2012年5月28日月曜日

春うらら2P目(初日)、クラックで限界グレードに取り付く恐怖

5月27日(日)は、自分のクライミングにてミズガキ。
S本先生と。
本日は、十一面岩末端壁という人気エリアに行ってきました。

僕にとってミズガキは、ちょっと土の香りのするクライミングをする場所ですが、今回は人気ルート。

人気ルートは、多くの人が登ることによって苔、土、風化した表面が自然と掃除されます。
だから、ますます人気ルートになるわけで。
さあ、綺麗な岩が相手なら、自分のパフォーマンスも発揮しやすい。

本日は、自分の限界グレードに挑戦です。
このルート、高さ60mほどの壁の後半30mにあります。

という訳で、ウォームアップがてら、前半30mを登らなくてはスタート地点に立てません。
その場所は、丁度腰掛けられるほどのテラスになっています。

ちょっとしたマルチピッチ気分なので、パートナーも選びます。
まずは、安全確保(セルフビレイ)をとって、栄養補給です。
まずは、自分が1トライ。

一撃が絶対無理そうなグレードのクラックに取り付く、というのは大変怖いものがあります。

もちろん、カムで落ちるのも未だに怖いのですが、

「あそこまで登って、カムセット出来なかったら?もうちょっと上がるのか?それとも、そこで自ら落ちるのか?」
といったドキドキの判断が連続。

しかも、ムーヴがこなせないときに、甘効きのカムを交えてどうにかテンション掛けて進むこともあります。
(バチ効きのカムが数mに1個くらいしか取れない、ってパターンは多い)

甘効きだけに、
「抜けんじゃねえかなあ?」

とドキドキ。

しかも、1回テンション掛けると、完登が掛かっているアドレナリンも出ないので、ビビリ症の私には苦行です。

とりあえず、2時間だけ苦行に耐えて、トップアウト!
さて、本日でこのルート3回目のトライとなるS本先生。

クラック、花崗岩がとても上手いことから、仲間内では「神」というあだ名で呼ばれたりもしております。
神の登り。

さすがに安定しております。
苦しげな素振りはありながらも、落ちそうには無い。

とはいえ、本気トライ中のビレイは気が抜けないもの。
大レストポイントで、1枚だけ写真を撮らせていただきました。
呆気なく完登!

さすが神!

今日は、良い登りを見せていただきました。
具体的に登ったルート
・調和の幻想1P目(5.9)
アップで。前半は、ワイド登りの方が、安定していて楽だと思えるようになった。

・ペガサス1P目(5.10d)
アプローチとウォームアップを兼ねて。
上に着いてから、荷物も荷上げして、基地を作る。

・春うらら2P目(5.12a)
1便目:約2時間
出だしは全く解決できずに完全エイドアップ。
そこ以外も、小核心の度に一部にエイドアップを交える。(テンション掛けて、20cm上からリスタート」など)

久々に、ナッツでの大フォールも経験・・・。

2便目:約2時間
神からのアドバイスに従い、一応は全ムーヴを解決。
ただし、なんとなく出来たけど再現できるか危ういムーヴ&カムセットが多すぎる。

意地で全ムーヴをこなしたため、最後のランナウト気味のセクションで心底ヘロヘロに。
5.9のチムニーですら、テンションかけまくる始末!

もう勘弁して!

そして、2時間×2回のビレイに付き合ってくれた神様、ありがとう!


☆今の自分の実力で、このルートは

「完全な自動化をしなくても登れそうだが、もう少し重要なポイントだけは記憶しないと登れないレベル」

ただ、2便でムーヴ解決したのは、神のアドバイスあってこそだったと思う。

練習としても、丁度良いレベル。
なんとか機会を見つけて再トライしたいものです。