2012年5月18日金曜日

ムーヴも徹底的に直しながら、リード講習

5月17日(木)は、ランナウトにてジム講習6時間コース。
女性WNさん、男性WNさんの組み合わせ。
2人とも、リード講習を過去に受講していたものの、時間切れでビレイまでは教えるにいたらず。

「残りを習得しつつ、ちょっとムーヴ講習にも興味あり」
といったモチベーションが合致して、今回の6時間コース。
実はお二人、登っている最高グレードは1桁も違います。
(5.10bと5.11b)

しかしながら、ムーヴを講習する上では、ネコ足などは共通。
問題なく進行できました。
もちろん、グレードが高いということは、それだけ筋力や経験値、個々のムーヴ解決力があるということです。
なので、3時間ムーヴをミッチリやった「ビフォー&アフター」には、やはり差があります。

クライミングは、フォームも重要ですが、
「自分で登って変な癖が付く」
とか言う心配は、それほど要りません。

たしかに、変な癖も付くには付きます。
が、「経験がある方も、付きっきりでの(!)アドバイスを受ければ意外と補正しやすい」というのが教えている実感です。
たぶん、クライミングが自分の動きを意識するスポーツなので、それに慣れているのがプラスなんでしょうね。

ただし、やっぱり指摘してもらうのは重要。
5.10後半~5.11前半くらいの方も、1~数回だけでもムーヴ講習を受けてみても良いと思います。

最近、だいぶ教える内容が整理されてきたので、もう少し高グレードの方にも、一度お試し頂く価値が出てきたかも?
とはいえ、自分のオンサイト最高グレード付近をレッドポイントされるような方を講習するのは、ちょっと気が引けますけどね。
具体的な講習内容
・基本フォーム5項目
(ネコ足、肩の脱力、指の脱力、腰を壁に近づける、引きつけよりも捻りを優先する)

・リードでやってはいけない事例集
(逆クリップ、Zクリップ、ロープを足に絡ませる、手繰り落ち)

・ビレイの繰り出し方
・ビレイヤーの立ち位置
・墜落距離を計算して、クリップ位置を考える(最近は、これも積極的に教えることにしております)
・落ちる練習、止める練習

・実践、本気トライ
1人は5.9に、もう1人は5.11cにオンサイトトライ!
どちらも可能性のあるトライでしたが、見事にフォールしていただきました。