2011年9月21日水曜日

花崗岩のドキドキクライミング

9月18日(日)、19日(月)は、小川山にて自分のクライミング。
今回は、アルパイン系のクライマー10人くらいのチームに混ぜてもらいました。

今回は、スポートルートの多いゴジラ岩に2日連続。
アプローチ50分ということもあり、空いています。
しかも、小川山の岩峰の中でも高い位置にあり、見晴らし最高!

さらに、乾きも良く、ボルトも全体的に新しい岩場です。

 













岩登りはジムクライミングを比べて、色々な面白さがあります。
単純に、岩そのものを登るという興奮、達成感はもちろんです。

そして、今回のようなロケーションもそれを助けてくれます。

中でも、ここ小川山の花崗岩はクライミングテクニックとしても奥深くて魅力があります。

花崗岩は、他の岩に比べてフリクションが効くため、一見してスタンスと思えないところに足が置けてしまいます。
さらに、それはホールドにも言えることです。


初心者がビビって足が置けないのは当然としても、僕ら中級者だって「エッ!?ここ立てるんだ!」という連続。
下の写真、僕が2回トライしたルートの大レストポイントです。
写真の女性はほとんど足だけで体重を支えています。
が、僕の1回目はしっかり立てず、随分と手に頼っており、イマイチ休めず。

傾向として、「案外、立てるものだ」ということは分かっているので、ギリギリのトライのときは足を信じてムーブを起こすイメージです。
まず、これが緊張感があって最高!

そうはいっても、やっぱり足が滑って落ちることも多々・・・。
上手い人は滑らないのに。
単なる度胸試しではなく、体重の掛け方、足の運び、体のブレの少なさ、なんかの技術なんですね。

しかも、このテクニック、度胸試し的なトライを繰り返さないと身に付きません!
そして、一度コツを掴むと、先ほどまであんなにパワフルに感じた所が、簡単に感じたり。

長くクライミングをやっていると、ホールドの配置と掛かりで大体の難易度予想が立ってきます。
それが良い意味で裏切られ続け、緊張感とテクニックの絶妙なバランスを楽しむ花崗岩。

面白いですよ。


具体的なルート
<1日目>ゴジラ岩周辺
・終了点で会いましょう(5.11b)
アップなしで取り付いたらテン山。もう1回やって2撃。スラブ!

・アジアの星(5.12a)
1箇所、ムーブ解決できず。暑いため、後回しに。

・ルート名忘れた①(5.11b)
FL。スラブとフェースの中間。持久系で吠えながらギリギリ。

・ルート名忘れた②(5.11b)
O.S.。垂壁のカンテライン。やっぱり花崗岩のドキドキ満載。やっぱり吠えながらギリギリ。

<2日目>ゴジラ岩周辺
・ルート名忘れた③(5.10b)
FL。久々のドスラブ。ドキドキ。

・ルート名忘れた①(5.11b)
アップがてら再登。やっぱりドキドキ。

・ヒメシャラ(5.12b)
薄被りのカンテライン。1便目はテン山。2撃。(ちょっとグレードあますぎ?)

・アジアの星(5.12a)
夕方の岩が冷える時間を狙ってトライ。R.P.(昨日から通算2撃)

今回のメンバーは、1日2日で5.13を狙う上級アルパインクライマーもいれば、生後7ヶ月の赤子を背負ってヘッデン下山するパワフル母ちゃんまで。

母ちゃんが登る際には、赤ちゃんは皆で交替で見守ります。
精力的かつ和やかなクライミングで、面白いグループです。