2012年12月27日木曜日

出来ないムーヴがあるルート(課題)

本日は、無料体験講習。
過去にも受講したことのある女性FYさん、女性HMさん、男性HMさん。
新規の男性IDさん、女性SKさん。

「1人で、ジム練習しても伸びないので、講習に来ました。」
という人は多いです。
が、しかし。
省エネ技術だけでは、グレードが伸びないのも真実。

やっぱり、出来ないルートにもチャレンジしなければ始まりません。
そして、それを講習でやっていたら、キリがありません。

もちろん、
「テンション掛ければムーヴは出来るんだけど、完登は出来ない!」
というルートに関しては、講習は役立つと思います。

一方、
「核心部のムーヴが出来ない!」
というルートに対しては、その都度、解決策を考えて試すのみ。

今回は、その試行錯誤プロセスを話します。
早めに諦め過ぎていませんか?

1.その部分だけを練習する

※数手前からではなく、出来るだけ「出来ない部分だけ」に焦点を当てる

すると、そこ1ヶ所だけなら出来ることもある。
そういう場合は、省エネが重要かも。

やっぱり出来ないとしても、「どう出来ないのか?」を理解できるチャンス!

2.足位置や手順を変えてみる

まず、前段階で自分の足位置と右手・左手を覚えておくことが、最低条件。
これが、いわゆる「別のムーヴ」を試すこと。

これで、「なんだ。ムーヴ間違ってただけか。」となることも、多い。
逆に、「練習すれば可能性あり」ってムーヴが複数見つかって、悩むことも多い。

3.爪先の向き、ホールドの持ち方を変えてみる

※微妙にムーヴを変える、ということ。

(例)
・正対気味なのか、フリ気味なのか?
・カチ持ちなのか、ピンチなのか?

4.それでも次のホールドが止まらなければ、丁寧にコツを思い出してみる

(例)
・足は正確に置けているか
・リラックス出来ているか
・姿勢は保てているか
・捻りは効いているか
・フワッとホールディングしているか
・脇は締まっているか
・反動をつける方向は合っているか

その他、細かいコツは上級者に近づくほど沢山知っています。
僕自身、自分より上手い人の何気ない会話から、「そんなこと意識してんだー」と新しい知識を得ることも多い。

5.上記の方法で、「惜しい!」と自分で感じたら、レスト&トライを繰り返す

※逆に、全くダメなら次へ

6.出来そうな人に、アドバイスを求める

※実は、有用なアドバイスでなかったとしても効果はある。
「こうしてみたら?」と言われると、1人でやるよりはモチベーションが上がる。
そして、この効果でムーヴが成功したこと、私も数知れず。

7.ここまでやって、「惜しい!」という感触すら無ければ、解決できる見込みは低い。
パワー不足、テクニック不足のどちらかの可能性大!
ちょっとしたアドバイスくらいでは、「どーにもならないレベル」。

とりあえず、そのルートは後回し。
(次回来たとき、1ヶ月後、もうやらない、などなど)

次のルートをやる。


という流れです。

これ、文章化すると長いんです。
でも、私達クライマーが日常的にやってる遊び方です。

で、このプロセスを繰り返すことで、ムーヴの解決力が付きます。
これで、「自分に欠けてた!」というプロセスが見つかると良いですね。