2012年1月20日金曜日

アイスクライミングリード講習(南沢小滝)

1月19日(木)は、八ヶ岳の南沢小滝というアイスクライミングエリアにて、リード講習。
今回は、最近ワイドクラックにはまっている女性TMさん。
アイスクライミングというのは、文字通り氷を登ることです。

沢筋を登って頂上を目指すようなルートなら、途中の滝をクライミングで越えて行きます。
(アルパインアイスルート、などと呼ばれる)

あるいは、今回の滝のように、林道や登山道からほど近くに練習場のように滝だけがあったりもします。
(ゲレンデアイス、などと呼ばれる)

今回は、とりあえずゲレンデアイスの登り方を講習です。
実際の登り方は、両手にアックス、両足にアイゼンを装着し、フリークライミングと全く同じ要領で登って行きます。
それ自体にコツはあるのですが、フリークライミングで5.11くらいが登れれば、トップロープはすぐに上手くなります。

問題は、そこから先。
リードを覚えることです。
アイスクライミングは、岩よりも不確定要素があるため、リードだと思いっきり慎重になってしまいます。
さらに、パンプとの戦いなだけに、慎重すぎると登れません。

しかも、リードはプロテクションセットの時間、場所選びがあるため、パンプとの戦いはさらに厳しい。

しかもしかも!
プロテクションセットそのものが、クラックのカムセット以上に大変!

正直言って、僕も苦手な分野です。
ただ、アルパインを目指すなら、最低限の心得としておきたいところでもあります。
本日は、トップロープでのムーブのコツから始めて、一通りを復習。
スクリューをプリセットした状態でリードしてみたり、トップロープ状態でスクリューセットしてみたりもしました。

相当なドキドキクライミングが堪能出来ました。
最後に、小滝上の緩傾斜帯を初見リード!(Ⅱ級くらい)
あまりの美しさの中を駆け上り、感動して終わった一日でした。
具体的な講習内容
・支点にしているアックスの下に、重心を持ってくると良い(次のアックスが振りやすい)
・短期レストが有効な場面が多い(アックスが刺さったら、ササッと腕を振る、など)
・長期レストしやすい体勢(両足が効いていて、両手のアックスが同じくらいの高さにあるとき、など)
・スクリューセット(壊れにくそうな場所を選ぶ、出だしはセットしてもあまり意味が無い、抜け口は取った方が良い、回し方のコツ)
・疑似リード、スクリュープリセットのリード、などで反復練習。
・Ⅱ級のオンサイトリード!
ちなみに、僕にとっても今シーズンの実質初アイス!
正直、本日の南沢小滝は結構悪い・・・。
朝イチのリードで滅茶苦茶苦戦してしまい、お恥ずかしい限りでした。

とりあえず、アイゼンの前爪を新調して出直そうと反省しました。