2011年3月9日水曜日

クライミングによる体の痛み

最近、お客様の中に何人もクライミングで体が痛い方がいらっしゃいます。(肩、指、内転筋、など)
真面目に練習してるんですね。

ただ、痛みは故障にも繋がる体の信号なので、注意点を上げてみます。
ちなみに、以下はあくまで初級者向け。
ある程度の痛みに耐えつつ故障を治す「境界線ギリギリの練習」は、僕も苦手なので紹介しません。


まず、激痛や何をやっても痛いなら、通常はレストします。(赤信号)
最低でも、1から数日レストしてクライミングを再開し、騙し騙し行けるか、悪化の恐れがあるか判断。
ダメそうなら、すでに軽い故障でしょう。大レスト、軽いクライミング、大レスト、軽いクライミング、を繰り返して様子見。
激痛なら当然の判断でしょうが、どのムーヴ(orどのホールド)でも痛いというのも、騙し騙し行くことが難しいというのがポイント。とりあえず、翌日のジムだけでも止めてみましょう。


次に、特定のムーヴ(or特定のホールド)で痛い場合は、その動きを避けるように練習。(黄色信号)
そういう意味では、長いルートで色々な動きが出てくるものよりも、短いボルダーなどで「痛い課題はパス!」と割り切って色々やった方が普段通りの練習ができる。
また、この機会に痛みが出るムーヴを意識することも役に立つ。普段から、「この動き、どこの関節がチョット痛い」などの感覚を研ぎ澄ましておくと、尚良し。

特定の動きでしか痛まない段階で、レストを取っていたら、練習の中断ばかりになってしまい、あまり伸びません。
うまいこと避けましょう。

また、特定の動きで痛むのだけれど、その動きが意識できないくらいの初心者の場合。

・練習する傾斜を変える(スラブ、垂壁、薄被り、どっ被り)

・とにかくグレードを落として、のんびりリハビリクライミング

というのも、多くの場合で有効。

初心者にとっては、楽な動きを覚えることが最優先なので、1日中ウォームアップしているくらいの強度でも十分に練習になります。

最後に、ケアの話。
・アイシングは有効です。

・運動直後にたんぱく質と野菜を食べるのも、回復に有効です。

・サプリメントは、自己責任で。

これまで運動してきた人には、当たり前の話でしょうか?
でも、案外知らない人も多いようです。

体に気を付けつつ、頑張ってください。