2012年12月13日木曜日

アルパインクライミングへの、覚えることの膨大さ

12月10日(月)は、ストーンマジックでロープワーク講習を2コマ。
昼は、常連女性ODさん、夜は先週クラック講習を終えたばかりの女性KSさん。
アルパインクライミングを目指すというとき、多くの人がより安全な始め方を望みます。

昔の人は、ジムもなく、フリークライミングも一部にしか浸透していなかったので、いきなり沢登りやマルチピッチゲレンデから始めたそうです。

今の人の安全基準からすると、ありえないくらい危なっかしいんでしょうが・・・。
それでも、山岳会ごとに
「歩き3年、沢3年、冬3年の下積み(それからアルパインだ。)」
「丹沢で沢登り10本行ってから、谷川の難しめの沢を3本行って、それから一ノ倉」

なんていう慣例があったそうです。
当塾の場合は、現代の安全基準にのっとって、

・ジムでのリード&ビレイ
・ボルトの岩場でのリード
・クラック
・マルチ

とやるのを、夏壁習得の順序としています。

もちろん、
・夏山登山道くらいは自力で歩けること
・最低限の地図読み、テント泊などの基礎が出来ること
は前提ですが。
冬期クライミングをアルパインクライミングとするならば、これに冬山の技術も必要になります。

雪稜や岩稜ならば、アイスクライミングの技術はほとんど必要ありません。
冬壁やルンゼルートならば、アイスクライミングは必須です。

したがって、最初に目指すアルパインクライミングは、雪稜や岩稜が良いのではないでしょうか?
あまりに覚えることが多すぎて、アルパインクライミングに辿り着かなくなってしまいます。

具体的な講習内容(どちらも)
・1ピッチのゲレンデにおける、終了点作業
(結び替え、懸垂下降、終了点が立木のみの場合)