2012年10月3日水曜日

安定したムーヴ、なんて簡単に言うが

10月1日(月)は、ストーンマジックにてムーヴ講習。
本日は、常連女性SMさん。
“安定したムーヴ”というのは、説明が難しいものです。
クライミング経験がある人達の間で語られる、イメージみたいな言葉です。

でも、初心者に分かってほしい概念の代表例でもあります。

例えば・・・

初心者が、足を上げる時にドタバタしているのを、危なっかしいと感じます。
手を出すときも、ドタバタと手を出す(不安定なデッドポイント、みたいな感じ)のも、よくあるパターン。

でも、それを矯正するのは、そう簡単なことではありません。

「何で、ドタバタ登るとダメなのか?」

いつも、私はこんな風に説明しています。

・次のスタンス、ホールドを正確に捉えることが出来ないから
・動きが滑らかでないということは、バランスを崩す可能性が高いから

なので、特に山をやる人にこそ、矯正をして欲しい。

でも、問題は
「ドタバタ登っている本人が、それに気付くのが難しいこと」

あまりにも難しい概念なので、いくつかのヒントを交えて講習していきます。

①ネコ足(足をソッと置く)

②フワッとホールディングする感覚

③スタティックムーヴとダイナミックムーヴ
(スタティックムーヴは、概ね安定的なムーヴ)

④反動ムーヴ
(ダイナミックムーヴでも、フワッと安定的な動きはありうる)

SMさんには、今のところ②までは講習済み。
少しずつ、安定したムーヴをマスターして欲しいですね。



具体的な講習内容
・Ⅲ級、Ⅳ級の岩場を、安定したムーヴだけで登る練習。
・テーピングの巻き方
・ハンドジャム、フィストジャム、フットジャムの仕組み