2011年4月29日金曜日

限定ルートより、自然なライン












4月29日(金)は、仕事の下見を兼ねて、奥多摩の天王岩でクライミング。




実は、ここ天王岩は僕を含めて、「東京至近なのに通わなかった」クライマーが多い岩場です。




グレードも、初心者向けからあります。
スケールも、ボルト3本から8本くらいと、初心者から初級者には程良いのに、ナゼ?




僕にとっての答えは、岩場の中で隣のルート同士の異常な近さです

易しいルートの隣の少し難しいルートをトライすると・・・
「そっち行ったら、隣のルート!そのホールドはダメ!」などの声が飛び交う限定の不自然さです。
後々登る人を思えば、ルートは厳選して作った方が良いですね。




が、今回は「1番易しいラインを登れば、隣を気にすることも無かろう!」と、簡単なものばかり端から登りました。




結果からすると、予想通り僕の記憶よりも印象が良くなりました。
5.9以下のリード講習なんかには、向いているとも感じました。
ボルトも3本から5本と、お客様に講師の声も届きやすいのも程良く。




具体的に登ったルート
・クラックジョイ(5.9)など、超入門ルート12本
・ミンミン(5.10d)フラッシュ




ミンミン、内容は面白かったです。
岩は脆いけど。

2011年4月28日木曜日

最強のトレーニングスケジュール?

4月27日(水)の夕方は、ランナウトにてムーヴ講習。
初心者講習から連続で受けて下さっている、Kさん。

月数回のムーヴ講習でコツを学び、毎週1回以上の自主練習(ジム)をされる方で、さらには週末の単独山行(歩き)もこなす元気さん。
これは、不器用を補って余りある行動力でしょう!

まだクライミング歴1ヶ月ですが、最強に近いトレーニングスケジュールでしょうね。

今回の講習でも、動き方のポイントを1つ1つ教えて、クライマーっぽい動きに近付いて来ました。
次回で、超基本ムーヴは一通り講習出来そうです。

具体的な講習内容
・足音を立てない(ウォームアップでスラブを登りながら、復習)
・ダイアゴナルの復習(足の位置、腰を入れる、など)
・捻りの力を、懸垂の力よりも優先すること
・バックステップ(超基本ムーヴその2)
・トップロープのビレイ(持ち替え方式)

トップロープ、安全確認、エイトノットなどのロープワークも随分と慣れてきました。
先々の、リード講習への準備も着々です。

2011年4月27日水曜日

クライミング無料体験講習(第3回)

4月26日(火)は、ランナウトにてクライミングの無料体験講習。

昼の部:
新規のMさん、ランナウトの常連のAさん、Tさんの合計3名。

近いレベルの方々だったので、普通に1時間半だけ講習を行いました。
が、練習の意図や使い所がイマイチ伝えきれませんでした。
申し訳ない限りです。

が、本日練習した項目が無駄ではないことだけは確かです。また今度。

夜の部
主に私は、新規の初心者2名(Aさん、Iさん)に付きっきり。
1時間という時間制限では、ジムの初心者インストラクションを丁寧に行うレベルです。
が、ロープの扱い方や危険の認識という意味でも、丁寧にやった価値はあったかと思います。

経験者班は、TZさん、STさんの2名。
過去にムーヴ講習を何度も受けて下さったTZさんに、STさんへのムーヴ解説をお願いしました。
割りと上手くいったようで、お互いにちょっとしたポイントが掴めたようです。


具体的な講習内容
昼の部:
・足音を立てない置き方
・スタティックな足の移動方法

これの意図の説明に難渋!
初心者ならば、スタティックな足の移動が楽な足移動に近いので、問題ありません。
が、ある程度ダイナミックな動きに慣れていると、逆に煩わしくもあり。
ただ、この手のバランスは、垂直以下のクライミングや、アルパインクライミングも含め、覚えておいて損は無いと思います。


夜の部:
(初心者班)
・ルートの見方
・トップロープの安全確認
・ビレイサポーター付きのトップロープのやり方
・オートビレイ機の使い方

(経験者班)
・ダイアゴナル、アウトサイドフラッギングを簡単に体感してもらう(細かいコツは、有料講習などでまた)


有料講習には劣りますが、無料講習も通えばプラスになると思いますよ。
経験者の方も是非また!

2011年4月25日月曜日

まずは、トップアウト出来る技術を!

4月23日(土)、24日(日)は、長野県は湯川の岩場にてクラック講習。
今回は、女性のTZさん、新潟から参戦のKさん。


クラックは、文字通り岩の割れ目そのものです。
そこを登るには、2つの技術が必要となります。
1つは、手や足を割れ目に引っ掛ける登り方。(ジャミング)
もう1つは、割れ目に入れる支点の安全確保。(カム・ナッツのセット)

これらの技術があるからこそ、クラックは職人的な面白みがあります。

今回は、カムを購入したばかりの2人に対し、安全確保を中心に講習しました。

今回、最大の山場は自分のカムにぶら下がりながらのリード!
もちろん、最初は恐いので、落ちるところまでは求めません。
それでも、少しずつ進んでトップアウトするだけでも、大したものです!

緊張は大きいですが、安全管理に対する意識はグッと向上する一瞬です。

例えば、お客様が、自分でセットした支点をマジマジ見て、ぶら下がる様子。
さらに、どうにかしてトップアウトする様子は、ちゃんとしたクライマーへの一歩を感じますねぇ。

今回の場合、完登できるかどうかは二の次です。
まずは、自分で安全管理出来たことが大きな一歩だと思います。

具体的な講習内容
1日目:デゲンナー(5.8、ハンドからフィンガー)
・ハンドジャムの復習
・地上でのカムセット練習(2人とも、出来は素晴らしい!)
・疑似リードによるカムセット練習(カムが決めやすいルートとは言え、一発オーケー!)
・本番リードによるトップアウト練習

2日目:デゲンナー(5.8、ハンド〜フィンガー)、北風小僧(5.9、コーナー)
・本番リードによるトップアウト練習
・フィストジャム、サムロックなどのジャミング
・地上にてナッツのセット練習
・カムを使ったビレイポイントの作り方
・リード&フォロー&懸垂下降の確認(デゲンナーにて)

クラックも、5.8を登るのは、なかなか難しいものです。
コツコツやって行きましょう!

2011年4月23日土曜日

マルチピッチ講習の急募

来週の話ですが、4月30日(土)、5月1日(日)で三ツ峠のマルチピッチ講習に行きます。
あと1名参加可能です。
日帰り参加も可能です。

「1人だと割高で参加しづらい」という方は、この機会に是非お問い合わせ下さい。

2011年4月22日金曜日

毎度の御連絡ですが

来週火曜、4月26日(火)は無料体験講習会のリマインドでございます。
過去に参加した方でも、何度参加しても構いません。

個人講習と違って、徹底的なムーブ指導、ロープワーク指導ではありません。
とはいえ、初心者の方は、丁寧に対応いたします。
経験者の方は、ワンポイントアドバイスを受けたり、講習生同士の交流などに御利用ください。

詳細は、HPに。
申し込み方法は、私にメールをしていただく形になります。

2011年4月21日木曜日

真名井沢で沢初め

4月21日(木)の午前中は、1人で沢歩き。
奥多摩の真名井沢という、沢登り超入門コース。

沢登りは、山の中にある無数の谷の中から行きたいものを選び、泳ぎ、易しいクライミングを交えながらアスレチック的に越えていく登山です。
そして、この真名井沢。おそらく、クライミング経験者なら、一度もロープを出すことは無いくらいのアスレチックです。

大学の頃に数回登ったのも、初心者を連れていってあげるのに使ったり、アイゼンで岩登りするトレーニングに使ったりでした。

今回は、久々の沢装備の確認。

この沢、水に浸かることも、大きな滝を登ることもなく、全くもってアクセントには欠けます。
が、なんにせよ東京から近い!

そして、久々の沢は、そんな沢でもビックリするくらい楽しかったです。

しかも、極めつけは沢登りの装備。ジャージに沢タビ、雨具、古いヘルメットと、何とも鈍臭い。
そこがまた良い!
これは完全に個人の趣味ですが、ボロい装備で山に行くのも、行く人も、好きなんですよ。
(仕事中は程々の格好はしますし、冬山なんかは良い装備が最強だと分かった上で。)

まぁ僕の趣味はともかく、水遊びとクライミングと登山、なかなか贅沢な遊び方ですね。

具体的なコース
・川井駅、大丹波川真名井沢、赤杭尾根(登山道)で下山、川井駅

地味トレーニングat入門ルート

4月20日(水)の夕方は、ランナウトにてムーヴ講習。
今回は、2週間ほど前にクライミングを始めたばかりのKさん。

ムーヴ講習では、同じルートを何度も登る中で、細かいアドバイスをしていきます。
この同じルートは、例えばジムの5.6などであり、普通に全くの素人さんでも登れてしまうくらいのグレードです。

さて、クライミングをするだけでムーヴ練習になる方法は、主に2種類あります。
1つは、登れるか登れないかのギリギリのものをやって、登れるように改善点を探す方法。
もう1つは、登れる難しさのルートをやって、もっと楽な登り方を探す方法。

それぞれの特徴を挙げると・・・
前者:
・ボルダリングが効率的
・ワンポイントアドバイスが有効なので、何人かでワイワイやるのが有効
・もし、自分に合った難易度の課題が無数にあれば、ほとんど無意識でも練習できる
(ジムで仲間内でワイワイやる若者軍団が伸びる理由も、ここが大きい)

後者:
・ロープクライミングなど、一般的に長いルートでやった方が、ありがたみを実感しやすい
・自分で気付くことが難しいので、指導者が有効
・色々なテクニックを試すためには、何回登っても余裕があるくらいのルートを選ぶことが重要
(逆に、簡単過ぎるルートでやるので、指導者に教わらないと、飽きやすい)

そんな訳で、本日も「よく飽きないね?」なんて言われそうなくらい、同じルートで講習しました。
ただ、実際には飽きるお客様はほとんど居ません。皆さん、テクニックを意識することに十分に集中しているので、ルートの内容はゼロに近い方が良いんですね。

具体的な講習内容
・超基本ムーヴの1つダイアゴナル
・トップロープのビレイ(手は、スライド方式)
・エイトノットなど、前回内容の復習

Kさん、超基本ムーヴを終えるまで、集中的に講習を受けてくださるつもりだとか。
引き続き、頑張りましょう!

2011年4月18日月曜日

谷川岳の雪上訓練!

4月16日(土)、17日(日)は、山幸・牛走運送が協賛の雪上訓練。
ピッケルを初めて買うくらいの入門者が対象で、なんと無料の特別企画。

初日は、落ちても安全な環境下で、基本的な雪山技術を講習します。

例えば、アイゼン歩行。登りは本能でもすぐ慣れますが、下りはなかなか難しいものです。

運動能力の高い方は、最初から出来たりしますが、私も昔から苦手で苦労したクチです。

自分が苦労したことというのは、コツを言葉で伝えるのもやりやすいものです。
今回で皆さんにも下りのちょっとしたコツが伝えられたようです。

他にも、雪崩に対して弱層テストの基本的なやり方、耐風姿勢の取り方など、雪山に行く上で知っておきたい基礎知識はたくさんあります。

そして、2日目は天神尾根で谷川岳トマの耳に登頂!
予定では、雪上訓練のみでしたが、少人数で、快晴にも恵まれ、特別にオマケです。
そして、案の定、頂上も大混雑。

しかし、初日に小雨の中で頑張った甲斐あり、全員が滑落の危険や下りのコツをよく意識して下さっていました。

午後は、初日の復習も兼ねて、雪上訓練をしながら下山。

帰りにお客様から、講習の意義に関するコメントをいただき、仕事としても強い充実感を感じて嬉しい限りです。

牛走運送・山幸の、今回のようなイベントは、今後はどんな形で続けていけるでしょうか。
何にせよ、雪山を始める人が増えて欲しいですね。

具体的な講習内容
初日:マチガ沢出合の周辺
・キックステップ(特に直下降のコツ)
・滑落停止(まずは、右手での基本形を覚える。でんぐり返しスタートなどで、混乱しないレベルまで。)
・アイゼン歩行
雪が腐っていたので、あまり出来ず。
やはり直下降を中心に。
・耐風姿勢
富士山のような斜登行・斜下降中に、常にパッと対応出来るように
・弱層テスト
ハンドテストのやり方のみ

雨の寒さが際立って来て早上がりしたので、オマケ講習。
部屋でロープの畳み方、エイトノットの結び方を練習。

2日目:天神尾根および天神平周辺
・まずは、普通に登頂して、色々なものを実体験
・弱層テスト(仮にこの斜面をトラバースするとしたら?、などの設定で、進退判断の考え方も説明)
・キックステップの急斜面での直下降を、反復練習
・グリセード(下山がてら、最後に少々遊ぶ程度)

2日間とも早上がりではありましたが、内容的には十分なボリュームだったでしょうね。
是非とも、自分の山行に活かして欲しいです。

2011年4月15日金曜日

谷川岳、下見

4月14日(木)は、半日で谷川岳周辺の散歩。
週末の雪上訓練の下見です。

下見では、具体的に雪の状態や、訓練向きの斜面を見て回る訳です。
僕自身、4月に谷川に来たことがなかったので、行って良かったです。

個人的には、下見は仕事のイメージトレーニングとしても有効だと感じます。
お客様は、毎週どこかに遊び歩ける人でないことが多いので、短時間集中の頑張り屋さんが多いです。

こういう方には、段取りの良い講習を御用意したいものです。
週末が楽しみです。


ちなみに・・・
自粛解禁が叫ばれる昨今ですが、やっぱりスキー場は空いている様子。
関係者は困っているようでした。

まだまだ山は、出控え半分、遊ぶ人半分といった時期なんでしょうね。

2011年4月14日木曜日

春、オススメの山

雑誌『PEAKS』に、春のオススメの山、2つ目を書きました。
今回は、超メジャー所。GWの剱岳!

オススメポイントは、総合力。
要するに、アプローチ、ザックの重さ、クライミング要素のバランスの良さです。
興味のある方は読んでみて下さい。

雑誌よりマニアックなオススメを書くと・・・。

アルパインクライミングを目指す方には、西面がイチオシです。
剱尾根やR4は、これが登れたら「一応、アルパインクライマーを名乗れるかな?」ってくらいの総合力が要求されます。
さらに、人気ルートだけあって、クラックや氷も発達していて、クライミングも快適。

さらに、写真で載せた白萩川側フランケという壁は、人も皆無で貸切状態!
ロケーション、内容も、僕の行ったマイナー壁シリーズの中では、かなりの当たりクジでした。

情報源は、『日本登山体系』。
詳し過ぎないのが売りの、国内バリエーション網羅本です。
現場では、情報量が少ないだけに、出たとこ勝負の連続!
これこそ登山って感じです。

本気でオススメです。
が、今シーズンは自分の登山で雪山に登らなかっただけに、説得力に欠けますねぇ。
むしろ、この文章を書いて、自分自身、来冬が楽しみになるという感じです。

ちなみに・・・、
ピークス読者層というのが、イマイチ見えないんですが。
雑誌全体の構成からすると、相当浮いている気はしますね。
そのあたりに興味がある方も、手にとって見てください。

2011年4月10日日曜日

富士山ガイドの会議

4月9日(土)、10日(日)は、富士吉田市にて富士山ガイドのリーダー会。
リーダー会というのは、僕が所属しているガイド組織における、代表者会議です。

僕自身は、昨年は「新人教育プログラム改革」担当、今年は「ベテラン向けの定期更新チェックのプログラム作り」担当と、なかなか面白い仕事をさせて頂いております。

プログラム作りは、ある理念に向かって具体的な方法をアレコレ調整するので、割りと好きな仕事ですね。
そう言えば、石田登山塾そのものが、僕のプログラムですね(笑)。
僕のやりたい理念の塊。

ところで、
富士吉田市にもボルダリングジムが出来ました!
"ピラニア"の2号店でしょうか。
今回、登る時間はありませんでしたが。

富士山ガイド期間中の休日に自分の練習をしたり、三ツ峠の講習で雨に降られた場合に転進するのに、便利そうです。

色々なターゲットを考えたショップもあります。
ボルダリングジムなのに、カムまで売ってました。
富士山グッズも売ることも考えているとか。

一般の方も、夏の富士登山の帰り、温泉前のボルダリングでワークアウト!?
さすがに無理かな・・・。

2011年4月8日金曜日

雪上訓練の御案内

 以前、このブログでも紹介した4月16日(土)、17日(日)の無料雪上訓練。(詳しくは、2月25日の文章を参照) 実は、地震の影響もあって参加者が数名になっております! 定員10名の予定だったので、まだ十分に参加可能です。  今からでも参加したいという方は、私に連絡してくださるか、山幸(このブログにリンクも貼ってあります)にお問い合わせ下さい。締め切りは、4月13日(水)とさせて頂きます。 ただ、早めに連絡いただけた方が、早めに詳細も連絡出来ると思います。

2011年4月7日木曜日

落ちる練習が核心?

4月6日(水)の夜は、ランナウトにてリード講習。
本日は、久々に2本連続の講習。

今回は、地震の翌日にリード講習を受講した、女性2名。

前回は、寝不足や集中力の問題で、1日では完結出来ず。
今回こそは、リード講習の完結編です。

普段通り、疑似リードから始めて、落ちる練習・止める練習。

が!
予想外に、落ちる練習で、落ちる踏ん切りが付かず、落ちられない!
いわゆる"セミ"になってしまいました。

体育会系の女性でも、恐いものは恐いんですねぇ。
「落ちるまで頑張れるクライマーになる道のりは長いかなぁ」なんて心配していました。
が、最後のリード本番ではギリギリの突っ込みを繰り出して、最高のクライミング!

「クライミングで落ちるのは恐くないけど、飛び降りは恐い!」タイプだったのかもしれませんね。


具体的な講習内容
・疑似リード
(ビレイの立ち位置)

・落ちる練習
普通の小さなフォール、出だし落ち、ロングフォール、トラバース落ち、などの各種

・止める練習
流す、ビタ止め(これに関しても、お客様は上手い!)

・最終の本気トライ
それぞれ、5.9と5.10cを一本ずつ。
二人とも、最高の突っ込みで、無事に完登!

オブザベしてる姿も、なんだかクライマーっぽいですね。

「クライミングは向いてない?」

4月6日(水)の昼間は、ランナウトにてジム講習。
今回は、クライミング初心者のKさん。

Kさんは、他ガイドでクライミング混じりのバリエーション入門山行に参加したことが切っ掛け。

そこで、クライミングのセクションが大変大変。
恐いやら全く歯が立たないやら、ボロボロ。
色々と夢見ていた今後の展望が崩れ去ったとか・・・。

今回は、初のクライミング練習ながら、かなりのセンスと積極性を見せ、大充実の3時間になりました。

講習終了後、「今回で1日中恐かったら、クライミングは自分に向いてないと、諦めるつもりだった!」との本音を頂きました。
結果は心底楽しかったそうで、インストラクター冥利に尽きますね。


具体的な講習内容
・ジムの利用方法(ルートの見方、安全確保の方法)
・登り方のコツ(チョークアップ、足の置き方)
・ボルダリングの短距離走感覚
・エイトノットの結び方
・トップロープのビレイ

クライミングは続ける気満々になった様子で、今後も楽しみですね。

2011年4月4日月曜日

「予期せぬプレゼント」&「太刀岡山左岩稜」

4月2日(土)、3日(日)は、遊びで小川山と太刀岡でクライミング。






初日は小川山。金峰山荘まで車が入れず、雪も少々残っていてガラガラ、を期待して行きました。

が、雪は少々なんてもんじゃなく、キャンプ場周辺でも地面が半分以上白い。目的のルート「予期せぬプレゼント」に着く直前など、膝までのラッセルでした。

ただ、この日はポカポカ陽気で、日向では花崗岩クライミングを楽しめました。

2日目は太刀岡。午前中は、マルチピッチの「太刀岡山左岩稜」。

ルートとしてはアドレナリンが出にくい感じですが、内容は面白かったです。クラック・岩稜・ナチュプロフェース、など色々あって。

午後は、スポートルート。垂壁っぽいルートのオンサイトトライを沢山やって、楽しめました。




具体的なルート


初日:小川山ラッセルで大変な1日。








・「予期せぬプレゼント」(5.10a、ワイド) 日当たり良好。易しいワイド入門。のはずが、意外と苦戦。練習のため、もう1回登る。










・隣の無名ルート(体感5.9、ワイド) チムニーの中にベルグラが!滑ります。相当苦戦しながらも、ギリギリ再登。










帰りに、クジラ岩周辺のボルダーで、スラブを少々。



2日目:太刀岡


・太刀岡山左岩稜前半はクラックマルチ、後半はヤブ山のクラシックルートで岩稜を追う。最終ピッチは、切れ切れのクラックを追いながらのフェースクライミング。


ビレイ点も含めて、残置無視オールナチュプロで登りました。ヤブ山の中ながら、クラックマルチの練習ルートには良いかもしれません。









海金剛とか、ミズガキの「調和の幻想」よりは、ちょっと易しいくらいでしょうか?三ツ峠の弱点をオールナチュプロで登るよりは、確実に難しいと思います。










ただ、意外と人気ルートで、順番待ちも。今回は、実力不足の人が居なかったのか、スムーズに流れていました。

クラックの5.9が楽にオンサイト出来るくらいの人なら、充分に登れると思います。







午後は小山ロック


・「ヤバいから逃げます」(5.10a、スラブ) フラッシュ。見た目通り、悪い。ただ、テクニカルで面白い。


・「太陽が恋しい」(5.11a、フェース) オンサイト。ボルト3本!やっぱり悪かった。でも、ホールドではなく、ムーヴが悪いので面白い。

・「北風小僧」(5.11b、フェース) オンサイト。超ギリギリ、声出しまくり。諦めないで良かった!

・「陽のあたらない坂道」(5.11c、フェース) 抜けられず敗退。疲れか?悪いのか?出来そうなムーヴだが。

・「友情の印」(5.10c、スラブ) 2テン?ヨレていたみたい。トレーニング。

・「君の瞳に乾杯」(5.9、フェース) クールダウン


久々に岩場で沢山登って、良いトレーニングになりました。トレーニングは楽しいですね。

2011年4月2日土曜日

追加ルート

ランナウトの入って左側の垂壁に、5.10bのルートを追加で作りました。

最近、講習生の方の複数名が、「5.10aは余裕で登るけれど、5.10cは歯が立たない」ようなんで、中間のルートが欲しくなり。

ちなみに、講習では垂壁を中心にリードを教えたりするためか、ほとんどのお客様は垂壁が得意!

2011年4月1日金曜日

フォームの矯正

3月31日(木)の昼は、ランナウトにてムーヴ講習。
今回は、5.10前半で伸び悩み中のOさん。

一通り、超基本ムーヴは使い分けられていて、バランスは良好です。
逆に弱点は、「易しいルートでもバタバタ足音を立ててしまうこと」、「腰が落ちてしまうフォーム」といったところ。

本人も、周りから「腰が落ちている」と言われるそうですが、どうすれば治るのかは分からなかったそうです。
どんなスポーツでもそうでしょうが、フォームの矯正はコーチが居ないと難しいものです。

本日の講習で、だいぶフォームが矯正出来たのは大きな収穫ですね。

具体的な講習内容
・足音を立てずに易しいルートを登る(通称:ネコ足)

・超基本ムーヴ(ダイアゴナル、バックステップ、正対)の練習。
ムーヴ自体は分かっていたので、それぞれのコツを重点的に。

ムーヴ講習は、全てお客様のレベルに合わせて行います。
Oさんの場合、次回はレストや脱力に関して講習したいと思っています。