれば、落ちてトライするのが当たり前なので、段々とビレイも上達するものです。

また、
「3本目をクリップしたら、壁から離れた方が良い」
みたいなのも迷信です!

初心者が、ビレイを覚えるのは大変・・・。
5.11登れる人もマネしちゃいけないビレイだったり、変な迷信もあったり。

周りの上手い人を見ることも大切ですが、理由を考えることも重要ですよね。
その点、STさんは客観的で素晴らしかったですね。
具体的な講習内容
・クリップの復習(全員、ちょっとイマイチだったので、逆に足並みが揃った?)
・リードでやってはいけない事例集
・墜落距離の予想
・落ちる練習(軽め)
・ビレイヤーが壁から離れてはいけない理由
・スポットについて

段々と、情報量が増えて来ました。
自宅でメモを読み返すだけでなく、友人と実践的な復習ができるとベストですね。

ムーヴ講習で、才能を補う

2月15日(金)の1コマ目は、ムーヴ講習レベル1。
新規の男性AZさん。
AZさん、週1回以上ジムに通って半年。

私のブログも読んで、ネコ足、肩の脱力などの講習予定も一通り意識して練習してきているそうです。
一応、フラッギングとかのムーヴ用語も一応は把握しているタイプ。

ただ、
「自分としては、やっているつもりでも、誤解や癖があるだろうから見てもらいたい。実際、ボルダーに比べてルートは登れないし。さらに、アルパインの場合は丁寧に登るのが重要そうだし。」

という要望。

これは、意識が高い!
自分でやれる範囲のことは、やり尽くして受講しているタイプです。

第1回目にして

「ネコ足は、まだ意味を理解してないですね。こんな感じにやると良いですよ。」
「肩の脱力は、一応やっているのは伝わってきますが、こういうときに力が入る癖がありますね。」
「指の脱力は、もっとこうすると良いですよ。」

みたいな話になります。
本人も大喜びで、
「人から指摘されると、意識するべきポイントの理解が深まりますね!」

という感じでした。

これで、彼の普段の練習に一層のハリが出れば、良いですね。

才能のある人は、登れば登るほどに
「こうした方が良さそう!」
と、ポイントを体感するものです。

それを補って、講習を受けると話は早くなります。
でも、AZさんは「講習生の中では稀な、ちょっと才能あるタイプの人だなー」という印象も(笑)。

まあ、数ヶ月に1回程度の受講が良さそうですね。
どっちかというと、安全のためにリード講習を受ける方がオススメかも。

具体的な講習内容
・ネコ足、肩の脱力、指の脱力、腰を壁に近付ける姿勢、引き付けよりも捻りを優先する意識、のフォームチェック
・一手一手レストして、自分の態勢を意識する練習

2013年2月14日木曜日

クライミングの目標

2月13日(水)、14日(木)は、独りスキー。
初日は、またスクールを受けてみました。
で、話は変わりますが、今シーズンのクライミング目標を掲げることにしました。

①クラック100本のオンサイト(orフラッシュ)トライをする。

どんな簡単な物でも、マルチピッチの途中のナチュプロピッチでも可。
とにかく、クラックはまだまだ経験が足りないように感じる。

しかも、不動沢とかでグレード問わずに初見のクラックを遊ぶのが1番楽しいので、それを少しトレーニング的に意識してみようと。

本数的に、色んなエリアに行かないとダメかな?

②岩場ボルダーの1級を3本、初段を1本、R.P.する。

※過去に登ったのは、全部極端なリーチ系なので、それ以外で得意系を探せば丁度良い目標になるかと。

フェースは、フィジカル的に完全頭打ち。
ただ、若干ずつは進歩を感じているので、思い切って目標をボルダーに絞って。

夏は、小川山での講習が連チャンの際など、お客さんとの集合前1時間とか朝練するのが有効かと思う。
あとは、ジムでの練習に張りが出れば良い。
昨年の夏前後は、仕事を頑張り過ぎて、全くクライミングをしませんでした。
春秋は、そこそこ頑張って、少しは成果も出ました。

が、今のトレーニング量だと、

・フィジカル的に成長も少ない
・経験値をまとめて稼ぐことも出来ない

ということで、10年先でも僅かしか成長している気がしない・・・。
こりゃ、ツマラナイ。

ただ、実際問題として、去年の生活だと、こういう目標にモチベーション維持するのは無理だったかという気もしています。

最近は、

・スキーで、初心の興奮を思い出す
・講習生の方々の、熱いモチベーションに触発される
・自分の休みを先に決められる程度には、仕事が安定する

などの状況から、モチベーションが1年間維持できそうだという感触を得ました。

でも、アルパインはパートナー選びとか、予定合わせとか、核心が多すぎて、まだそこまでモチベーションが上がらないですね~。
こちらは、ボチボチ行きたいルートに行ったり、スキーやったりと、今まで通りの取り組みで。


スキー講習メモ

①ポジション(基本姿勢のこと)
・膝を曲げ、胸を張るので、尻は多少突き出ていても構わない。

※胸を張るのは、カッコイイのみならず、遠くが見やすい、膝を曲げやすい、などの利点があるそうだ。
個人的には、上体がフラフラしない程度に張れば良いように感じた。
それ以上、頑張って胸を張ると、不自然な格好になる。

②ターンの際、自然と内足側に重心が来るので、意識的に外足を突っ張る。

※“外足荷重でターンする”という意識が初心者の頃にあったが、これはボーゲンまで。
あとは、体重移動や膝の屈伸でターンするように変化してきた。
何となくターンしていると、むしろ外足の圧力を弱めてしまう瞬間があることが分かった。

“外足は、加圧。内足は、荷重。”というイメージに意識改革。

③ストックは、遠目に付くとズラしが大きくなって、ターンしやすいことある。

※これは、理屈がよく分からなかったが、たしかにそんな感じがした。

④指摘された癖2つ

・やばくなると、思いっきり猫背で前傾し、尻が思いっきり突き出る(笑)

※結果、荷重が板の前方に行き過ぎて、テールが暴走しがち。
踵でしっかり板を踏み込む感じ、で良いらしい。
(踵というのは、ちょっと意外だった)

・上半身を振り回してターンする癖がある

※意識してはいたことだが、まだまだ足りないらしい。
骨盤で回す意識にすると、下半身でコントロール出来てGoodらしい。


あとは、講習以外に、独学で小回りターンを練習してみた。
見事にコケまくるが、役立つ以前に、ちょっと面白いということが分かった。
使いこなすのは、まだ先。

2013年2月13日水曜日

補習的な講習も、オススメ

2月11日(月)も、城ヶ崎にてクラックリード講習。
2日前に、急遽申し込んで来た常連の男性ONさん、男性HYさんのペア。
分かってはいることですが、講習内容というのは、どんなにメモを取っていても抜けがあるものです。

さらに、僕がもう一度説明すると
「あー、それ一回聞いたけど忘れてました!」

ということが、多少はあります。
ONさんは、秋にクラック講習を卒業しております。
そこで、補習的な意味合いで。

HYさんは、秋にクラック講習を途中まで受講していました。
が、忘れていること請け合いなので、半分やり直すつもりで。
実際、ONさんは

・カムの位置などの戦術面は、まだまだアドバイス出来ることが多い
・ナッツのセット方法は、半分くらい忘れ
・カム回収で、ハマりやすいパターンは、ほぼ忘れ

という具合でした。

ただ、カムセットそのものは、いい加減になっていなかったので、一安心。

<ビレイには、定評のあるHYさん。クライマーの足に絡ませない、ナイスなロープ位置。>
HYさんは、

・ハンドジャム、フィストジャムの決め方は、何となく分かってはいたが、要復習
・カムセットの要点を忘れ
・ギアラックの整理方法を忘れ

という具合。

ただ、どれも完全に忘れている訳ではないので、10分も説明&練習をすれば思い出す感じ。

<こちらも、ナイスなロープ位置。>
また、一応でも復習をしていれば、3個を講習したうち1個を忘れている、というレベルに留められます。

そこで講習時間の半分以上は、また別の内容に充てることが出来る訳です。

補習的な講習も、アリですよね。
特に、リードを覚えたての頃は、パートナーが見つかるまでの間に覚えたことを忘れてしまうリスクも大きいので。

<オバステ正宗(5.8)は、△印のやや危険ルート。だが、実際はプロテクションを取るのが難しいだけで、カム、ナッツは決まる!余裕があれば、充分にリード可能>
具体的な講習内容
・地上でのカムセット練習(HYさん)
・実践リード&カムのチェック(ONさん)
・疑似リードでのカムチェック(HYさん)
・ナッツの決め方

その他、上記の通り、2人が抜けがあった点について

ONさんは、プロテクションディフィカルトの5.8を無事にリード!
これは、マルチピッチの核心部のリードに相当する厳しいものでした。


ところで、春からは
5.9が半分くらいオンサイト出来る方向けの、クラックのムーヴ講習に相当する内容もやろうと思っております。

フェースはジムで講習した方が、効率的だと思うので、ボルトルートはやらない予定です。

チムニー、オフィズス、フィンガー、シンハンド、フレア気味のハンド、などの基本テクニックを講習できればと思っています。

今まで、
「今のジャミング慣れ具合、チムニー慣れ具合の人に言っても、混乱しそうだなー」

と思って、言いたくても控えていたような内容なんで、ちょっと楽しみ。