2011年10月7日金曜日

小川山、ワイドクラック講習

10月6日(木)は、小川山にてクラック講習。
今回は、過去に何回か講習を受けている女性の方。
最近は、自分でも仲間とクラックにチャレンジ中です。

さて、本日は朝方まで雨。晴れてきたのも昼ということもあり、クライミングエリアはガラガラ。
帰る頃には、キャンプ場に車1台という状態でした。

しかしながら、御本人はワイドクラックをやる気満々。
1番乾きの良い、岩峰のエリアで講習してきました。
ワイドクラックは、体が半身~全身入るサイズです。
そして、クラックのサイズの中でも一際敷居が高いです。
理由としては、こんな感じでしょうか?
(またしても、マニアックな感じですが)

装備:
キャメロット5番、6番は重く、持っていない初級者も多い。

ムーブ:
ジムの動きが役には立たず、クラックのテクニック勝負。

精神:
ランナウトするセクションもあり、スポーツとして見るには厳しい。
(人気ルートは、そうでもない)

判断力:
ロープの流れを気にしてスリングを使う場面、カムをずらしながら登る場面、ギアラックを左右チェンジするなど、瞬間的なリスク承知でプロテクションを操作すること多数。

ルート状況:
超人気ルート以外は、基本的に未整備。終了点も無いという心づもりで下降を考えるなど、アルパイン的に遊ぶ覚悟が必要。

そして、その難しさがそのまんま魅力になっている訳です。
敷居が高いだけに、まともにリードできるようになるまでには、教えたいことも沢山。
いつか講習内容として扱いたいと、思っておりました。

それにしても、こんなに早くその日が来ようとは・・・。 

 本日は、明け方まで雨。晴れてきたのも昼からというのもあり、岩場はガラガラ。
午前中は、岩場の下でロープワーク講習を行い、午後からワイド講習。

すっかり乾いたワイドもあれば、人気ルートの“予期せぬプレゼント”はボチボチくらいの乾き。
どのルートも、岩峰の上に飛び出す魅力があり、予想以上に気持ちいいクライミングが楽しめました。

 具体的な講習内容
・ショートルートの終了点作業を確認
(結び替え、懸垂下降の流れ)
・懸垂下降の仮固定復習
・自己脱出(登り返し)
・懸垂下降のバックアップの取り方

午後から本気トライ
・お姫様岩“ネイキッドクラック”(ホールド・スタンス多数、傾斜は垂直未満、10mくらいのO.W.)
リードで完登。その後、トップロープでカムセットを復習。

・お殿様岩“予期せぬプレゼント”(ホールド、スタンスまばら、傾斜は垂直~垂直未満、O.W.だけで10m。全長20m。)
リードトライして、エイドでトップアウト。簡易アブミも含め、エイドの小業を幾つか紹介。

本気トライして、最終的にエイドでもトップアウト。
半年前はリードも恐がっていたのに、本当に強くなりましたね。
これで、ワイドを覚えたら最高です。