2011年11月2日水曜日

ミズガキ、カンマンボロン“ワイルド・アット・ホーム”

10月26日(水)、27日(木)は、ミズガキ・小川山にて、自分のクライミング。
今回は、尊敬するクライマーのNTさんに御一緒いただきました。

さて、今回は夏シーズンの目標の1つに本気トライです!
しかし、結果からすると無念のフォールでした。
とはいえ、十分に手応えはあったので、また次回以降の目標も立てらてそうです。

また、今シーズンはもう1つ目標があるので、そちらの方で挽回したいと思います。
さて、トライしたのはミズガキ山にあるフリーマルチ“ワイルド・アット・ホーム”(5.11c,7P)のオンサイト(初見・一撃)。

全く専門用語だらけなので申し訳ないのですが、クライミングと登山の中間的な楽しみとして充実したものです。
せっかくなので、1から解説してみたいと思います。
まず、写真の通り、登ったのは150mくらいの岩壁になります。
スポーツクライミングで相手にする壁が30mくらい、アルパインクライミングで相手にする壁が数百メートル以上と考えると、長さも丁度中間くらいです。

しかしながら、難易度はスポーツクライミング的で“いつ落ちてもおかしくない”くらいです。
これを、大体30mごとに区切って、上まで1度も落ちずに登れたら完登!
1回でも落ちたら失敗、とみなします。 
各ピッチごとに完登、失敗を区別する方法もありますが、個人的には好きではありません。
というのも、各ピッチがルートなのではなく、150m全部合わせて岩登りとしてのルートだからです。

そして、フリークライミングというのは、「落ちたら、“本当なら”死んで試合終了」という考え方です。
つまり、本当は素のままの岩を登るためには、ロープを付けずに登るのが理想なんだけど、それはちょっと厳しすぎる。
そこで、妥協案として、命綱にロープを付けて、ロープは掴まず(フリーで)登るということ。
たしかに、フリークライミングは、スポーツとして取り組むのも楽しいものです。
が、こうやって大きなルートを相手に取り組むのは、人間の本能と合致して本当に面白いと思います。

ちなみに、このルートはクラック部分は古い支点は未整備ですが、カムが使えます。
フェース部分は、墜落を前提としたボルトが打たれており、フリーマルチとして楽しい内容となっております。

しかし、オンサイトしたかったですねえ。


2日目は、パートナーの意向で小川山のスポートルートへ。
こっちは、丸っきり成果無し。
ただ、今回はパートナーが強かったんで、自分の至らない部分が色々と見つかったのが収穫でしょうか。

具体的に登った内容
初日:ミズガキ、カンマンボロン
①グリーンカーペット(5.10c)O.S.、アップ

②ワイルド・アット・ホーム(5.11c,7P)
1P目(石田リード):5.11cのフェース。一部にNPが混じる。スラブっぽい。
           あえなく、フォールしたので、そのままロワーダウン。
           ロープを引き抜いて、再トライ。無事にR.P.
2P目(NTリード):5.10aのハンドクラック。見た目以上に面白い。
3P目(石田リード):5.10dのフェース。トリッキーなムーブの続くスラブ状フェース。際どく完登。
4P目(NTリード):5.10dのナチプロフェース。少々脆い5.10aって感じ。ひどく拍子抜け。
5P目(NTリード):5.11bのフェース。一部にNPが混じる。またもやスラブっぽい。さすがの完登。
6P目(石田リード):5.8のワイド。意外と悪く、体感5.9。5.8のセクションがノープロで行けないなら、ワイドギアが欲しいところ。そのまま、最終ピッチの5.6の凹角も繋げ、岩壁の頂上へ。

1P目を最初からやり直すことによって、このルートの完登は出来ました。
改めて、カコウ岩のO.S.は難しいですね。
それと、クラックのセクションの無駄なボルト等を抜けば、もっと美しいルートになるでしょうね。

2日目:小川山、ゴジラ岩
・フォボス(5.10c,スラブ)アップながら、危うし
・無職の夏休み(5.12b、フェース)
4便出して、最終箇所以外はムーブ解決。
そして、そこまでは、ほぼ繋がった。
ただし、指皮が裂けてしばらく垂壁封印?

4mmスタンスに立てる重要性を再認識。
足の親指の力が重要。


さあ、次ですね。次!
この2日間は、「くっそー、勿体なかったなあ。」とボヤき続けた僕ですが・・・。