2012年5月25日金曜日

クライミングは足で登れ、とよく言うが

5月24日(木)の昼は、ランナウトにてムーヴ講習。
常連になってきた女性SMさん。
SMさん、自分でジムに行ったときは、腕が疲れて仕方なかったそうですが、今は下半身が疲れるそうです。
これは、とても良いことです。

「クライミングは足で登れ」とは言いますが、これはクライミングの動きがある程度理解できてきた人の“悟り”の一言。

実際は、この言葉の中に、僕レベルで感じているだけでも以下のような要素があります。
上級者の方には、もっと他の意味があるような気もします。

・足を丁寧に置く
(そうすることによって、体重がしっかり乗る。また、足を滑らさない自信が、脱力や個々のムーヴにもプラス影響がある。垂直前後の壁だと、この立ち込みこそが問題な課題も多数。)

・足位置で、ムーヴは9割方は決定される
(初心者の言い方なら、足位置で次の一手を取るのが楽か否かが9割決まる。)

・足技の巧さは、あらゆる場面で役に立つ
(スメアリング、キョン、掻き込み、フラッギング、ヒール、トウフック、などなど)

・腰を壁に近づけるために胸を張り、捻りを効かせて登るようにすると、スタンスを最大限利用できる
(これは、一朝一夕には身につかない。が、これが意識出来ると腕よりも、体幹が疲れたりすることも多い。)

さて、この中で理解できない項目があった方は、早めに覚えた方が良いです。
一方で、ブログでもう少し噛み砕いて説明しても、意味がないと思います。

分からない人は、すでに身体で分かっている人に聞きながら練習するのが一番だと思います。

ちなみに・・・

ジムで、知り合いにアドバイスしたくても、この手の話は瞬時には教えられません。
1個を教え始めたら、30分、1時間は掛かります。

せいぜいアドバイスできるのは、「あそこは、こうやったら良いんじゃないですか?」と言ったムーヴ解決案の提示くらい。
まあ、そこのムーヴだけ教えても、基本ができていなかったり、筋力が足りなかったりすると、「おっしゃるように出来ません!」って事態になってしまうのです。
具体的な講習内容
・ネコ足
・肩の脱力
・指の脱力
・壁に腰を近づけること

本日も、下半身がバッチリ疲れたでしょうか?
本当は、腹筋や背筋も疲れても良いんですよ。